ブログ「日々整体」

体癖とは何か?整体の専門家が解説する 1~3種まで

体癖についての考えが広まっているようです。
体癖というのは、体を動かすときの個人の癖のようなものです。整体をまとめた野口晴哉は、その傾向によって12種類にまとめています。1種体癖、2種体癖といったように12までの番号がつけられています。ただ、11種、12種体癖というのは、その傾向を知ってしまうと困る事になる体癖の方がいるので考慮する必要はありません。

それで、体癖について私なりの理解を紹介してみようと思います。
整体に関わっていれば体癖について知らないでいることは不可能です。そして、考えようによっては体癖について知ることこそ整体についての理解を深めるといってもいいかもしれません。

実は、私は体癖の話を自分からすることはありません。
整体をする上で、また、生活に対してのアドバイスをする上で体癖については理解は活用はしていますけどね。理由は、こういう知識は一般化してしまうにつれて陳腐化していってしまう傾向が強くなるからです。

陳腐化したものの具体例だと、どうぶつ占いはほぼすべての人がご存じでしょう。
実はどうぶつ占いは、帝王学と呼ばれたり、経営学と呼ばれる知識が活用されていた知識が一般化したものだと聞いています。本来は、ウルクの王ギルガメッシュや、エジプトの女王クレオパトラが利用していたなんていう話も聞いた事があります。著名な王がこの知識をしっていたかは確認はできませんが、かなり有用性があるので、このような説明をうけると多くの人が納得してしまうのではないでしょうか。

ただ、せっかくなので流行しているうちに、

「私はこういう事を知っているのだぜ!」

と自慢しておくのも悪くないかなぁと思いました。
興味をもっている間に、知識を増やしておいてもらえれば後になって思い出してもらえる事もふえるかもしれません。そういうわけで、今回は私の体癖についての理解の一部を披露しておこうとます。

なお前提として私自身は5主体癖の傾向が強いです。
ですから、すべての体癖は5種の私からはこのように映っていると考えてもらった方がよいでしょう。5種体癖が3種体癖に感じる印象と、1種体癖が3種に対する感想はまったく異なると考える方がよいでしょう。

これは血液型なんかで考えるとわかりやすいでしょうか。
B型は、他のA型からは感性の変わった人だと感じられるけど、同じB型やAB型からは思考やその行動が理解されやすいなんていう話をたいていの人は聞いた事があるでしょう。つまり、B型はO型からは変人、B型からは共感できる人というように印象が変わってしまう訳です。

1種体癖
頭脳型、大脳型といわれる体癖です。重心が上にあがる傾向が強く脳の活動が活発になりやすい体癖です。私の周囲だと、囲碁、将棋などのボードゲームや、競馬の予想が好きな人が多いです。私も若い頃は競馬予想にはまっていた事があるので私自身も1種傾向があるだろうと考えています。おそらく数学が好きな方も1種傾向が強いと思っています。
1種の方は、頭を回転するだけで運動する事になっているのが特徴です。座ったまま将棋盤に向かって次の一手を考えているだけでジョギングをしているぐらいの運動をしている事になります。1種にとっては、運動は汗をかくだけではないということを知っておいても損はないでしょう。細身で背の高い傾向があるのも特徴です。

2種体癖
細身の体型なのでモデルに多いのが2種体癖です。和を持って尊しという考え方をしますが、和があればその判断は間違っていてもよしとしてしまう傾向があります。主体性がなくて人当たりのよい人を、八方美人というのは2種体癖の人を表していると考えてもよいかもしれません。
所属する団体やグループを間違えないように、最大の注意を払いましょう。骨格が華奢で自分の考えを強く主張できない傾向が強くなります。圧の強い人に対して強気になれないと考えるとわかりやすいかもしれません。

