姿勢を突き詰めてみる
2017年02月28日
何年か前に日本一のはんだ付け名人というのをテレビで見たことがあります。
女性でしたが、非常に美しい、本当に美しいというのがぴったりくる姿勢で仕事をしておられました。はんだ付けという、手先の細かい作業もつきつめていくと姿勢がとても重要であるというよい例の1つといえるでしょう。
当たり前ですが、整体をする時にも姿勢はとても重要です。
基本の形は蹲踞と正座です。ただ、私は非常にひねくれた性格をしています。ですから、蹲踞という姿勢がとても大事であるとおしえられてはいるのですが、それがどうしてなのかをずっと確かめながらやってきました。実際、以前だと蹲踞と正座で整体の成果に差があるとは思えませんでした。ものは試しとあぐらの姿勢で整体をしたこともありますが、それでもあまり差があるとは思えていませんでした。
ところが、最近になって違いがあることがはっきりとわかってきました。
ただやっかいな事は蹲踞という姿勢をよい状態で保とうと思うと、それなりの体をつくっておかなくては駄目だということです。そんなものは一朝一夕でできるものではなく、日々の鍛錬を継続してはじめて作り上げられるものだからです。こういうことに気がついて、すでに1年以上経過しているとは思いますが、いまだに納得のいく領域には到達できていなかったりします。
このような話はちょっと前にもブログで書いたような気がします。
しかし、いまだに
「姿勢が悪いから体が悪いのです。」
とかいってくる人がいてうんざりしてしまうときがあります。
ですから何度でも話題にしようと思います。
「良い姿勢は、良い体になったときにできるようになる。」
ということです。
日本一のはんだ付け名人は当然ですが、とても元気に日々暮らしていることでしょう。高い技術を持つということは、相応の高いレベルの体の状態を保っているということでもあるからです。ですから、背筋を伸ばせばすべてが解決するというような安易な考えは早々に捨て去ることですね。
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