ブログ「日々整体」

姿勢を突き詰めてみる

何年か前に日本一のはんだ付け名人というのをテレビで見たことがあります。
女性でしたが、非常に美しい、本当に美しいというのがぴったりくる姿勢で仕事をしておられました。はんだ付けという、手先の細かい作業もつきつめていくと姿勢がとても重要であるというよい例の1つといえるでしょう。

当たり前ですが、整体をする時にも姿勢はとても重要です。
基本の形は蹲踞と正座です。ただ、私は非常にひねくれた性格をしています。ですから、蹲踞という姿勢がとても大事であるとおしえられてはいるのですが、それがどうしてなのかをずっと確かめながらやってきました。実際、以前だと蹲踞と正座で整体の成果に差があるとは思えませんでした。ものは試しとあぐらの姿勢で整体をしたこともありますが、それでもあまり差があるとは思えていませんでした。

ところが、最近になって違いがあることがはっきりとわかってきました。
ただやっかいな事は蹲踞という姿勢をよい状態で保とうと思うと、それなりの体をつくっておかなくては駄目だということです。そんなものは一朝一夕でできるものではなく、日々の鍛錬を継続してはじめて作り上げられるものだからです。こういうことに気がついて、すでに1年以上経過しているとは思いますが、いまだに納得のいく領域には到達できていなかったりします。

このような話はちょっと前にもブログで書いたような気がします。
しかし、いまだに


「姿勢が悪いから体が悪いのです。」


とかいってくる人がいてうんざりしてしまうときがあります。
ですから何度でも話題にしようと思います。


「良い姿勢は、良い体になったときにできるようになる。」


ということです。
日本一のはんだ付け名人は当然ですが、とても元気に日々暮らしていることでしょう。高い技術を持つということは、相応の高いレベルの体の状態を保っているということでもあるからです。ですから、背筋を伸ばせばすべてが解決するというような安易な考えは早々に捨て去ることですね。





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摂りすぎた栄養はどうなっているか?

今朝、ネットをながめていると、


「お酒を飲む前にチョコレートを食べれば、ポリフェノールがアルコールによる胃の負担を抑えてくれる。」


なんていう情報が流れていました。
チョコレートを食べることで、健康的に酒を飲めるということだそうです。この手の情報は次から次とでてきてもうどうしようもありませんね。


「こんなのがうまくいくはずがないだろう。」


と、そういう発想を持てないのはとても残念なことです。
確かに、ポリフェノールが云々というのは嘘ではないのでしょう。そうであればポリフェノールだけ摂取すればよいのです。ポリフェノールはほとんどの植物に含まれているそうで、お茶なんかに含まれているのでチョコレートである必要はまったくないのはずなのですけどね。テレビでどっかの学者が偉そうにしゃべっていたらしいですが、不摂生を促して病人を増やすような情報を流していることに罪悪感を感じないのでしょうかね?


「良質な栄養を大量に摂取することで健康に元気になろう!」


そう考える人がほとんどです。
しかし、そんなのはうまくいかないのはいままでずっと説明してきたとおりです。なぜなら、摂りすぎた栄養を捨てる時に人間は病気になるからです。

アルコールを摂取しすぎた時には肝臓が悪くなったり、塩分を摂りすぎた時に腎臓が悪くなるという話に違和感を感じる人はほとんどいないことでしょう。アルコールや塩分は栄養の一種なのですが、それを摂取しすぎたら病気になるわけです。炭水化物やビタミンだって全く同じで食べすぎていたら病気になります。余談ですけど、結構多いのが、玄米なんかだと栄養分のとりすぎになっている人が多いし、乳製品なんかだと腸が過敏になっているだけで、下剤を飲んでいるのと変わらない状態になっている人がほとんどです。

サプリメントなんかでも同様ですね。
最近、サプリメント漬けになっている人がきたのですがひどい食べ過ぎの状態でした。この方は内臓に腫瘍ができてしまって、いつガン化するかわからないということで相談にこられました。サプリメントだって栄養ですから、摂りすぎれば食べ過ぎになりますし、体は摂りすぎた栄養をを捨てるために病気になるのです。腫瘍というのは摂りすぎた栄養を捨てるためにできるのですからね。

摂取しすぎた栄養をすてるために人は病気になるのです。まぁ、こんなこと言われても困る人の方がほとんどでしょうけどね。
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体を整えるという事

「短期間で整体を受ける回数を増やせば早く良くなるか?」


なかなか悩ましい問題です。
確かに、そうなる場合もありますが、毎日整体したからといって整体するにつれて体がかわってくるというわけでもありません。なぜかというと、体が変化するためには時間が必要であることがあるからです。


日にち薬という言葉があります。
日々、整体をしていて一番驚くのは体の回復力というものでしょうか。体の力の流れというか、気の流れというか、そういうものを整えてあげればあとはほっておくだけで体はどんどんよくなってきます。


