体を整えるという事
2016年12月15日
「短期間で整体を受ける回数を増やせば早く良くなるか?」
なかなか悩ましい問題です。
確かに、そうなる場合もありますが、毎日整体したからといって整体するにつれて体がかわってくるというわけでもありません。なぜかというと、体が変化するためには時間が必要であることがあるからです。
日にち薬という言葉があります。
日々、整体をしていて一番驚くのは体の回復力というものでしょうか。体の力の流れというか、気の流れというか、そういうものを整えてあげればあとはほっておくだけで体はどんどんよくなってきます。
「どうもここのこの部分が狙いどおりうまく変化してくれないなぁ。」
なんて思っていても、一晩眠った次の日の朝にはびっくりするぐらいよくなっているということも珍しくありません。整体という技術を身につけて高めていくにつれ、なんでもできるような気になってくるのです。しかし、それが傲慢なものの考え方だということに気が付かされるのはこんな時でしょうか。
整体というのは、読んでジのごとく、体を整えるというものです。
ついつい体を治しているという気持ちになってしまうのです。整体というのは、体が持っている働きを整えるだけというか、体がこうありたいという形になれるようにそっと流れを変えてあげるというか、その程度のものだという事は常に忘れないようにしたいものです。