ブログ「日々整体」

アカスリについての研究

梅雨明け以降、

「体調が急に悪くなった。」

という相談が増えきています。
それでそれに対する手軽な対処としてアカスリをおすすめしています。

最近のスキンケア事情は、とにかく肌を優しくいたわれという考えがメジャーになっています。しかし、大半の人は肌を過保護にしすぎていて不十分になっていると思われます。

究極は、体質というのがあるので自分の体質にあった手入れをするのが正解です。
でも、どういう手入れがいいのか?ということは流行に惑わされないで、様々な方法を試した方がよいのです。それで大きな方向性として2つの方法があります。

1つは、最近の主流である、優しくケアしましょうというものです。
ボディショップなんかにいくと、石鹸を泡立てるためのタオルしか売っていませんから必要な道具を揃えるのは難しくないでしょう。芸能人なんかでも、

「あまり体をゴシゴシこすらないで、水で汚れを落とす程度に洗うのがいい。」

といっている人を結構みかけます。
でも、有名人がそれで元気そうだから、それが自分にもあてはまるとは考えない方がいいでしょう。

この方法を野生の生物で考えるとイノシシのやり方と同じだと思うとよいでしょう。
イノシシは体に泥を塗りこみます。そうすることで汚れや寄生虫が体に付着するのを防ぐのです。だから、泥を落とすなどは言語道断です。イノシシはヌタ場といって体に泥を付着させる場所を用意するのですけど、そこはイノシシにとってのお風呂のようなものなのです。泥がついてるなんて汚いと思うかもしれませんけど、実はその方が清潔なのです。

人間の場合、泥を身につけるわけではありませんが、表面的な汚れだけを落として、それで清潔を保つというのは根本的にはイノシシと同じと言えます。このやり方は、体臭も強めになるはずなので、そういう人は香水だったりコロンを好んで利用しているのではないでしょうか。

もう1つのやり方は、私がすすめるアカスリです。
どこにいってもエアコンが設置してあってしっかりと汗をかく機会が減っている現在の日本人にとってこちらの方が圧倒的に向いている思いますね。

多くの人は汗をかくということについて勘違いしていると考えています。
肌から水分が分泌されるのが汗をかくという事だと考えているようです。しかし、

『汗をかく=代謝する』

という事だと考えてください。
代謝をするわけですから、汗をかくときには老廃物が生じます。その老廃物は汗に含まれていると考えられているようですけど、おそらく汗に老廃物は含まれていません。実際、汗の成分をいくら分析しても老廃物と読んでいい物質は見つけられないという論文が提出されています。提出された時には、テレビのニュースで報道もされていましたね。

それでその老廃物はどこにいくのかというと、大半は尿や便として体の外に排泄されいてるはずです。そして、残った老廃物がアカとして肌から排泄される訳です。

だから、代謝を起こということは、

1.汗をかく
2.老廃物を排泄する

という2つの工程があるのですが、現在の日本においてはそのどちらもがエアコンで大きく阻害されてしまっています。多くの人は、1の汗をかくはなんとかなっても2の排泄する工程がかなりおざなりになっていると思われます。

「夏になって気温が上がるにつれて体が辛くなる。」

というのは、代謝がうまく言っていない、目詰まりを起こしていると考えるとわかりやすいでしょう。これは相談される内容とその頻度を踏まえて考えると多分正解だろうと思われます。


それで、その目詰まりを解消するのがアカスリという訳です。
肌をいたわるのが正解だというのが主流になっている今日では多くの人は受け入れられないかもしれませんけどね。

「私は肌が弱いから・・・。」

と考えている人なんかには特におすすめしたいですね。
肌が弱いのはなぜかと考えたら、6~7割の人が代謝がうまく行われていないからでしょうから。ちょいちょいと体をこすってみたら肌の様子ががらりとかわるじゃないでしょうかね。


まぁ、騙されたと思って一回試し見るとよいでしょう。
試してみた人たちぼ全員が、よく眠れるようになったとか、体が軽くなったとかいっていますから。以下に、私がためしてみたグッズを紹介しておきます。



