ブログ「日々整体」

センシティブな話

『100日後に死ぬワニ』はご存じでしょうか?
ツイッターで公開されたマンガで、話題になったのでご存じの方も多いことでしょう。私もネットで読みましたが、もうすぐ死んでしまうワニがのほほんと送る生活を眺めて切ない気持ちにさせられました。SNS上で大いに盛り上がったのですが、映画化されたアニメは評価されなかったそうです。

タイトルが、

「100日間生きたワニ。」

ですから当然といえるかもしれません。
おそらく100日後に死ぬワニではセンシティブだという判断がされたのでしょう。正直に言って、

「アホだ。」

と思います。
私はこういう人たちの事を、

「テストではいい点をとれるけど目の前に起こる問題を一切解決できない賢い人たち。」

と表現しています。

あと、これは聞いた話なのですけど、日本沈没という小説がちょっと前にドラマ化したそうですね。
私はこの小説は読んだ事はなかったのですが概要は聞いた事があります。その概要とは、

「日本列島が沈没した後に生き残った日本人たちは、自分たちが日本人であるというアイデンティティを保つことができるか?」

というものです。
正直にいって自分がそういう状況におかれたらアイデンティティを保つ事は難しいと思います。現状すでに日本人を辞めた方がいいだろうとまで考えているから当然です。

最近のドラマでは日本列島は沈没すらしないそうです。
主役とヒロインが沈没を食い止めてしまうのだとか。危機一髪で食い止めて皆が幸せに暮らしましたみたいな、予定調和のストーリーを作者の小松右京は一切考えていないと思うのですけどね。

とても頭のよい人たちは、日本が沈没するなんてセンシティブだから、危機一髪で皆が救われた方が見ている人は喜ぶだろうなんて思うのかもしれません。

一応、言っておきますが私は学歴の高い人を馬鹿にしている訳ではありません。
本当は優秀な人たちの方が圧倒的に多いと思うのです。でも、100日生きたワニとか、日本沈没しませんとか、そういうのは世間一般では賢いと言われている人たちが考えたとしか思えないんですよね。創作に関わるような人たち、創造性、想像力、インスピレーションの高い人たちがこういう愚かな改変するはずがありませんから。

賢い人たちはとにかく人の死を厭うようです。
でも、人間っていつか必ず死ぬんですよね。死というのをどう捉えるかは人それぞれでしょうけど、生があるから死があるわけで、死というのは人生のゴールです。100日生きたワニ、沈没しない日本沈没、これらはあきらかにゴールから目を背けていると言わざるを得ません。

さて、このことをふまえて考えてみてください。

「医学が進歩しているので人生100年の時代がやってくる。」

と言われはじめています。
私はこの言葉には違和感を感じますね。
例えば、

「100歳まで生きたとして人はその分その人生で享受する幸福の量が増えているのか?」

なんて具合に考えてみてください。
現状の医学の様子から察するに、80歳までそこそこ生きて残りの20年は寝たきりになるだけだろうとしか私には思えませんけどね。賢い人たちはここらあたりについて、どのように考えているのでしょうかね?

「100歳まで生きたヒト」

なんていうおかしな人生の改変をされなければいいなと思います。

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義肢とガンダムの話

手や足を切断した人に割とよくある話と聞いた事があります。
無くした手や足の感覚を感じることがあるそうです。どういう事かというと、ないはずの右手の人差し指が痒いとか、なくした左足の裏がむずむずする事があるそうです。初めてこの話を聞いた時は、

「確かにそういう事はありそうな気がする。」

と思ったものです。

なくした手足の感覚があるというのは、実際にはかなり辛いものだそうです。
その結果、精神状態の安定を保てなくなる事も少なくないようです。体の感覚として感じているものが、物理的には存在していない訳ですから、おそらく幽霊に取り憑かれているというような感覚に近いのじゃないでしょうか。

ただ、実際に手や足をなくした人は私の周囲にはいません。
だから、実際にはどうなのかの話を直接に聞いた事はありません。また、意識的にも、無意識的にもそういう人を避けていたいるのだろうという自覚はあります。多分、私は、体の一部を無くしてしまっている事を受容することができないのだろうと思います。だからこそ、そういう事にならないように体の感性を高めて生きていきましょうという整体を日々、行っているのかもしれません。

