ブログ「日々整体」

骨は協力して働いているという話

「これでもうめまいの人はだいたい大丈夫かもしれない。」


そんな風に思えたのですが、そんな事を考えてしまった瞬間にうまくいかない人が現れ始めます。

東京の方で私の思惑通りに様子が変化してこない人が二人ほどおられます。
時間をかければちゃんと変わってくるだろうとは思うのですが、遠方へ出向いてやっていることで早く成果だしたいという気持ちが湧いてきます。これは整体を受ける側だけでなく、する側の私の方にもでてくる感情で、京都でやっていると忘れている感覚といっていいかもしれません。落ち着いて考えてみると成果があがるのを急ぎすぎているせいなのですけどね。

ただ、そういうもどかしさを感じるというのは大切な事といえるようです。
なんか工夫の余地があるのではないかと思考が回転しはじめるわけです。そこであることに気がついたのは数日前で実際に工夫しはじめました。

なにをしたかというと、めまいというのは頚椎6番に関わる神経の働きを整えればいいわけなんですが頚椎6番の調整をやっているだけでは時間がかかってしまう人がいるのです。過去をふりかえってみれば1年ぐらいかかる人もいました。自分自身の技量を考えるとその頃からは大きく進歩していますからいまでも1年かかるということはまずありえないと思って品川へいきはじめたわけですけどね。

これまでの経験から考えて時間さえかけりゃなんとかなることはなるのですが、それじゃちょっと面白くないわけです。で、頚椎6番の働きに関わる骨はどれかなぁと考えていくとある気づきがあったわけですね。まぁ、詳細は成果があがったらまた紹介させてもらいましょう。ただ、こういう考え方ができるとめまい以外の他の問題にも応用が効いてくるようでちょっと面白いことになってきそうな感触を得ています。


骨というのは単独で機能しているわけではありません。
例えば、心臓の働きに関わりがあるのは、胸椎4、8番、腰椎3番というように複数の骨が心臓の働きに影響をしていますし、腎臓の動きも絡んできますから胸椎10番も影響してくるといえます。ですから、腰が悪いと心臓の動きが悪くなるということがありますし、腰が痛いのは心臓の動きが悪いからなんていうこともあったりします。さらに、胸椎8番なんていうのは胃の働きにも関係しているから、心臓の動きが悪くなると胃の動きも悪くなったりすることもあります。暑さにやられて食欲が落ちるなんていうのは、暑さのせいで心臓の動きが弱るからといえますね。


別に目新しい知識というわけではなく、初歩的なことではあります。
だから、改めてこんな話をするのはちょっと恥ずかしいことなんですけどね。ある程度は理解しているつもりではあったのですが、想像以上に深く関わっている骨があるとか、いままで関係ないと思っていた骨が実は深い関係にあったとかわかってない事がいろいろ見えてきてしまったわけですから。ただ、そういうことをもう一度洗い直してみると、めまいなんかの症状をもっと早く対応できるかもしれないなぁというわけです。

まぁ、そんなわけで私にはまだまだわかっていないことの方が多いということを東京にいくことで改めて自覚させられてしまったわけです。
まぁ、なにかがわかったような気がした瞬間に、新しい課題が見えてくるのは今にはじまったことではありませんけどね。どう考えても私が死ぬ頃までずっと取り組んでもゴールに到着するなんてことはないと思えますから、ずっとこんな感じでノロノロとやっていくしかないのでしょう。


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品川の9月の受付が埋まってしまいました

落ち着いてこられている方の人数を考えば当たり前といえばそうなのかもしれません。
ただ、行き当たりばったりでやることに至上の価値観を見出す私からすると、まぁ、こんなものでいいだろうと思わないでもありません。

テレビドラマ、冒険野郎マクガイバーの主人公は、


「綿密な計画はほんのちょっとした狂いで破綻してしまう。」


なんていっていました。

なぜか、唐突にマクガイバーが私の頭の中に浮かんできました。
私が学生の頃にテレビで放送していたアメリカのテレビドラマです。マクガイバーは、アーミーナイフとダクトテープだけで、プラント工場の大爆発を防いだり、悪の組織と戦ったりするような話です。私は道具すらほぼなし、身一つで整体しているわけで、同じような事を考えるようになるのかもしれません。


これはちょっと具合が悪いなぁとういことで23日も出向こうかと考え始めています。
ただ、正直いって体が辛いからしんどいなぁと、そんな気持ちがブレーキをかけていますので、私が覚悟を決めるまでちょいとお待ち下さい。

