ブログ「日々整体」

ノウハウとか知識以前の問題

「どうも体の調子が悪く気分が滅入るので家でおとなくしていました。」


という人がいたので、


「うつで体がしんどいからと、40代で家に引きこもっている人がいるんですが、その人は家でおとなしくしていたらいつか元気になるんですか?」


と聞いてみたら、それはないですねと鼻で笑っていました。
つづいて、


「一日家の中でテレビをみているようなお年寄りが、いつか元気になったら旅行にいきたいといってたらどう思いますか?」


と聞いてみると、


「死ぬまで旅行へはいけないでしょうね。」


と、やはり笑いながら答えていました。


いちいち説明しなくても誰でもわかっていることです。


以前に医師から、


「あなたの病気はもう治らないから家で安静にして疲れないようにしていなさい。」


と言われてそのとおりにしていた人がいました。
当然ですが、運動不足からくる腰痛に悩まされるようになりまともに歩けなくなりました。結果、半年ほどたって亡くなられました。足が弱ると人間の体は一気に衰えるからです。


同じ不治の病でもまったく逆の方もいます。
普通に毎日仕事して、休日には趣味を満喫しているのですが、この方は体がまともにうごきません。体が不自由なせいで、多少くたびれやすい傾向は感じますが、体は非常に健康でケチのつけようがありません。どうして手足が動かないのか不思議に感じるぐらいです。

こんなことは、自律神経とか知識とかノウハウ以前の問題ですね。
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姿勢の話 その1

「姿勢が悪いから肩がこる。」

確かに、この言葉は嘘ではありません。ですから、デスクワークでも、重い荷物を運ぶ仕事でも、どんな仕事でもいえることですが背筋を伸ばしてやれば疲れにくいし肩がこらないと考えているのではないでしょうか?しかし、背筋をのばして仕事をしても倍疲れますし、体を壊しやすくなるだけです。嘘だと思うのなら試してみるとよいでしょう。5分もすればすぐにわかるはずです。

私がいつもお話することは、

「姿勢というのは体の状態が無意識に反映される。」

ということです。
ですから、体のどこかに悪いところがあると、背中が丸くなったり、足をくんだりするようになります。悪いところがあってそれが原因で姿勢が悪くなっているのですから、無理矢理伸ばしたって悪いところが良くなる事はありません。ですから、姿勢が悪いから体が悪くなるのではなく、体が悪いから姿勢が悪くなるとうのが正解です。


もう1つ姿勢については間違いがあります
それは、

「背筋をのばすのがよい。」

というのがただの思い込みだということです。
この事については甲野善紀氏という方が面白いことをその著書で書いています。

古来より日本人は背中を丸めて生活していたそうです。
それは農作業をみるとわかりやすいそうで、江戸時代までのクワやスキをみると柄が短く、背中をまるめて使うようにできているそうです。小柄な体で疲れを残さないような仕事のやり方をするには、そのほうがよかったそうです。

また、剣術というのも江戸時代以前は、背中をまるめて剣をかまえていたそうです。
今の剣道のように背筋を伸ばして構えるのが主流になったのは、明治以降だそうです。ですから、宮本武蔵や佐々木小次郎は背中をまめるめて剣を構えていたそうです。実際、五輪の書を読んだのですが、剣をかまえてたつときはかがとで立つようにかいてありました。現代の剣道とはかなり異なるようです。

たしか、ペリーだったと思いますが、日本にやってきた外国人が背中をまるめている日本人を見て野蛮だと感じたそうです。欧米の人たちは背中をまるめることを恥だと考えるそうです。ですから、農具の柄をみると日本のものより長く、背筋を伸ばして仕事ができるようになっているそうです。文明開化に必死になっていた当時の日本人は、外国人に馬鹿にされる背中を丸めるスタイルをやめてしまったのだろうと考察していました。


そう考えると思い当たる事が山ほどでてきます。
ダンスでいえば盆踊りや阿波踊りは背中を丸めています。背筋を無理矢理伸ばす、社交ダンスやバレイとは対照的といえるでしょう。

高い技術をもった職人はたいてい背中を丸めて仕事をしています。
金箔職人をみたことがありますが、背中をまるめて金箔を作っていました。0.0001ミリの厚みに金を伸ばすには背中をまるめなければできないようです。興味がわくならYoutubeなどで動画もありますのでみてもらうとよいでしょう。