それで、先日、機動戦士ガンダムの最新作が公開されました。
サブタイトルが「水星の魔女」です。このタイトルがどういう事を意味しているのかはまだかわっていません。ただ、どうも手や足など、体に欠損を抱えた人たちがガンダムのパイロットになっているという背景があるようです。

物語をみていくと、手や足をロボットに置き換える事で、宇宙空間で様々な作業を行えるようになった人たちが登場していました。10m以上もあるロボットをレバーやボタンといった操作で操縦するのではなく、自分の意志のまま、自分の手足のように動かせる訳です。

「手足を無くした人にとっては、夢のような話だな。」

と考えながらみていました。
ところが、このガンダムには大きな問題がありました。どうも操縦者たちの精神がおかしくなってしまうようでした。映像ではそれは精神だけでなく、身体にまで及んでいるように思われました。自分の手で10tはあろうかという岩を持ち上げたりしていた訳です。自分の身体感覚と現実に起こっている現象のずれに苦しむようになってしまうのかと私には思われました。

また、一方でそのようなガンダムを操縦できる能力を脅威と捉える勢力がいました。
ガンダムは作業用としてだけでなく軍事目的でも開発がすすんでいたようですから当然の成り行きなのでしょう。その勢力は、ガンダムの研究とそれに関わる研究者たちの抹殺を実施しました。

「健常者と障害者の紛争がはじまった。」

という事になります。
現代社会になぞって説明するならこういう表現になる訳で、かなりぶっ飛んだ話に聞こえるかもしれませんね。まぁ、まだ1話を見ただけなのでこの解釈には間違えているところはあるかもしれません。

見て思ったのは、これまで不要、無用、大切にされていなかった人たちに活躍をする場を作ることができれば社会を変革する事ができるのかもしれないなぁとそんな事でした。(こういう表現をすると怒る人もでてくるのでしょうけど。)映像では一瞬でしたが、仕事ができるようになって、必要とされるようになった人たちが心の底から喜んでいるように思えました。今まで私の中には一切なかった視点が1つ、新しく生まれたように思います。

そんな訳で、『機動戦士ガンダム 水星の魔女』はかなりおすすめかもしれません。AmazonやAbemaなんかでも見れるらしいので一度ご覧になってはいかがですか?
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辛い料理が面白い

最近、辛いものにときめきを感じています。
アカスリが韓国発祥ということで、辛い韓国料理も今の日本に合うのじゃないかと試してみました。するとどうやら当たりだったようで辛いものを食べて汗をかくと体がすっきり楽になります。私は疲れがでてくると便秘になる傾向があるのですが、辛いものを食べたあと便通がかなりよくなるのが特に嬉しいところです。アカスリの時に肌を過保護にしてはいけないと述べましたが、どうやら肌だけでなく胃をはじめとする消化器も刺激してあげた方がよいようです。

実は、辛みというのは呼吸器に属する味覚です。
五行には五味という考えがあって、味覚が体にどのように影響するかが説明されています。だから、辛いものを食べると肺を中心とした呼吸器の働きが活性化して息が深く入るようになります。その結果、代謝があがって汗をかいたり排泄が促されたりという事が起こるわけです。私は、いつも

「腸は肺の子分なんですよ。」

と説明していますけど、便秘ぎみの方は食物繊維が足りないのではなく、辛みが足りないのだと考えた方が体調の維持をしやすいでしょう。ついでにいっておくと、腸内環境がどうのこうのという話はほぼ検討違いなので無視する方がいいと思います。

なお肺の働きが小さい人が辛いものを食べるとトイレからでれなくなる事があります。
こういう人は、普段から肺に空気がはいっていなくて、肺がしぼんでいると考えるのが正解です。辛みの刺激を体に与えると、呼吸器全体が刺激を受けて腸の働きも活性化する訳です。繰り返しますけど腸は呼吸器の一部なのです。つきつめると、肺に空気がはいっていないからそのような事が起こる訳で、下痢をすると困るという事で薬なんかで強引に止めておくと肺の働きは弱くなってゆきます。過敏性腸症候群と言われたり、線の細い病弱な印象のする人の体にはこういう事が起こっています。