3種体癖
いつもニコニコしていて、その人がいるだけで周囲を明るくするタイプの人が3種体癖です。周囲を探せばたいていは一人ぐらいはいるはずです。骨盤が開く傾向が強くぽっちゃり体型の人が圧倒的に多いです。細身であっても、出産後に太ってしまったという人は3種傾向が強いと思ってよいでしょう。芸能人で言うと渡辺直美やマツコデラックスは見るからに3種体癖ですね。
3種体癖の方は直感に優れています。だから初めて会った人でも、その人がいい人か、悪い人かをすぐに見抜きます。ただ、現代社会においてこの直感の鋭さは弱点になる事が多いので息苦しい思いをしている人も大勢いると思います。なぜなら、初めて会った人が実は嫌な人だと気づいても、それを他人にうまく説明できないからです。実は、感がするどいというのは野性のもので、それを言語化してうまく説明することは非常に難しいのです。そのため、天然ボケという評価を受けることがよくあります。

「よく考えてから話せ」

と言われて発言できなくなってしまうケースをよく見かけますね。
もし周囲に、3種の人がいてその人が、

「なんとなく嫌。」

といったらその感はほぼ間違いなく的中しているはずですから、素直に聞いておくことです。

1~3種体癖については、整体の専門家が解説する4~6種体癖

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美しい姿勢とは?自然で無理のない姿勢の魅力と保ち方について

「猫背だから体の調子が悪いのです。」

とても多くの人が自分の体の不調を猫背のせいにしてしまいます。
しかし、不思議な事に猫背について理解を深めてみようと考える人はほぼいないようです。様々な表現や言い訳はありますが、理由は2つあって、

「猫背になるのは自分の注意や努力が足りないからだ。」
「パソコンやスマホの画面を見過ぎるので猫背になるのだ。」

という事に集約されるでしょう。
そういえば、最近、YouTubeで動画を眺めていたら、

「猫背になるのは足の置き方が悪いのだ。」

なんていう動画があって100万再生ぐらいされていたように思いますが、これだってちょっと言い換えてみれば自身の努力不足にいきあたります。

確かに、この理屈に一理はあります。
日々、姿勢を正して生活をしてゆけばいずれ猫背は解消して健全になれる可能性はゼロではありません。しかし、それを実際に実践できる人というのはいったいどれぐらいいるでしょうか?

私の感覚で答えるのであれば、プロ野球選手を目指すあるいはプロサッカー選手を目指す少年が本当にプロになれる割合と同じぐらいです。インターネットで調べてみたところ、2020年に調査されたデータによると大学生の時点でプロになる事を志望して、実際にプロ野球選手になれるのは0.16%、プロサッカー選手だと確率があがって1.3%程度のようです。そして、その中で10年活躍できるとなればそのうちの4%程度のようです。

つまり、姿勢を正す事を意識して背筋が伸びるようになる人は全体の0.1~1%程度でしかないだろうというのが私の考えです。もちろん、背筋を伸ばす事に関連した研究はありませんから、私の推測でしかありません。しかし、想像するなり実際に試してみてください、1日背筋をピンと伸ばして生活するというのを延々と続けるという事を。ほとんどの人は15分もすれば仕事や用事に集中してしまって姿勢の事などすぐさま意識からなくなってしまう事でしょう。姿勢を正すというのは現実にはかなり難しいということをわかっていただけるはずです。

ですから、姿勢についてはまず根本部分についての考え方を改めることをおすすめします。
具体的に表現すると、

「人は無意識に最も楽な姿勢をする。」

という事です。
つまり、猫背になるのは猫背がもっとも楽だから猫背になるのです。違う表現をするのであれば、よい姿勢を保ちたければ背筋が伸びた姿勢がもっとも楽に過ごせる体になればよいという事です。よい姿勢というのは努力して保つようなものではないのです。

筋力を使って無理矢理体を起こしている様子を見て、それをきれいな姿勢だと感じることはありません。綺麗な姿勢というのは体に無理がない、無用な力がはいっていない状態を意味します。

ことわざを例にあげてみましょう。

「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花。」

というものがあります。
美しい女性を表現した言葉ですが、この言葉の響きからよい姿勢をとういのを想像するとよいのではないでしょうか。

芍薬はすらりと伸びた茎の先に花を咲かせ、牡丹は別れた横向きの枝に花を咲かせ、百合はしなやかな茎の先に花を咲かせます。それがそれぞれ、立つ、座る、歩く様子を表しているのですが、これらの花が無理をしてその姿勢を保っている訳ではなく、自然な姿だから我々は美しいと感じるのです。努力して無理をしている様子をみて綺麗だとは感じないのです。