石鹸はなんでもよいのですけど、せっかくでしたらピーリング石鹸を使ってみてはいかがでしょうか。
余裕があればお試しください。



手にはめて体をゴシゴシこするタオルです。
気分がでるのでこういうのを使うといいでしょう。背中には届かないんで、そこだけほかのタオルで



実は、このタオル1つあれば事たりますね。
かなり目が荒いので痛いと感じるようでしたら手加減してこすってください。



実はかなりおすすめの乳液です。
私は汗をかくと体が痒くなることがあるのですけど、これを塗っておくとほぼ大丈夫になりました。お風呂で使えるので手間もかからずかなりいいですね。

主流はソフトに優しくなので、この手の商品はかなり手に入れにくい感じがします。
アマゾンでポチポチ注文してしまうのが手っ取り早いと思います。
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自律神経とダイエットの話

「しっかり食べてダイエット。」

私からするとずいぶんおかしな表現です。
だいたい毎年5月ごろになると、こういうキャッチコピーを目にするようになります。たぶん、『食べる』という事に対して無理解だからこういうトンチンカンな事をいってしまうのでしょう。

実は、食べるという行為には2つの目的があります。
1つはもちろん栄養摂取です。我々のような哺乳類が活動をしていくためにはその活動のためにエネルギーが必要で、それを食べる事によって得ています。小難しい事をいっていますけど、生きていくためには食べることが必須である事に疑問を感じている人はほとんどいない事でしょう。

ちなみに、たまに光合成をしていて何も食べていないとかいうような変わった人の話を聞かされることはあります。ただ、そういうのは極めて特殊な例ですので普通の人には真似をすることができないと考えた方がよいでしょう。変わったところだと土を食って生きているなんて人の話も聞いた事があります。

そしてもう一つは、緊張の緩和の為の食欲です。

「ストレス解消のためにおいしいものを食べる。」

なんていうのはそのよい例でしょう。
他だと、

「毎晩1杯のビール。」

なんていうのをずっと継続している人もいることでしょう。
これは、エネルギーを摂取するための食事とは意味と目的が全く違います。夕食は晩酌しながら、なんていうのも栄養を摂取するための食事ではありません。仕事帰りに一杯ひっかけて帰るなんていうのは、仕事をしている状態からプライベートにうまく切り替える事ができない人の行動です。もし、お酒を飲まない人でも、毎日ひとかけらのチョコレートやクッキーを食べるとかいうのも同様です。ほかだと、スナックやチョコレートを食べ始めたら止まらなくなった経験がある人多いでしょうし、ポケットやバッグの中に必ずあめ玉が入っているなんていう女性なんてのはすぐに思い当たるのではないでしょうか。

こういうのは緊張を和らげるため、つまり体を弛緩させるための食事です。
そして弛緩のための食事は、空腹、つまりお腹が減って湧き上がってくる食欲ではありません。食後、お腹いっぱいのはずなのにデザートに甘い物を食べる人は少なからずいると思います。このデザートは栄養摂取のための食欲ではないから別腹というのです。

食欲には、エネルギー摂取のためのものと、弛緩のためのものと2種類あるという訳です。
食べるという同じ行為にも関わらずその意味と成果は全く異なりますから、ほとんどの人は区別して考えた事がないようです。

それで、すぐに太ってしまう人、あるいはダイエットをしてもうまくいかない人というのは、この後者の弛緩のための食欲が過剰に働く、暴走気味である人がほとんどです。

「ダイエットなんて深く考えないでも、食わなければすぐに痩せてくるだろう。」

なんていう人は弛緩のための食欲がほとんどない人で、

「いくら努力しても全然痩せない。」

という人は、弛緩のための食欲が過剰に働いている人だという訳です。
食欲は2種類に分類されるという事を知らないままでは、この両者がお互いを理解することは不可能でしょうね。

以前に、18時以降は水以外のものを口にしないというダイエットをしている人の話を聞いた事があります。
その人は女性でしたが、17時になったら夜にお腹が空かないように、ラーメン、カツ丼、唐揚げそして、デザートにアイスクリームを食べるという事でした。弛緩のための食事を必要としない人がこの人を見たらどういう事を思うか考えてみるとよいでしょう。