結果として、やたらと眠い、ものぐさになる、意欲や向上心が失われしまいます。
心当たりのある人は体質改善を考えた方がよいでしょうね。とりあえずは唐辛子がたっぷり入った物でも食べて1週間ぐらいトイレにこもるところからはじめてもよいかもしれません。お尻がかなり痛くなるのは間違いないでしょうし、血便がでてびっくりするかもしれません。でも、それはガッツポーズをして喜んでいい変化です。

今のところ、唐辛子、コチュジャン、豆板醤といったこれぞ韓国料理という調味料が日本人の体に合うように思います。今後はスパイスを使ったインド料理なんかも試してみようと考えていますが、いまのところちょっと違うのじゃないかなと思っています。

この話のポイントは、私たちはエアコンを利用する事によって涼しさを保っている状態であるという点です。
韓国は湿度が低めの低い国だそうで、その環境で健康を保つために辛みを重視するようになったのだろうと考えています。それで、そういう環境にもっとも適した料理がキムチなのだろうと思いますね。スーパーに行くと、ぬかの漬物が廃れている傾向があるのに対して、キムチはたいてい1コーナーあります。

「おいしいと感じるものは、それを食べた時に自分が元気になるものだ。」

という事です。
ほとんどの人はキムチが体調をよくしているとまでは意識してないでしょう。でも、キムチがおいしいという事に気がついている人はそれなりにいる訳です。体にいいものを食べる前に、何がおいしいと感じるかをちょっと気にしながら食事をした方がいいでしょう。
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幸福な人生にストレスは必要

英語の勉強をはじめて1ヶ月程度が過ぎました。
いまだ、勉強した事が身についている実感がありません。さらに、

「勉強しなくてはいけない!」

という妙な切迫感が日々ついてまわっています。
そのせいで鳩尾に妙な力が入る時があって苦しいとまではいきませんが、プレッシャーのようなものを感じる時がよくあります。

機動戦士ガンダムに登場するシャア・アズナブルという人物に、

「この私がプレッシャーを感じているだと・・・。」

という有名なセリフがあるのですが、シャアが感じていたのはこれだなぁと実感しています。
まぁ、私は学生の頃にはこの何倍ものプレッシャーを感じながら勉強していたはずですから、いまのプレッシャーなど大した事はないとは思いますけどね。

最近の風潮だと、こういうプレッシャーをストレスと言って切って捨てる傾向があります。
そのせいだと思うのですが、

「楽しまなければいけない。」

と思い込んでいる人が、新しい事をはじめる時の緊張感をストレスだというのです。それでその挑戦を辞めてしまうのを何回か見たことがあります。それは非常にもったいない事だと思うのですが、楽しむという事は我々人類に定められた義務なのできっと仕方ないのかもしれません。

しかし、私からするとこの緊張感は自分を後押ししてくれるものです。
だから、頻繁に新しい事に挑戦して緊張を楽しんでいます。今年はすでに趣味みたいな資格を2つとりましたし、そこからさらに英語をはじめたわけです。

私は、英語のオンラインレッスンを受けるなんて嫌で嫌で仕方がないのです。
英語をはじめるにあたっていろいろ調べたのですけど、英語を身につける人ってたいていは元からコミュニケーション能力が高い傾向があると感じました。それで、そういう人はいろんな人と話すのが楽しくて仕方がないという人の方が多いようです。だから、英語でしゃべる事ができるというのは、話せる相手が増える、つまり楽しみの幅を拡げるという事になるようです。

そういう人たちと私では根本的な部分が違います。
私なんてまる1日誰とも話をしないでも平気です。むしろ黙っている方が気が楽で話をしたいと思う事の方が少ないぐらいですからね。でも、英語で書いたり話したり出来るようになった時にちょっと世界の景色の見え方がちょっと変わるんじゃないかと、その景色を眺めてみたいからと思っているのでなんとかやれている訳です。