綺麗な姿勢というのは、そういう自然な様子なのだという事をまず理解する事が大切です。そして、努力して保つようなものでもないという事も合わせて知っておくとよいでしょう。

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過敏性腸症候群の対処法:医学とは異なるアプローチ

過敏性腸症候群について、整体師の私は医学とは全く事なる考え方をしています。

過敏性腸症候群(IBS)の医学的な見解は以下のようなものです。

長期にわたる腹痛や腹部不快感、および変化する排便パターンを特徴とする一般的な消化器系の病態です。この病態は、大腸が正常に機能せず、腸内の食物の動きが速すぎたり遅すぎたりすることで起こります。

IBSの正確な原因は明確には理解されていませんが、過敏な腸、腸内細菌のバランスの乱れ、腸の運動性の異常、遺伝、ストレスなどの心理的要素、食事などだろうと考えられています。 

現在の治療法は、食事の変更、ストレス管理、薬物療法など、患者の症状を管理することに主に焦点を当てています。薬物療法には、抗スパスモディクス、抗うつ薬、痛みを和らげる薬、下剤、止瀉薬などがあります。また、プロバイオティクスは腸内細菌叢の健康を改善することでIBSの症状を緩和する可能性があります。

しかし、IBSは慢性的な病態であり、完全な治療は困難であることが多いです。そのため、患者と医師は症状を管理し、生活の質を最適化するための個別の治療計画を立てる必要があります。このためには、健康的な食事と生活習慣、適切な運動、ストレス管理技術の採用などが推奨されます。

このような見解になるのは、医学には腸の専門家が存在しているからでしょう。
そのせいで、

「自分は、腸の専門家だからその専門分野のなかでのみ、つまり腸の問題にだけ取り組まなくてはいけない。」

というように考えてしまうのでしょう。そのため、

「もし過敏性腸症候群は腸に問題があって起こるのではなかったら?」

という発想を持てないでいる訳です。

私、つまり整体師としての視点から見ると、過敏性腸症候群の原因はとてもはっきりとしています。一言でいうなら

「過敏性腸症候群は肺の働きに問題があるから起こります。」

肺の働き、つまり胸椎3,5番などに問題があって起こるものです。この事を理解するには、五行の考え方を参考にしてもらうといいかもしれません。

五行において腸というのは五臓のうち肺に属する働きに分類されています。
具体的に説明すると、肺の働きが不十分な時は腸の働きが活発になって肺の働きを助ける動きをします。結果として下痢をしたり腹痛を起こす事が多くなるでしょう。しかし、これらの症状は肺の働きを助け健全な状態に戻すために起こっているものでですから、こういった症状を薬物で止めてしまう事で肺の働きが不調なままになって下痢や腹痛が頻繁に起こったり、治まらなかったりすることになる訳です。そのため過敏性腸症候群は対処の方法を間違えてしまっているせいで深刻化させてしまっているケースが非常に多いと感じています。

過敏性腸症候群に陥っている人の背骨の状態には、とても特徴的なパターンがあります。
ですから、ある程度の経験のある整体師であれば背骨の観察をすればまず見間違える事はないでしょう。ストレスや遺伝といった医学において考えられている原因はほぼ関係がないといってしまっていいでしょうね。

残念なことに、肺の働きに不都合があって腸が過敏になる下痢や腹痛を起こすという事について、多くの人は理解できないようです。先日も親子で相談にこられた方いたので、これこれこういう事がおこっていますよ、解決はおそらくそれほど難しくないですよと、かなり丁寧に説明させてもらったのですが、うまく理解できなかったようです。説明を聞いたあとに、

「自律神経が悪いのじゃないのですか?」
「自律神経が悪いのだから爪もみみたいな簡単なやり方で症状を改善する方法はないのですか?」

というような、トンチンカンな質問をしてこられました。
10代で頻繁に学校を休んでいるということでしたけど、こんな明らかな問題を長期間引きずり、その結果として人生が狂ってしまうのは、大変もったいないことだと感じずにはいられません。