さて、このように弛緩のための食欲が過剰に沸いてしまう人は胸椎1番に問題があります。
ただ、胸椎1番に根本的な問題があるケースと、他に問題があって結果として胸椎1番に異常が起こっているケースの両方があるため一様な異常が起こっている訳ではありません。

おかしなダイエット方法にはまってしまう人はほぼ間違いなく胸椎1番に問題があるといえるでしょう。多くの人は、思考と体の状態を別個に考えるのですが、思考は体の状態に多大な影響を受けています。だから、弛緩のために食べたいと上がってくる欲求を満たしながら、ダイエットをしたいという欲求もかなえようとすると、整合性がとれなくなって妙なダイエットにはまってしまうのです。

なお、身長から理想的な体重の目安をしめす指数がありますが、この指数はあまり参考にしない方がいいでしょう。骨格に合わせて自分の階級を決めるボクシングなどの競技をみればわかると思いますが、背が高くても軽い階級で競技している人がいます。また、仕事によってはぽっちゃり気味の体型の方がよい仕事ができたりするという事もあります。実力のあるオペラ歌手や声優には少しふくよかな体型の人が多いのは、ぽっちゃり体型である方がよい声がだせるからです。

当然ですが、痩せ型の骨格だったり痩せている方がよい仕事ができるというものもあります。
見た目のかっこよさや美しさを重視する職業というのもありますが、日々、快活に元気に暮らしていくためにはどのような体格がいいのかは自身をふり返ってよく考える事をおすすめします。歳をとるにつれて痩せていく方がよいとか、太った方がよいという体質の人もいますから数字に捕らわれない方がうまくいくと思います。
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LGBTとか性同一性障害の話

まずはこちらの動画をご覧ください。
音がでるから注意してくださいね。

 


男性とそのとなりで若い女性が踊っています。
女性はPCで作られたものだということはすぐにわかることでしょう。それで男性と女性が全く同じ動きをしているのですが、これはモーションキャプチャというものを利用しているからです。男性が着ている全身タイツのようなものは特殊な装置で、男性の動きをコンピュータに取り込んで、そうやって取り込んだデータを使って架空の女性を動かしている訳です。数億円以上もする装置だと思っていたのですが、YouTuberが扱っているのをみるとかなり低価格になってきているみたいですね。

男性は女性っぽい動作をしています。
それは隣の女性の動きをみれば理解できるのではないでしょうか。最近は男女平等という事で、こういう事を言うと批判される事があるみたいですが、これがいわゆる

『男性らしさ、女性らしさ。』

というものの正体です。
ダンスという事もあって女性らしさが強めに表現されていますので、若い女性なんかだと、

「可愛い子ぶって。」

みたいな反発心が生まれたりするのかなと思ったりもします。ただ、私には理解できない領域の話になります。

余計かもしれませんが、たぶん女性のプロのダンサーのモーションデータと一緒に踊っているものもあるので、そちらも見てもらうとこの男性の動きがちょっとオーバーなことがわかるかもしれません。



さて、これがどういう事なのかを、一言で言ってしまうと、

「男性と女性では重心が異なっているという事です。」

性の違い体の違いは重心移動に差になって現れます。
なよなよしているようにみえる男性は女性の重心の動かし方をしているという事です。

それで、面白い点は男性が女性の重心で生活をしているとどうなるかというと、感性も女性に寄ってゆくということです。女性っぽい感情の動きや感覚をもつ男性を見たことがあると思いますけど、頭の中のフリでやっているのではなく本当にそういう感性をしている訳です。

だから、動画で紹介した男性は女性と会話をするとその女性の気持ちがよくわかるはずです。もしかしたら、

「男性として見ることができない。」

なんて言われて女性にフラれてしまう事が多いかも知れません。
本当にゲイである可能性もあると思うので余計な心配かもしれませんが・・・。まぁ、これぐらい巧みに踊れる人であればスイッチを切り替えるみたいに女性の重心になったり、男性の重心に戻したりもできて、状況に応じてうまく立ち回れるかもしれませんけどね。でも、ほとんどの人はそんなに簡単に体の重心を変える事ができませんから、たいていは、

