ブログ「日々整体」

甘く見てはいけない打撲の話

「子供が顔面蒼白になってふらふらしだしので救急車を呼んだのですが」


という相談が先日ありました。
救急で運ばれた先では、体に問題は全くない、ただ首に脂肪の塊ができているというように言われたそうですが、心配になったので相談にこられたようです。体に問題がないのに、倒れるはずがありませんから、親の気持ちとすれば当然といえるでしょう。

しかし、


「首になにかのできものが・・・」


といっていても、私にはどう見ても打撲していると思えました。
本人も親御さんも思い当たるところがなかったようなのですが、私は絶対に体を強くぶつけているはずだと考えたので質問を変えながらしつこく聞いてみました。
そして、


「友達と遊んでいるときにぶつかったりしなかったか?」


と聞いた時にやっと、数日前に鉄棒に失敗して太ももと顎をぶつけたということを思い出しました。首にあった異常は、脂肪の塊ではなく、胸鎖乳突筋が異様に緊張していたものでした。何がおこっていたかというと、いわゆるムチ打ちというやつで、頚椎がねじれてしまっていたのです。このねじれのせいで頭に血がうまくまわらなくなって昏倒したと判断しました。

このような首の異常はほおっておくと後で深刻な問題をおこしがちです。
交通事故で一番怖いのはムチ打ちや打撲などの後遺症などという話はどなたでもきいてことがあるでしょう。打撲がぬけずに放置してあると後々になって様々な体の問題を起こすことがあるのです。そして、強い衝撃や打撲の異常が残った場合は、自覚がしにくい上に、その異常は関わりのないところに影響してしまいがちで原因の特定が非常に難しいという傾向があります。今回のように、ほんの数日前のことですらしつこく聞いてみないとおもいだせないのですから。

今回は、頚椎3番がねじれていました。
関係が深いのはまず鼻ですので、花粉症やアレルギー性鼻炎からはじまって、臭いが感じられないなんてこともあるかもしれません。また鼻は性に深く関わるのところです。女の子でしたから、成長してから、生理痛がひどい、妊娠できないなんていう問題を起こしたりするかもしれません。大人になってからでは、子供の頃に体を強くぶつけていたなどということは思い出すことも難しいことでしょう。


打撲というのは安易に考えてはいけないのです。
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起立性調節障害のお話

午前中に、整体にこられた方に、「起立性・・・・」という体の不調について質問されました。
具体的には友人の子供が昼ごろまで体を起こすことができないために、学校へいけないのだそうです。どうも原因がよくわからないので自律神経の異常だろうというような考え方をしているのが一般的なようです。

インターネットで調べてみると、具体的な症状として、

・朝起きれない
・失神する
・立ちくらみ
・動悸
・倦怠感
・頭痛
・食欲不振
・寝付けない
・立っていると気分が悪くなる
・イライラ感
・集中力が低下

などなど、並べてみると、自律神経の働きに問題があるのは間違いがありません。しかし、原因がよくわからないからでしょうか、全部まとめてひとくくりにしてしまうのはちょっと問題があると私には感じられます。

比較的、相談が多いのが、朝起きることができず学校にいけないというケースでしょうか。
私からみるとそれほど難しいような問題ではなく、1~2ヶ月もあれば元気に通学しはじめる事ができるようになっています。

一番、多い原因は薬の使いすぎですね。
いつもお話することですが、人間の体というのは風邪や病気を経過することで丈夫になっていくのです。その機会を、薬で全部奪ってしまっているのが根本的な原因です。

話がそれますが、ひ弱な体のまま年齢だけ重ねて、


「20歳になったのだから社会に出てしっかりしなさい。」


などという子育ては非常に乱暴なものだと私は思います。
社会に順応できない人間、仕事につくことができないニートの方の体をみると、自律神経の働き悪く、体がとてもひ弱です。すべてがそうだとはいいませんが、子育てというのは丈夫で元気な体を育てるというのは、病気をさせないのではなく、しっかり病気を経過させるという考え方を持つべきだと私は思います。

なお、若さがあるということは、体が元気になる力がとても強いということです。
やり方さえ間違えなければ、それほど時間もかからず体はかわってきます。こんなつまらないことで、何ヶ月も、何年も人生を棒に振ってしまうのはもったいないと私は思います。
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肘湯と腕の疲労について

今回は、肘湯についてのお話です。
いままで何人かの人に紹介したことがあったのですが、私自身があまり熱心にやっていませんでした。そんな状態ですから、当然定着してゆくはずもありません。しかし、肘湯は腕の疲れをとるということを考えればこれほど効果的な物はありません。

腕の疲れは頭への影響が大きいので、腕が疲れているだけで、ものぐさになってしまったり、考えがまとまらないようになってしまいます。また、腕が疲れているというのは普通は自覚することができません。ですから、自分が積極的な行動や思考ができなくなっているのが、腕の疲れのせいであると自分で気がつくことはまず無理だと思っておくほうがいいでしょう。