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自然な睡眠:理想的な体づくりと寝具の役割

現代の科学において、動物が睡眠を必要とする全ての理由やメカニズムが完全に解明されているわけではありません。ただ、動物の睡眠が果たすいくつかの重要な役割が研究によって明らかになっています。以下は、そのうちのいくつかです。

脳の休息と回復: 動物の脳も、人間の脳と同様に、活動中に蓄積される疲労や老廃物を除去するために休息が必要です。

記憶の整理と固定: 動物も人間と同様に、睡眠中に獲得した情報や経験を整理し、長期記憶に保存することが示唆されています。

身体の修復と成長: 睡眠中に成長ホルモンが分泌され、筋肉や組織の修復、細胞の再生が行われることは、動物にも共通しています。

エネルギー消費の低下: 動物も睡眠中にエネルギー消費が抑制されることで、エネルギーを効率的に利用し、生命維持活動を維持できます。

免疫機能の維持: 動物の免疫機能も、睡眠によって維持・向上することが示唆されています。

ただし、動物によっては独自の睡眠パターンや習慣があります。例えば、海洋哺乳類の一部は、半球睡眠を行うことで、呼吸や温度調節を維持しながら休息をとります。また、いくつかの鳥類は、飛行中でも短時間の睡眠をとることができます。

研究が進むにつれて、動物の睡眠に関する理解はさらに深まるでしょう。しかし、すでにわかっていることからも、睡眠が動物にとって重要な機能を果たしていることは明らかです。

整体という技術から睡眠を考えてみると、

「睡眠とは運動の1つ。」

という扱いになります。
運動というと体を動かしているのを想像するかもしれませんが、停止するというのも運動の一種と考えるのです。このことをもう少し広げて考えると、ヨガをする、瞑想する、深呼吸をするということもまた運動に含めて考える事ができますし、食事をするという行動にしても運動の一種に含めて考えます。

そして、整体というのは、適切な運動をできるように体を整える技術であるといえます。骨を整えるというのは、骨をきれいに並べるというのではなく骨が適切に運動できるようにするという事を意味している訳です。

さて、私は寝具について質問をよく受けます。
単純に、

「どのような寝具がよいのですか?」

というものです。
寝具メーカは様々な事を謳っているとは思います。しかし、整体師として言わせていただくと睡眠を寝具に頼るべきではないと考えています。

どういう事かというと、

「この枕があれば毎日8時間熟睡できて毎日が充実します。」

というような枕があったとします。こういう枕を利用して寝ていると、この枕でなければ熟睡できなくなってしまうからです。

野生動物が餌を人間からもらっていると、自分で餌をとれなくなるから野生で生きていけなくなるという話を聞いた事はないでしょうか。それと同じような理屈で、完璧な安眠枕で熟睡をしていると、その枕でしか熟睡できなくなってしまいます。仮に、火事で焼けたり、被災したりで枕を失ってしまったらどうなるでしょうか。あるいは、旅行や出張先のホテルにまでその枕をもっていかないと十分な眠りがとれなくなってしまいます。

ですから、理想的な眠りをしたいのであれば、

「いつでもどこでも熟睡できるような体づくりをしていくがよいです。」

という事になります。
その上でお気に入りの枕があるというのであればそれでよいとは思いますけどね。ただ、寝具にこだわってもあまりいい事はないというのが私の返事になります。
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整体における医学的な根拠

私は、医学的根拠がないと指摘される事がありますが、そんなのは当たり前の事です。なぜなら、私は医学者でも医師でもなく整体師だからです。

整体と医学の最も違う点は、

「整体では情動や感情をもっとも重視して、医学は検査結果をもっとも重視する。」

という事でしょうか。
他だと、

「整体では整体師の主観を最も重視して、医学は客観を重視する。」

と、言い換える事もできます。

医学に対して整体師としての主観的な意見を言わせて頂くと、

「医学的な根拠というのは、医学者と医師にとって都合のよい解釈。」
「ちょっとわかった事が増えてきたぐらいで自分が神様になったと勘違いしている連中。」

と言い換える事もできます。
まぁ、ここまでは言い過ぎだとしても、近年の医学者たちは、ホモサピエンスをホモサピエンス以外のものに進化させる事が近いうちにできるようになると主張しています。イカロスやバベルなど神様に近づく事ができたと考えた人たちにどういう事が起こったかを考えれば、また同じような事が起こるのじゃないかと、私などは思ってしまいます。