「体の性と感覚の性が一致しない。」

と悩む事になる訳です。

同性愛なんていうのは、根本的には全く同じ問題でしょう。
もし、ダンスでは今ひとつピンとこないようであれば、歌舞伎の女形に置き換えて考えるとよいかもしれません。女形の役者は、子供の頃から女性の重心で生活を送る事で役者としての実力を身につけているはずです。

ちなみに、野口晴哉師の著書には重心を変える実験をしたところ、

『男性なのに胸がふくらんできた。』

という記述が残っています。
重心の違いというのは、それぐらい体に大きな影響を与えている訳です。だから、スタイルに自信がないという女性は女性としての所作を身につけると体になにかしらの変化が起こる可能性がありますね。無茶なダイエットや運動に励むよりよほど効果も成果もあがりやすいと思います。

こういう事を知っていると、体と感覚の性の不一致や同性愛で悩んでいる方にはちょっとした光明が見えるのではないでしょうか。
おそらくはすべて心の問題として気って捨てられてしまって、どうにも対処のしようがなくなっているでしょうけど、そういう問題ではないと考えた方が正解に近いと私は思います。

なお、女性の重心を男性に変えて性器が生えてくるなんて事はないとは思います。
男性器の成り立ちは母親の母体の中での出来事ですので生まれてしまってからではもう遅いという事なのでしょう。ただ、体つきの変化ぐらいは重心が変われば実際に起こるようで、街を歩いているとおっさんとしか思えないような体格と動作で行動している女性を見ることは珍しくありませんね。

さて、性の感覚と体が不一致を起こすのは頸椎6,7番に問題があるというのが正解のようです。だから、これらの骨の状態を正せば改善されることがあるのではないかと考えています。

ただ、仮に男性が内面に女性的なところがあってそれが生きていく上でのメリットになる事も少なくないと思うのです。
例えばこの男性は内面に女性的な部分があるからこのように踊れるわけですから。体が変わると物事の感じ方や捉え方が変わってしまう可能性があり、芸術面において才能を発揮をしているような人であればその才能を失うような事になるかもしれません。才能というのは、実は体にある種の問題があって、その影響で発揮されているなんていう事も珍しくありません。もし悩んでいるからといっても、それが本当に問題なのか、もしかしたらそれは個性でそれで得られているメリットもあるのではないかをよく考えてみたらよいと思います。
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骨の役割は地動説で考えなさい

「体は骨で支えていて筋肉で体を動かしている。」

と多くの人が考えています。
しかし、実はこの認識は誤ったものです。実際に人が立って動いているのを見たままに感じると確かにその通りです。しかし、我々は地球の自転に引かれて円運動をしているという事は皆が知っている事のはずです。我々は常に円運動をしていて、その運動は無視できるほど小さな物ではありません。この事については、あとでいくつか事例をあげてます。

ところが、人間の脳は視覚に影響される事が多いのか、自分たちが皿状になった地面の上に立っていると勘違いをしてしまいます。このように、人間の脳は、現実と認識にずれを生じさせます。

私はこの事をよく、

「天動説でものを考えてはいけない。」

と説明しています。
そして、このような説明をしても理解できる人はごく少数です。だから、今回のテーマである骨の役割について理解できる人はほとんどいないという事になります。

ただ、改めて考えてみると難しいことではないですし、感覚的にはわかっている事ではあります。


「オリンピックで金メダルをとりたい。」


プロのスポーツ選手でもいいのですが、そんな事を思った時に、医者に相談にいく人は一人もいないでしょう。医者に相談したって運動能力があがらない事を感覚的にはわかっているからです。もっとわかりやすく表現すれば、医者は運動については無知で、ほとんど何にも知らないという事です。そういう無理解で無知な人に、


「運動しなさい。」
「筋肉をつけなさい。」


とか言われて何にも疑問を感じない人が大勢いるのが不思議でなりません。

では具体例をあげてみましょう。
陸上競技は必ず半時計回りに走るのは、反時計回りに走った方が速く走れるからです。これは半時計に走った方が自転のエネルギーをうまく活用できるという事です。人間に右利きが多いのも同様で、地球上で暮らしていると右腕を使った方が効率よく体を使う事ができる、自転のエネルギーを活用しやすいという事です。

