未来予測と横着思考の話
2022年04月08日
「崖を渡ろうとするとき、頑丈な橋を渡るのがいいと思っている人が多いけど、ロープ一本張ってあればそれで渡れるようになるのが安定ってものじゃないのか。」
大学を卒業するときにそんな事を考えていました。
私はどんなに状況が悪くても飄々とそれを楽しめるような人間の方がかっこいいだろうと思っていたのです。今の社会情勢は、そういう現実が目の前にやってきていると感じます。
最近の世間を眺めるに、
「まさに自分が求めていた世の中がやってきた!」
と思うのですけど、心が穏やかでいられないというのが本心です。
思っている事が実際に起こるのはやはり恐怖がついてまわります。その恐怖に対しててちゃんと向き合って自分を保っていられるといいのでしょうけど、自分にはそんな甲斐性はなかったのだと思い知らされています。
未来予測をしています。
大まかにこんな具合になるだろうという幅のある予測になりますけど、どう考えても日本という国の未来は絶望しか待っていない気がします。はっきりいってよくなる要素が皆無で、どうしようもなくなったら山に籠もって狩猟生活をしようと考えています。もちろん畑を耕しつつ自給自足の生活です。実は昨年、それが可能な物件、山だったり家を探していました。
最近になって聞いたのですが、木材の値段の上がり方がかなりやばいそうです。
建材金具も大半はロシアが材料を産出しているそうで木材ほどではないですがかなり値上がりしているみたいです。これからしばらく、下手をすると数十年単位で家を建てる事が無理になるかもしれません。当然、修繕にだって建築材料は使われますから、中古の家を買ってもその修繕がちゃんとできるか怪しくなってきました。息子はこれを聞いて、山を買って林業をはじめたら儲かるのじゃないかとか言っていました。でも、私にはそんなバイタリティはなく、
「こりゃ海外に逃げる方がかしこいかもしれない。」
なんて考えてはじめてしまいます。
ところが、円安がどんどん進行している上に、日本の経済状態が上向く要素がまったくないという訳で、海外移住だってハードルがかなりあがりそうです。
で、そんな事を考えながら報道をみると、
「敵中枢への攻撃能力を!」
「奨学金の返済は出世払い。」
なんていう本当の問題点はそこではない、逸れたところの話ばかりが議論されているようです。とりあえず突っ込みをいれておくと、
「敵中枢ってどこの国のどの都市?中国との関係を悪化させてロシアみたいに戦争を起こすつもりですか?」
「年300万の収入がなければ返済不要って、所得を増やさない方が得する制度なんですね。」
というところでしょうか。
経済力のない状態での軍備などただの足かせにしかならないし、経済成長がない前提での政策をやるのであればもうちょっと頭をひねってそれなりの制度を考えろよと思うのです。
それで、こういうのを見ていると人間って本質的な部分を掘り下げて考える事が本当に苦手というか嫌なんだろうなぁと思うのです。
体の問題でも全く同じ事がいえますからわかってはいましたけどね。
最近された質問を紹介すると、
「普段どういう体操をしていればいいですか?」
なんて具合です。
ちゃんとした答えをするとしてみましょう。
まずは体操についてです。
体操というのは実はかなり難しいもので一朝一夕で身につくようなものではありません。イチローにバッティングを教わったらイチローと同じようにメジャーでヒットを打てるようになるのか?と考えればわかると思うのです。体を健全にするために必要な運動というのはラジオ体操のように機械的に行うものでは不可能です。今、体操が体にいいって言われているのは、
「100人の年寄りに毎朝ラジオ体操をやらせたら半分の人の寿命が10年伸びました。だからラジオ体操は体にいいからやるべきです。」
というようなものです。
あなた自身が寿命が延びた50人に入る事ができるのですか?伸びた人、伸びなかった人、そして当然ですけどかえって寿命が縮んだ人だっているのです。考えなしでラジオ体操を毎朝やってみてあなたがどこに属する事になるかはやってみなくちゃわからん訳ですが、そういうのっていい加減な事だと、ちょっと考えればわかると思うのですけどね。
もうちょっと砕いた言い方をすると、
「毎日8時間、野球の練習をすればプロ野球選手になれますか?」
と聞かれたどう答えるでしょうか。
私だったらあなたはアホですかと答えます、相手が子供だったらもうちょっとやんわり教えるでしょうが。多くの人は努力すればきっとプロ野球選手になれるなんて答えるのかもしれません。でも、それって肝心なところをすっとばして、いい加減な発言になっている事がわかるでしょうか。野球について詳しくしらなければまだ違うかもしれませんが、もし野球について詳しい、そしてプロ野球に入るためにはどの程度の実力が必要か知っていたとしたら?この質問に対してどう答えるのが誠実だと思いますか?
これを私に置き換えて、
「普段、どういう体操をしていればいいですか?」
と質問されたらどう答えればいいか考えてみてください。
腰痛なんて毎日5分の運動で事足りるようなくだらない問題だなんて思っているようであればそれはただの横着なんです。
何故か体の話になるとほとんどの人が騙されます。
何回も述べていますが、これをお金とか恋愛に置き換えて考えてみてください。
「どうすればお金持ちになれますか?」
「どうすれば気になる異性に好かれますか?」
これらが努力すれば必ず達成できるような性質のものではないという事はわかると思うのです。健康だって全く同じ事なのです。
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