ブログ「日々整体」

電話ではまじめに返事しないよという話

自分でいうのもなんですが私の人の体の見方は世間とはまったく違います。
意図してそうなったわけではありません。毎日のようにやってくる調子の悪い人たちをなんとか元気にしようと、そのためにどうすればいいかをずっと考えたきたらこうなっただけです。


すると、ちょっと困ったことが起こり始めました。



「これこれこういう問題が体に起こっているのですが、実績がありますでしょうか?」



などという質問が頻繁にあります。
当院に体を運んでもらって体の状態を確認した上でならなんとでも答えられます。しかし、電話でこんな質問をされたら、真面目に答えるに気になれないようになってしまいました。ぜかというと、表にでている現象だけ捉えてあれこれと考えることには全く意味がないからです。


例えば、先日、このブログで紹介しました耳鳴りの原因についてです。
耳鳴りの直接の原因は胸椎5,7番の異常です。しかし、それだけでは足りないのです。本当に大切なポイントは、


「どうして胸椎5,7番が悪くなったのか?」


ということです。
実際、胸椎10番に異常があってそれが影響して5,7番が悪くなっているというケースが実際にあったりします。中途半端な素人判断の考えをいくら聞いたって間違いなく情報が不足しているのです。


で、先日、実際にあったわけです。
女性の方からの電話だったのですが、


「少し前に出産したのですが、出産後に体のある場所にできものができてしまったのです。自律神経の働きに異常があるのではないかと思うのですがそちらでこのような事例に実績はありますでしょうか?」


といいうわけです。


「実績はありませんし、何か考え違いをしているのではないですか?」


と返事をして電話を切りました。
電話できいた状態から、おそらくどういう問題が起こっているかは推測はできるのですけどね。残念ながら、それは電話ではこたえられないのですよ。なぜなら、私は世間一般の人とはちょっと違った体の捉え方をしているからです。

あと、補足しておきますが、自律神経の働きに問題があったらもう先は長くないと思った方がいいですね。自律神経の働きというのは生命の根本的な部分です。そこに異常があるのならもう生きる力はないということでもあります。もう質問の時点で間違っているのですがそこに気が付けませんし、それを説明しても理解する事はまず不可能なようです。

簡単にいうなら、テレビや自動車を修理するような感覚で体を治そうという発想をしている人と電話で話をしてもまったく噛み合わないのです。噛み合わせる努力はずっとしてきたつもりですが、もう、時間の無駄だとしか思えなくなってきたので諦めることにしました。


先に述べた通り、実際にきてもらって体の状態を確認しながら、


「これこれこういうことがおこっていて、こうすれば大丈夫ですよ。」


と話ができればまた違うのですけどね。

というわけで、電話で


「○○なんですがよくなりますか?」


という質問に、わかりませんしどうにもなりませんと答えることにしました。
まぁ、体の状態を確認もさせないで答えを求めるというのが非常に無礼であるというぐらいの感覚は持つほうがよいのではないかと私は思いますね。
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五行の話 その1

実は私自身は五行というのをあまり意識したことがありません。
生きるということを考える上で非常に重要な考え方です。しかし、おそらくは意識する必要がなかったというより、意識するほどの実力がなかったという方がより正確な表現だと思います。

五行というのは、世の中の現象を月、火、水、木、金で表現されるものです。
それぞれを内臓の働きに置き換えると、人間の体の働きを理解するのを助けてくれます。

火→土→金
↑     ↓  
木 ← 水

このような表現で円になってぐるぐぐるまわっている図を見たことがある人も多いことでしょう。
これを内臓に置き換えてみると、


火 → 心臓
土 → 脾臓
金 → 肺
水 → 腎臓
木 → 肝臓


ということになります。

心臓→脾臓→肺
↑       ↓   
肝臓 ← 腎臓


こういう図から考えると、心臓の働きが脾臓の働きを高め、脾臓の働きが肺の働き高め、肺の働きが腎臓の働きを高め、・・・、というように考えることができます。そして、実際に整体しているとまったくそのとおりだなぁと感じる事が少なくありません。


さて、私はこれまで腎臓の働きに注目して整体することが常でした。
言い換えれば腎臓から善循環をはじめることで体の働きを整えようとしてきたわけです。別に意識してそうしていたわけではないのですが、どうしても腎臓の働きが落ちている人が圧倒的に多かったのです。しかし、去年ぐらいからその傾向がかわってきました。

これは腎臓の働きが落ちている方はみな元気になってしまったということでもあります。
しかし、肺の働きが落ちている方だけ妙に時間がかかるということに気がついてしまいました。なんでかなぁと考えていた時にふと五行の事を思い出して見直してみたら、


「腎臓から肺というのは一番遠い。」


というわけです。
そこで最近は肺の働きを中心に体をみるように変わってきてしまいました。もちろん、腎からスタートした方がいいと思える方にはそのようにしていますけどね。ただ、当院に相談にこられる人たちの傾向がちょっとかわってきたこともあると思うのですが、腎に注目するより肺に注目した方がいいと思われる人が圧倒的に増えてきているように思えます。

で、ここまで書いてきがついたのは、


「あの人と、あの人は心臓からスタートした方がよかったかもしれない。」


という事だったりします。
なお、これは五行の相生という関係に基づいての考え方です。どちらかというと活性化するときの関係ですね。それと違って相克という関係もあります。それについては次回にまとめてみようと思います。


ちなみに、西洋の錬金術の考え方に火、水、土、風というの似ているように感じますがまったく違う原点から来ているとは思えますね。私の理解が浅いからかもしれませんが、似て非なるものだと思えます。
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姿勢を突き詰めてみる