でも、医者は

「右肩ばかりで鞄をもってはいけない。」

と言うことがよくあります。
これは医者の頭の中が天動説で止まっているという事になります。なお、天動説が正しいといわれていたのは今から500年ほど前の事です。

医者は、我々人間は平坦なお皿のような地面の上に暮らしていると考えているようです。
だから、人間の体は左右が対称でなければいけないと考えています。そもそも人間の体は左右対称ではありません。外からの見た目は一見、左右対称のようですが、内臓は左右対称ではありません。心臓は少し左側に寄っているので左側の肺の方が少し小さい傾向があります。当然ですが、すべての臓器が左右にバランスよく配置されている訳でもありません。医者はこういう事は知っているはずなのですけど、完全に無視して、

「左右対称に均等に疲れなければならない。」

といいます。
500年前の聖職者や神学者はきっとこういう人たちだったのだろうなぁと思いますね。

次に、運動について考えてみましょう。
筋肉で体を動かしているのであれば、かつてハンマー投げで世界一になった選手に室伏広治という人がいますが、彼が世界一になれるはずがありません。室伏が参加する競技会を見たことがありますが、室伏より背の高い筋肉の多い選手がたくさん出場しているのです。それなのに他の選手に比べて小柄な室伏浩司が世界一になれたのは彼が自転のエネルギーをうまく活用できたからです。

こういう事を踏まえて、イチローやダルビッシュなんかの話を聞いてみると面白いことに気がつくかも知れません。ダルビッシュなんかはYoutubeに動画をあげていますので興味があれば見てみると良いでしょう。

話を戻します。

こういう事がわかってくると、最初に述べた、

「体は骨で支えていて筋肉で体を動かしている。」

という事がおかしな考えである事が理解できるようになってきます。
ただ、残念ながら多くの人は目で見た感覚でしか理解できないものです。だから、このような説明をしても多くの人はピンとこないのです。それにこういう事がわかっていなくても全然問題ないというか、体の事は逆に知らない方が案外うまくいったりするものだったりします。

これもよく私がする話です。

「松岡修造と私と体についてどっちの方が詳しいと思いますか?」

という問題です。
答えははっきりとしていて間違いなく私の方が詳しいです。でも、松岡修造と私ではどっちの方が元気ですか?というと、これは間違いなく松岡修造の方が元気です。変な話に聞こえるかもしれませんが、元気や健康というのは、知っているから手に入るというものではないのです。

「ダルビッシュ有のボールの投げ方の説明をされても同じボールを投げれる訳ではない。」

という事で、このあたりの勘違いをしない事が、健康に元気になるためのコツみたいなものなのです。そして、知らない方が元気でいる事が簡単だという事実も付け加えておきましょう。

ただ、

「骨がどういう役割をしているか?」

という事についての答えは書いておこうと思います。

『骨は、その重さによって体をコントロールしている。』

これが正解です。
歩く、走る、物を持ち上げるという動作から、内臓の働きまで体の運動の総てをその重さでコントロールしています。先程述べたとおり、ほとんどの人は納得できないかもしれません。ただ、イチローやダルビッシュといった運動能力の高い人は、骨の操作が上手なのだと理解する事ができれば、彼らに近づく事ができる人もでてくるかもしれません。
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健康な体を作る上での基本的な考え方

友達を作る方法を言葉にするなら、 

1.声をかける 
2.趣味や興味をもっているものについてきく 
3.メールやラインなど、連絡先を聞く 
4.1日一件以上、メッセージをおくる 
5.既読無視、メッセージの返信を滞らせてはをしてはいけない 

といった具合でしょうか。 
ただ、このように友達を作るポイントを箇条書きにしていけば、誠実である、嘘をつかない等々、必要な項目などいくらでも挙げることができる事でしょう。それで、それらのポイントを総て守れば友達100人できるかというと案外そんな事はなかったりするものです。 