また、少し前の事ですが、日本一のハンダ付け職人という方をテレビでみたことがあります。普通の人には真似できないスピードと精度で、半田付けをしていましたが、とてもキレイな姿勢だとは思いましたが背筋を伸ばして作業をしていませんでした。きれいな姿勢というのは背筋が伸びているというのとはちょっと違うといえるでしょう。


「背筋を伸ばすのがよい姿勢。」


そう思い込んでいる人には、早々に考え方をかえてもらうほうがよいでしょう。
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人は背骨で考えて行動する

最近、背骨と行動の関係というのがわかってきました。
野口晴哉氏の本みると書いてあるのはしっていたのですが、ちょっと前までまったく理解できていませんでした。それが、わかるようになってきました。そこで、あてずっぽうに


「○○ということがありませんでしたか?」


と、質問してみると、ピタリと的中することが少なくないのです。
背骨を読むということで、人間という生き物が本当にわかるようになってきますね。これまででも、


「食べ過ぎてきましたね。」


なんて事ぐらいはわかるつもりではいましたが、どうして食べ過ぎたのか?ということまで読み取れますね。

「疲れのせいで食欲がとまらなくなったのか?」
「嫌なことがあってやけ食いしたのか?」
「胃を壊す衝動がでて食べ過ぎたのか?


食べ過ぎと一口にいってもその性質は全く異なります。


「嫌よ、嫌よも好きのうち。」


なんていう言葉がありますが、本当に嫌がっているかどうか?
頼み事をしたときに、


「少し考えさせてくれ。」


といわれたが、決心ができないのか?本当に考えたいのか?あるいは、引き受けるつもりだけど、ひとまずは考えてみたいと返事してみたのか?そういう事も背骨をみるとわかりますね。

そういう具合に人をみていると、頭で考えて行動している部分などほとんどないといってもよいですね。ほとんどは、背骨で考えて行動しているなぁというのが私の実感です。考えの足りない人を、


「脊椎反射で行動している。」


と馬鹿にした言い方をする人がいますが、なんことはない。決断が早い人というだけの人といえそうです。
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健康の定義

健康であるという事どういうことか?
いまさらに感じるかもしれませが、考えてみようと思います。

なぜか、多くの方は、


「病気でなければ健康である。」


と考えています。
検査をして異常がなければ健康であるというように考えます。ですから、検査をして問題がなければ健康なのだから、それでも体の調子が悪ければ自律神経の異常である。という論法で相談にこれる方がほとんどです。しかし、この考え方には違和感を感じます。

そもそも、


「体には何も問題ないが自律神経に問題がある。」


という表現もおかしいでしょう。
自律神経の働きが悪ければ、体の働きがうまくいきません。例えば、心臓の鼓動が弱かったり、胃腸での消化吸収がうまくいかない、そんな状態の人は健康とはいえません。


ところが、病気なのにとても元気な人がいます。
生まれつきの病気で手足が自由に動かないという人がいます。著名人なら、乙武洋匡さんはそうですね。5体がない状態でも、精力的に活動しておられます。整体に来ておられる方でも、手足がうまく動かないのに、人並みに仕事をこなして毎日元気に暮らしています。

「治るか?」

というと難しいでしょう。でも、このような人たちは、健康であるといっていいのではないでしょうか?

病気である、健康であるという事のちがいはなにか?1度考えて見て欲しいと思います。













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よくなる人の見分け方

「トイレにいっておしりが汚れたから拭いてくれ。」


なんていう事をいう人はいないでしょう。
どこぞの王様でも、自分のお尻ぐらい自分で拭くのではないでしょうか?

ところが、


「昨夜飲み過ぎて体が辛いのでなんとかしてくれ。」


なんてことをいってくる人がいます。
飲み過ぎれば内臓の働きが悪くなりますから、体が重くなるのはあたりまえです。これは自分のお尻を他人に拭いてくれといっているようなものです。


こういう事がわかっていると、はじめて電話をしてきた人の体が整うかどうか、体をみなくてもわかります。

見分け方はとっても簡単で、


「お尻をふいてくれ。」


という人は駄目ですね。
まぁ、大半の人は自分がそういう事をいっている事にも気がつかないのですけどね。だから、体を壊すのです。
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