なお、9月17日(月) 日暮里ではまだ少し枠があります。



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9月 品川、日暮里の整体の受付開始しました。

9月予定が決まりましたのでお知らせです。
日時については、こちらから
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がん細胞の話

はたらく細胞の7話、サブタイトルが『がん細胞』が非常に面白かったのです。
がん細胞というのは生まれた瞬間に駆除の対象になってしまう細胞です。がん細胞はDNAのコピーがうまくいかなかっただけで、体の中の細胞ですから、生きようとする意思を持って生まれてきているわけです。細胞を擬人化して考えているわけで、生まれたときにはすでに殺される対象であったと、仲間たちが殺されていくなかでただ一人生き残ったがん細胞の気持ちなんていうものを考えることは普通はないじゃないでしょうかね。


野口晴哉氏の著書を見ると、


「ガンなどは、ただの風邪のお化けだ。」


なんて書いてありました。
その時はまったく意味がわからずに、ふーんという程度にしか思えてなかったのです。
しかし、最近になってがんの疑いのあるという方の体をみる機会があったのですが、



「確かにそうかもしれない。」



と思えました。
がんというのがどういう体の状態で起こるものかというと、免疫異常などとは完全に別物というか、一線を画したものだと思えたからです。はたらく細胞では、免疫細胞たちが一丸となってがん細胞と戦って駆逐していたのですが、どう考えてもがん細胞は敵だとは思えませんね。まぁ、自己免疫疾患が敵かというとまた違うのですけけどね。すべての病気を味方にしたときに、人は健全な状態を保てるからです。


これは、風邪に対する理解がない人にはピンとこないとは思いますけどね。
風邪の強弱を単純に表すと、


風邪<インフルエンザ<<<がん


といいうようなものだなぁと、体の様子をみているとまったくこの通りなんですけどね。で、ここで風邪というものがどういうものか定義をしておくと、


「風邪というのは体をリフレッシュして丈夫にするために起こる働き。」


です。

砕いて言うなら体の大掃除をしているようなものです。
ですから、風邪なんか予防していたら体はとっちらかってどんどん弱くなってゆきます。風邪を1回もひかないで成人した人間がどうなるか?大半はニートになってしまうんじゃないですかね。ちょっと前に、そういう人がやってきて、ニートだなぁと思ったので聞いてみると


「俺は芸術家です。」


なんていっていました。
何を作っているのか聞いたら、現代アートで何かを作ろうとしているとかなんとかいってました。残念ながら、私には何か芸術を生み出せる体の状態であるとは思えませんでしたけどね。わかりにくければ、挫折や失敗を一度も経験したことのない人間がどうなるか?なんて考えてみてもいいかもしれませんね。


平たくいうと、風邪をひかないようにしていると、これではだめだよと、インフルエンザにかかるようになるし、インフルエンザを恐れてこれまた予防しているとがんになるという理屈だと思ってもらっておけばいいのじゃないでしょうかね。まぁ、こんな話はぶっ飛んだ理屈にしか聞こえない人が大半かもしれませんけど。


体を丈夫にするという発想がいまの世の中には完全に欠けていると言えます。
病気の予防を必死にやった結果、どういう体になっているか?というのはもうちょっと考えた方がいいんですけどね。子育てしている人なんかには特にいいたい事です。人間っていうのはただ心臓が動いてさえいればいいというわけじゃないんですからね。


そんな事から考えてゆくと、がん細胞が生まれてしまうというのには必ず何らかの理由があると思えます。
もしかしたらがん細胞が増えてしまうようなひ弱な人間はとっとと死んでしまった方がいいから早く死んでもらいましょうみたなことがDNAに書いてある可能性をちょっと考えないわけではないですけどね。でも、おそらく違うと思いますね。体を健全にして元気を発揮するためにがん細胞は生まれてくるのであると思えます。風邪というのは体を丈夫にするためのもので、がんというのはその風邪の親分みたいなものですから。





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マルシリ症候群のよもやま話

痛みを感じない人間がいるなんていう話をテレビで見かけました。
あまりテレビをみない私が、たまたま電源をいれたときに興味深い番組をやっているというのは妙な話です。中居正広さんと、笑福亭鶴瓶さんがやっている番組でマルシリ症候群という病気を紹介されていました。