医学と医学者がこうなってしまうのは、私が整体師としてもっとも重視している情動を完全に無視しているからではないでしょうか。
情動を理解するには牛、豚、鶏などの家畜の生き方を考えてみるとわかりやすいでしょう。牛は牛乳を大量に採取するために乳が大きく改良されている品種が誕生している訳ですが、その大きな乳房のせいでまともに歩けなくなっていたりします。乳首に搾乳機をつなげられてずっと搾乳をされ続けている訳ですけど、牛はこのような生き方に幸せを感じているでしょうか?

豚や鶏も同様です。
豚も鶏も大量に肉がとれるような品種に改良されています。そして、狭いオリの中に閉じ込められてただただ太るためだけに餌を食べて活かされています。それで、ある程度の重さになったら殺されて肉として出荷される訳です。このような豚や鶏の一生は幸せだといえるでしょうか。

牛、豚、鶏には幸福を感じる能力がないと考える人もいるかもしれません。
しかし、家畜となるような哺乳類は人間と同じような喜怒哀楽があるというのは他の学問によって明らかになっています。もちろん我々は人間だから、牛、豚、鶏に世界がどのように見えて、どのように感じられるかというのは決して理解できるものではありません。しかし、間違いなくそのような感情を持っていると考えられています。

海外ではエビやカニの捌き方が法律で決められているというニュースを見たことがあります。
割と大きな話題になっていたので見たことのある人もいるのじゃないでしょうか。エビやカニだって、苦しみを感じる能力をちゃんともっているので、食べる時には苦しませないように締めなければいけないという訳です。日本では、活け作りなんていう刺身の食べ方もありますが、こういう知識をもっている人にいわせれば、

「日本人はなんという残酷な魚の食べ方をするのだ。」

となるのでしょう。

それで、1匹の鶏からとれる肉の量を3~4倍に大きくした品種を開発した人がいます。
その研究者は、

「動物の尊厳を無視しているのではないか?」

と指摘された時に、

「そのおかげであらゆる人が鶏肉を安価で食べることができるようになった。だから私は社会に大きく貢献した。」

と自身の開発を誇ったとかなんとか。

さて、家畜だからこんな妙な話になるのだと思うかも知れませんが、最近は、

「人生100年の時代。」

なんて言われている訳です。
おそらくこれは平均寿命が100歳になるという事であろうと思われます。

令和元年の寿命に関するデータをみると、

平均寿命 男性 81.41歳
       女性 87.45歳
健康寿命 男性 72.68歳
       女性 75.38歳

というものでした。
人生の長さの10%が何かしらの疾患を抱えており、その大半は介護を必要としている状態なのではないでしょうか。

さて、この平均寿命が100歳になった時に健康寿命がどのような数字になっているかについては何ら説明がないのが現状です。都合の悪い事について何も言わないのは客観的な意見を述べる人たちの典型的な傾向だと私は感じています。

そのあたりに配慮をしてか、

「老いは病気だから100歳まで老いる事がないようにできる。」

なんていう事を主張している医学者も存在しています。
もし、仮にこれが実現した時に、我々の情動にはどのような影響を与えているでしょうか?もしかしたら、100歳という健康寿命を達成するために、檻の中だったり、タンクのようなベッドに押し込められて一切の活動を禁止されているかもしれません。さすがにそれだとまずいと思う人が多いでしょうから、脳に直接情報を送ってずっと幸福に暮らしている夢をみさせられているかもしれません。

イメージできないのでしたら、マトリックスという映画のネオを思い出してみるとよいでしょう。
コンピュータ技術者としてそれなりに幸福な人生を送っていましたが、それが夢だと気がつくというのがマトリックスという映画のはじまりです。

そのような状態で生き続ける事が幸せだとは思わないのが、情動を最も重要だと考える整体師としての私の立場と考え方です。

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