私であれば、このブログや定期的に発行している頭の整体というニュースレターを日常的に書いているわけですが、腕が疲れていると文章がまったく思いつかず書くことができなくなります。

そして、これはいかんということで、肘をやってみて、この記事をかきはじめてみたところ、スラスラと言葉がでてくるようになりました。腕の状態というのは、こういう具合に頭の働きに強い影響をしているというわけです。
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整体と演奏の関係

「この体ではうまく楽器がひけないはずだから、こういう事に注意して楽器の演奏をしなさい。」


少し前に音楽学生にそんなアドバイスをしました。
すると後になってその母親の方が整体にこられたのですが、言われたとおりにやっていたら


「演奏が少し上手になってきた。」


といっていました。
私は楽器の演奏については、まったくといっていいほど無知です。しかし、演奏というのは体をつかって演奏するものですので体の状態をみたら、うまくできているかどうかはある程度わかるようです。と、いうのは、割合、演奏家の方とのご縁か多いようで、


「これでは駄目だから、このような事を意識してみたら?」


という話をしてみたらそれが適切なようです。
考えてみれば演奏というのは別に特別な事をするわけでなく、体を効率的に使うわけですから何が駄目かということは私にはある程度判断できるのは当たり前といえるかもしれません。

演奏とういのはやればやるほど体が活性化して元気になっていくというやり方をするのがよいといえます。当然ですが、そのような演奏をしたほうがよりよい音がでるはずです。

逆に適切ではない体の使い方では、演奏すればするほど体がくたびれていってしまいます。体に無理のある演奏では、よい音を出すために必ず負担がでてしまうからです。この辺りは運動やスポーツでも全く同じことがいえますね。

この辺の理屈が、最近ははまりにはまるもので私もちょっと自信がでてきてしまっています。
だからこそ注意しなくてはいけないなぁと戒めていますけどね。繰り返しになりますが、私には演奏に関してはまったくといっていいほど無知なのですから。

ちなみに、アドバイスをしたのは立ち方と座り方です。
立てない人、座れない人というのはできない人がいませんので軽視してしまいがちです。しかし、体をうまく使うということを考えた場合もっとも大切な事です。当たり前ですが、それがうまくできているかは体の状態をみればわかります。
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パニックと動悸、息切れの違い

パニックや動悸で相談でこられる方の自律神経の状態をみていると気がつくことがあります。
なにかというと、


「お医者さんではパニックと動悸について明確に区別することが難しいのではないか?」


という事です。
実際、ただ動悸がおこっているだけのにパニック症だということで相談にこられる方が非常に多いのです。

確かに、どちらも体に起こっている現象としては心臓の鼓動が早まってしまっているということです。しかし、私などからみると全くの別物といえます。

まず、パニック症というのは不安や恐怖がつきまとうもので、動悸が起こるせいで不安になるのはただの動悸と考えてよいのではないかと思います。ところが、原因がうまくみつけられないときは、ストレスや心の問題ということでパニック症であると判断されてしまう傾向があるようです。

このあたりの定義など私にとってはどうでもよいのですけどね。
以前に、パニック症だということで相談にこられた方を1つ紹介します。車で高速道路を走るときに、渋滞したりトンネルに入ると強い不安のせいで車にのっていられないということでした。そして、この方がこうなってしまう原因は、ポテトチップスなどのジャンクフードばかり食べているせいでした。

私は常に


「体のどこが悪くなっているか?」


という視点を忘れないように注意しています。
そして、さっき紹介した方の原因は、それが毎晩お酒を飲みながら食べていたジャンクフードのせいで胸椎8番が悪くなっていたことでした。ですから、自律神経を整えながら食生活を改善してもらうことで解消することができました。

ちなみに、体質によっては同じような事が原因で胸椎4番が悪くなることもあります。また、日常的にジャンクフードを食べていると必ずパニックや動悸を起こすわけでもありません。この辺りの事を踏まえていないと体の事をきちんと把握する事が難しくなるといえるでしょう。

パニック症だからココが悪いはずだ、動悸がするからココが悪いはずだという決め付けをしてしまうと本当の原因はたどりつくことができないからです。


さて、自律神経と背骨から動悸とパニックをみた場合、動悸がする時は胸椎4番に異常がみつかります。
一方、パニック症である人は胸椎7番か8番に異常がみつかります。だから、それぞれの原因は、胸椎4、7、8番に関わる神経が過敏になっているせいです。しかし、本当の原因は、


「どうしてそこが悪くなったか?」


という事です。
生活習慣だったり、薬のせいだったり、怪我をしたせいだったり、エアコンで体を冷やしているせいだったいりと人によって様々です。










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