まぁ、厳密にいうと、症候群というのは、原因も治し方もよくわかりませんなんていう意味で使われる言葉で、病気というのは原因と治し方がわかっているものに使う言葉です。ですから、症候群という病気という言い方は間違えているのですけどね。まぁ、最近は曖昧になってきてるから細かいことはどうでもいいのかもしれません。


話を戻します。


マルシリ症候群は遺伝子の異常が原因で起こるそうです。
痛覚をほぼ感じないという体質が遺伝してしまうようです。怪我なんかをした時には、最初だけ違和感を感じるそうですけどすぐに感じなくなるそうです。そのせいで、ある日突然に腕が動かなくなって、おかしいなぁと思って医者にいったら骨が折れていたなんて言うことが日常茶飯事に起こるのだとか。

マルシリ症候群について、私が興味深く感じたのは3点ありますかね。
1つは、暑い、寒いという感覚もなくなってしまうそうで、真冬なのに真夏のような服装で外出するようになるそうです。2つ目は、泌尿器が弱りやすく膀胱炎になどを起こしやすいということ。3つ目は、内臓の感覚ははっきりとしているということです。

テレビで紹介されていたマルシリ症候群の姉妹は、膀胱炎で医者に運びこまれたことがあるそうですが、ふたりとも激痛を感じたそうです。どういうことかというと、内臓の感覚はあるわけで、単純に痛みに対する感覚がないというわけでもないようです。

余談ですが、私の整体を受けて話をしたことがある方がここまで読むと、ピンときてその原因やおおまかなメカニズムまでわかってしまう人もいるかもしれませんね。


さて、マルシリ症候群についてですが、みられる症状から察するに頚椎6番に関わる神経の働きに異常があることは明白であろうと思われます。ただ、遺伝子の異常で起こるということですから、病気というよりは個性という捉え方をする方が適切ではないかと思えます。少なくとも他の多くの人とちょっと違うから病気だとか異常だとか症候群だとかいう具合にカテゴライズしてしまうのは面白くないですね。


突然変異とか、ミュータントとかいうやつですね。
私の好きな漫画にサイコプラスというのがあるのですが、主人公は緑の目と髪を持って生まれてきた日本人の青年です。ちょっと外見が妙な青年のラブコメかと思いきや、彼は重要な役割を持って生まれてきた存在でした。

マイナーで古い漫画なんでネタバレしちゃいます。
実は、彼が生まれたのは地球に隕石が接近していたからです。その危機から人類を救うために超能力をもってうまれたのでした。で、彼と同じくして生まれた緑色の仲間が何人もいたのです。緑色の髪と目をしたミュータントたちは協力して地球を動かすという方法で隕石を回避することに成功します。で、暦が4ヶ月ほどずれてから帰ってきた彼の目と髪は黒色になっていましたというお話です。


話が少しそれます。
細身の方によくあるのが、食べて太らなければいけないというような謎の義務とコンプレックスです。体の肉付きなんてのは、骨格でほぼ決まってしまいますから、食べれば太るというようなものではありません。確かに、体の重さというのはエネルギーの量と言い変えてもいいものですから、重いということはそれだけで強いという事を意味しています。しかし、重くなれない骨格で生まれてきたという人は10~20%ぐらいの割合で存在しています。そういう人が、重くなろうとして一生懸命に食べていると間違いなく体を壊します。

生き物には必ず多様性というものがあります。
DNAなんてのはこの多様性を確保するためにできたものだと私は理解していますけどね。まぁ、ぶっちゃけていうなら細身の骨格であるということは、ちゃんと意味があるということです。細身であるほうが、生存率が高いシチュエーションがあるといい変えてもいいかもしれませんね。

個性が大事なんていうこういうご時世で、肉体は没個性になってとにかく太れなんていうおかしな事をいう人間がいくらでもいるから困ったものです。まぁ、このあたりは書き出すと長くなるからまた別の機会に書く事にしましょう。


マルシリ症候群なんてのは個性と捉えていいのじゃないですかね。
まぁ、いろいろ不都合はあるかもしれませんけど個性の範囲といってしまっていいのじゃないでしょうか。家族全員が痛覚に鈍く、泌尿器弱いわけですが、彼らは幸せそうにテレビに映っていました。そんな彼らは痛覚に鈍いということで、社会とか人類に対してなにか重要な役割があるのかもしれないなぁとそんな事を思いながらテレビを見ていたわけです。
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