例えば、相手になんら問題がなくても、過去、嫌な目に合わされた人に面影が似ていてダメだ。たまたま、こっそり鼻くそをほじっているのを見かけてしまって、それ以後、その人の事を汚く感じるようになってしまった。あの人はアニメというかオタク趣味で嫌悪感を持つようになってしまう等があったりする訳です。こんな、当人には問題ないのに、どうしようもない理由でよい人間関係を築くことができないなんて事が実際にあったりします。 

多くの人は友達というか、人間関係というのはそういうものではない、つまり要点を抑えておけばすべてうまくいくというようなものではないと理解している事でしょう。人間という生き物は感情をもっているからすべてが合理的に考えられ判断されている訳ではないと理解しているはずです。 

この事がわかっていれば、 

「体によい。」 
「腰痛によい体操。」 
「肩こりが治るストレッチ。」 

なんていうものが意味がないという事も理解できると思うのです。しかし、体の事になると多くの人が勘違いをしてしまいます。

私に相談にこられた方によくある質問に、 

「どのような体操をすればいいのですか?」 

という物があります。 
この質問は、 

「どうしたら友達100人できますか?」 

というのと全く同じ性質ものです。 

例えば、私がダルビッシュ有のボールの投げ方を説明したとします。 

1.ボールの握り方 
2.足の挙げ方 
3.手の振り方 

といった具合にポイントを箇条書きにして説明していく訳です。 
それで、それを理解したあなたはダルビッシュと同じボールを投げられるのか?と問われれば、無理だという事はわかるのではないでしょうか。これはイチローのバッティング、羽生結弦のスケーティング、大坂なおみのストロークでもまったく同じなのも説明は不要だと思います。 

それなのに、 

「腰痛によい体操」 
「肩こりが楽になるストレッチ」 
「自律神経が整う呼吸法」 

は箇条書きにして教えてもらったらすぐにでもできると勘違いをするようです。 
ダルビッシュと同じボールが投げることが不可能なように、こういう動作、運動だって同じように不可能です。これはプロ野球でもみていればすぐにわかることでしょう。何しろ同じ球を投げられる選手などの一人もいないのですから。 

さて、ではどのように考える必要があるかという事についてです。 

「体の運動、動きを極めた人と一般人は、身体感覚が全く異なる。」 

という事を理解しなくてはいけません。 

イチローは体を伸ばす時には不要な力を抜くことができます。 
ところが、運動が苦手な人が体を伸ばそうとすると体中に力みが生じます。抜いていると思うかもしれませんが、抜けていれば運動が苦手なはずがありません。つまり、ほとんどの総ての人は力を抜いているつもりでまったく抜けておらず、逆に力がはいっていまう事になります。体の力を上手に抜くことができる人は運動が得意ですからイチロー並みに運動ができる人以外は基本的にダメだと思った方が正解でしょう。 

毎日、ヨガやストレッチをして元気そうな人は、その動作をどれぐらいの時間と年月を使って身につけたかと考えてみてください。テレビ、雑誌、Youtubeで見かけるような人たちは、おそらくプロ野球選手並の鍛錬を繰り返してきているはずです。 

その成果についての説明を5分程度聞いて、全く同じ事ができると思い込むのはちょっと問題があるのです。
 
私はいつもこの事を説明するのに、お金儲けに置き換えて考えるといいですよと説明しています。 

「1日15分で一億円稼げる。」 

とか言われたら、胡散臭い、詐欺ではないのかと感じるのが正常な感覚です。 
それで、こういうのにひっかかる人ってたいていお金を失う訳ですけど、それって体に置き換えたら体を壊してしまうという事です。だから運動が苦手な人が考えなしで、ストレッチや体操を熱心にしてもかえって体を痛めてしまうのです。 

ただ、こういう事を説明すると、 

「それじゃ、どうすればいいのですか?」 

とたいていの人が困ってしまうようです。
この疑問はもお金儲けに置き換えればよいのです。 

お金持ちになりたければ、 

「熱心に働いてお金をためていく。」 

しかありません。 
それが嫌な人はどうするかというと、宝くじを買って一攫千金を夢見たりするようです。 

「腰痛がよくなる体操。」 

なんていうのは宝くじを買ってお金持ちになろうというような発想だという事です。 あなたがもし本当に健康になりたいのであれば、まずはこのことを理解しなくてはいけません。
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