実はストレスっていうのは私にとっては背中を押してくれるものです。
これは越えなきゃいけないハードルだと教えてくれているのです。他のケースだと、こっちの進路は違うよ、この人は違うよ、私と同じように英語を勉強している人でも、その勉強方法あなたには向いていないからやり方を変えた方がいいよみたいな、そういう事を体が教えてくれているサインだったりすることもあるでしょう。

体は言葉を使えないから様々な方法で教えてくれる訳です。
それをどのように読み解いていくか?というのが上手に生きるコツだと考えています。でも、そういうのを読み解くのを面倒くさいと考えてしまう人がよく言っているセリフが、

「楽しまなければいけない。」

ではないでしょうか。

サインを一切感じないで生活していたらどうなるでしょうか?
スキルや技能が何にも身につかないとか、友達に裏切られるとか、詐欺に騙されるとか、そうなってしまうように思えます。一体いつからストレスは体を壊す害悪だなんて言われるようになってしまったのでしょうかね?

ストレスっていうのは感情の1つです。
嬉しい、楽しい、怒り、悲しいなどの感情がブレンドされて生まれる感情の一つです。だから、ストレスのない生活なんて小綺麗な表現がありますけど、それって嬉しいとか楽しいを感じない生活というのうと同じ意味になるような気がします。泣いて、笑って、怒って、喜んで、そういう感情は人間が幸せに暮らしていくためには絶対に必要なものだと私は思いますけどね。
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体の不調を家族が理解してくれない

先日、ある方の相談を受けて、その方のご家族も含めてお話をしました。
仮にその方をAさんとしましょう。Aさんは、世間の一般的な感覚からするとちょっとずれた事に関心が深い方でした。一応、私からするとそれほど変なものではありません。それで、家族の方がその興味のある事について医師と話をしているのを見る機会があったそうなのです。その時、Aさんはともて元気だったのだとか。それで医師の方のアドバイスを受けて、

「考え方を変えればAさんは元気になる。だから気持ちの問題だ。」

と、思ったそうです。

私は困った人たちだなと思いました。
当然ですけど、Aさんがではなくそのご家族がです。簡単にいうなら、プラス思考になれば人生が薔薇色になると洗脳されてしまっているわけです。

ちなみに、洗脳という字を見てもらうと、脳を洗うとあります。
だから、本来は洗脳するというのは、先入観や固定観念を一度取り払って物事を見れるようにするという事です。でも、近年は逆で、先入観や固定観念を刷り込む事を洗脳と表現されていますね。

先ほど述べた通り、Aさんの趣味や思考は不十分な知識では理解が難しいのです。
だから、ご家族は、

「Aさんは、変なものに興味をもってしまって、そのせいで頭がおかしくなってしまっている。」

と思い込んでいる訳です。
医師がそういう思考を後押しするような発言をしているようでしたから、無理もないし仕方がないのかもしれませんけどね。

これはAさんはかなり辛いでしょうね。
Aさんは、体の調子がよくない上に、家族から白い目で見られて厄介者扱いされている訳ですから。

ふり返ってみるとこういうケースは少なくありません。
体の調子が悪くてまともな生活を送れていないのに、家族がその事を理解してくれず放置されているのです。Aさんの場合は、私に電話をしてくる事はできました。でも、奇人、変人、しょーもない、くだらない人間だとラベルをはられて放置されている人は相当数いるのではないでしょうか。

根本的な部分は、体の調子が悪い時は医師に相談というAプランしかもっていないのがダメなのだとおもいますけどね。Bプランは常に用意しておかないと、こういう時に困り果ててしまう事になります。その結果、大切であるはずの家族を責めて追い詰めてしまうという事になる訳です。

一応、セカンドオピニオンといって病院によっては他の病院の診察をすすめてくる事がありますが、結局は同じ医者ですから基本的には変わらないと思っておく方がいいでしょう。

だから、まずは自問してくみてださい。

「医者は、なんでも知っているし、どんな病気でも治せる神のような存在だ。」
「立派な医師が言うことなのだから間違いなどあるはずがない。」

彼らは神ではないし、全知でもありません。
彼らの手からこぼれている人たちが少なからずいるという事は知っておいた方がいいと思いますね。
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