何年か前に日本一のはんだ付け名人というのをテレビで見たことがあります。
女性でしたが、非常に美しい、本当に美しいというのがぴったりくる姿勢で仕事をしておられました。はんだ付けという、手先の細かい作業もつきつめていくと姿勢がとても重要であるというよい例の1つといえるでしょう。

当たり前ですが、整体をする時にも姿勢はとても重要です。
基本の形は蹲踞と正座です。ただ、私は非常にひねくれた性格をしています。ですから、蹲踞という姿勢がとても大事であるとおしえられてはいるのですが、それがどうしてなのかをずっと確かめながらやってきました。実際、以前だと蹲踞と正座で整体の成果に差があるとは思えませんでした。ものは試しとあぐらの姿勢で整体をしたこともありますが、それでもあまり差があるとは思えていませんでした。

ところが、最近になって違いがあることがはっきりとわかってきました。
ただやっかいな事は蹲踞という姿勢をよい状態で保とうと思うと、それなりの体をつくっておかなくては駄目だということです。そんなものは一朝一夕でできるものではなく、日々の鍛錬を継続してはじめて作り上げられるものだからです。こういうことに気がついて、すでに1年以上経過しているとは思いますが、いまだに納得のいく領域には到達できていなかったりします。

このような話はちょっと前にもブログで書いたような気がします。
しかし、いまだに


「姿勢が悪いから体が悪いのです。」


とかいってくる人がいてうんざりしてしまうときがあります。
ですから何度でも話題にしようと思います。


「良い姿勢は、良い体になったときにできるようになる。」


ということです。
日本一のはんだ付け名人は当然ですが、とても元気に日々暮らしていることでしょう。高い技術を持つということは、相応の高いレベルの体の状態を保っているということでもあるからです。ですから、背筋を伸ばせばすべてが解決するというような安易な考えは早々に捨て去ることですね。





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摂りすぎた栄養はどうなっているか?

今朝、ネットをながめていると、


「お酒を飲む前にチョコレートを食べれば、ポリフェノールがアルコールによる胃の負担を抑えてくれる。」


なんていう情報が流れていました。
チョコレートを食べることで、健康的に酒を飲めるということだそうです。この手の情報は次から次とでてきてもうどうしようもありませんね。


「こんなのがうまくいくはずがないだろう。」


と、そういう発想を持てないのはとても残念なことです。
確かに、ポリフェノールが云々というのは嘘ではないのでしょう。そうであればポリフェノールだけ摂取すればよいのです。ポリフェノールはほとんどの植物に含まれているそうで、お茶なんかに含まれているのでチョコレートである必要はまったくないのはずなのですけどね。テレビでどっかの学者が偉そうにしゃべっていたらしいですが、不摂生を促して病人を増やすような情報を流していることに罪悪感を感じないのでしょうかね?


「良質な栄養を大量に摂取することで健康に元気になろう!」


そう考える人がほとんどです。
しかし、そんなのはうまくいかないのはいままでずっと説明してきたとおりです。なぜなら、摂りすぎた栄養を捨てる時に人間は病気になるからです。

アルコールを摂取しすぎた時には肝臓が悪くなったり、塩分を摂りすぎた時に腎臓が悪くなるという話に違和感を感じる人はほとんどいないことでしょう。アルコールや塩分は栄養の一種なのですが、それを摂取しすぎたら病気になるわけです。炭水化物やビタミンだって全く同じで食べすぎていたら病気になります。余談ですけど、結構多いのが、玄米なんかだと栄養分のとりすぎになっている人が多いし、乳製品なんかだと腸が過敏になっているだけで、下剤を飲んでいるのと変わらない状態になっている人がほとんどです。

サプリメントなんかでも同様ですね。
最近、サプリメント漬けになっている人がきたのですがひどい食べ過ぎの状態でした。この方は内臓に腫瘍ができてしまって、いつガン化するかわからないということで相談にこられました。サプリメントだって栄養ですから、摂りすぎれば食べ過ぎになりますし、体は摂りすぎた栄養をを捨てるために病気になるのです。腫瘍というのは摂りすぎた栄養を捨てるためにできるのですからね。

摂取しすぎた栄養をすてるために人は病気になるのです。まぁ、こんなこと言われても困る人の方がほとんどでしょうけどね。
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体を整えるという事

「短期間で整体を受ける回数を増やせば早く良くなるか?」


なかなか悩ましい問題です。
確かに、そうなる場合もありますが、毎日整体したからといって整体するにつれて体がかわってくるというわけでもありません。なぜかというと、体が変化するためには時間が必要であることがあるからです。


日にち薬という言葉があります。
日々、整体をしていて一番驚くのは体の回復力というものでしょうか。体の力の流れというか、気の流れというか、そういうものを整えてあげればあとはほっておくだけで体はどんどんよくなってきます。


「どうもここのこの部分が狙いどおりうまく変化してくれないなぁ。」


なんて思っていても、一晩眠った次の日の朝にはびっくりするぐらいよくなっているということも珍しくありません。整体という技術を身につけて高めていくにつれ、なんでもできるような気になってくるのです。しかし、それが傲慢なものの考え方だということに気が付かされるのはこんな時でしょうか。


整体というのは、読んでジのごとく、体を整えるというものです。
ついつい体を治しているという気持ちになってしまうのです。整体というのは、体が持っている働きを整えるだけというか、体がこうありたいという形になれるようにそっと流れを変えてあげるというか、その程度のものだという事は常に忘れないようにしたいものです。
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