「どうもここのこの部分が狙いどおりうまく変化してくれないなぁ。」


なんて思っていても、一晩眠った次の日の朝にはびっくりするぐらいよくなっているということも珍しくありません。整体という技術を身につけて高めていくにつれ、なんでもできるような気になってくるのです。しかし、それが傲慢なものの考え方だということに気が付かされるのはこんな時でしょうか。


整体というのは、読んでジのごとく、体を整えるというものです。
ついつい体を治しているという気持ちになってしまうのです。整体というのは、体が持っている働きを整えるだけというか、体がこうありたいという形になれるようにそっと流れを変えてあげるというか、その程度のものだという事は常に忘れないようにしたいものです。
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甘く見てはいけない打撲の話

「子供が顔面蒼白になってふらふらしだしので救急車を呼んだのですが」


という相談が先日ありました。
救急で運ばれた先では、体に問題は全くない、ただ首に脂肪の塊ができているというように言われたそうですが、心配になったので相談にこられたようです。体に問題がないのに、倒れるはずがありませんから、親の気持ちとすれば当然といえるでしょう。

しかし、


「首になにかのできものが・・・」


といっていても、私にはどう見ても打撲していると思えました。
本人も親御さんも思い当たるところがなかったようなのですが、私は絶対に体を強くぶつけているはずだと考えたので質問を変えながらしつこく聞いてみました。
そして、


「友達と遊んでいるときにぶつかったりしなかったか?」


と聞いた時にやっと、数日前に鉄棒に失敗して太ももと顎をぶつけたということを思い出しました。首にあった異常は、脂肪の塊ではなく、胸鎖乳突筋が異様に緊張していたものでした。何がおこっていたかというと、いわゆるムチ打ちというやつで、頚椎がねじれてしまっていたのです。このねじれのせいで頭に血がうまくまわらなくなって昏倒したと判断しました。

このような首の異常はほおっておくと後で深刻な問題をおこしがちです。
交通事故で一番怖いのはムチ打ちや打撲などの後遺症などという話はどなたでもきいてことがあるでしょう。打撲がぬけずに放置してあると後々になって様々な体の問題を起こすことがあるのです。そして、強い衝撃や打撲の異常が残った場合は、自覚がしにくい上に、その異常は関わりのないところに影響してしまいがちで原因の特定が非常に難しいという傾向があります。今回のように、ほんの数日前のことですらしつこく聞いてみないとおもいだせないのですから。

今回は、頚椎3番がねじれていました。
関係が深いのはまず鼻ですので、花粉症やアレルギー性鼻炎からはじまって、臭いが感じられないなんてこともあるかもしれません。また鼻は性に深く関わるのところです。女の子でしたから、成長してから、生理痛がひどい、妊娠できないなんていう問題を起こしたりするかもしれません。大人になってからでは、子供の頃に体を強くぶつけていたなどということは思い出すことも難しいことでしょう。


打撲というのは安易に考えてはいけないのです。
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整体と演奏の関係

「この体ではうまく楽器がひけないはずだから、こういう事に注意して楽器の演奏をしなさい。」


少し前に音楽学生にそんなアドバイスをしました。
すると後になってその母親の方が整体にこられたのですが、言われたとおりにやっていたら


「演奏が少し上手になってきた。」


といっていました。
私は楽器の演奏については、まったくといっていいほど無知です。しかし、演奏というのは体をつかって演奏するものですので体の状態をみたら、うまくできているかどうかはある程度わかるようです。と、いうのは、割合、演奏家の方とのご縁か多いようで、


「これでは駄目だから、このような事を意識してみたら?」


という話をしてみたらそれが適切なようです。
考えてみれば演奏というのは別に特別な事をするわけでなく、体を効率的に使うわけですから何が駄目かということは私にはある程度判断できるのは当たり前といえるかもしれません。

演奏とういのはやればやるほど体が活性化して元気になっていくというやり方をするのがよいといえます。当然ですが、そのような演奏をしたほうがよりよい音がでるはずです。

逆に適切ではない体の使い方では、演奏すればするほど体がくたびれていってしまいます。体に無理のある演奏では、よい音を出すために必ず負担がでてしまうからです。この辺りは運動やスポーツでも全く同じことがいえますね。

この辺の理屈が、最近ははまりにはまるもので私もちょっと自信がでてきてしまっています。
だからこそ注意しなくてはいけないなぁと戒めていますけどね。繰り返しになりますが、私には演奏に関してはまったくといっていいほど無知なのですから。

ちなみに、アドバイスをしたのは立ち方と座り方です。
立てない人、座れない人というのはできない人がいませんので軽視してしまいがちです。しかし、体をうまく使うということを考えた場合もっとも大切な事です。当たり前ですが、それがうまくできているかは体の状態をみればわかります。
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