体の不調を家族が理解してくれない
2022年09月14日
先日、ある方の相談を受けて、その方のご家族も含めてお話をしました。
仮にその方をAさんとしましょう。Aさんは、世間の一般的な感覚からするとちょっとずれた事に関心が深い方でした。一応、私からするとそれほど変なものではありません。それで、家族の方がその興味のある事について医師と話をしているのを見る機会があったそうなのです。その時、Aさんはともて元気だったのだとか。それで医師の方のアドバイスを受けて、
「考え方を変えればAさんは元気になる。だから気持ちの問題だ。」
と、思ったそうです。
私は困った人たちだなと思いました。
当然ですけど、Aさんがではなくそのご家族がです。簡単にいうなら、プラス思考になれば人生が薔薇色になると洗脳されてしまっているわけです。
ちなみに、洗脳という字を見てもらうと、脳を洗うとあります。
だから、本来は洗脳するというのは、先入観や固定観念を一度取り払って物事を見れるようにするという事です。でも、近年は逆で、先入観や固定観念を刷り込む事を洗脳と表現されていますね。
先ほど述べた通り、Aさんの趣味や思考は不十分な知識では理解が難しいのです。
だから、ご家族は、
「Aさんは、変なものに興味をもってしまって、そのせいで頭がおかしくなってしまっている。」
と思い込んでいる訳です。
医師がそういう思考を後押しするような発言をしているようでしたから、無理もないし仕方がないのかもしれませんけどね。
これはAさんはかなり辛いでしょうね。
Aさんは、体の調子がよくない上に、家族から白い目で見られて厄介者扱いされている訳ですから。
ふり返ってみるとこういうケースは少なくありません。
体の調子が悪くてまともな生活を送れていないのに、家族がその事を理解してくれず放置されているのです。Aさんの場合は、私に電話をしてくる事はできました。でも、奇人、変人、しょーもない、くだらない人間だとラベルをはられて放置されている人は相当数いるのではないでしょうか。
根本的な部分は、体の調子が悪い時は医師に相談というAプランしかもっていないのがダメなのだとおもいますけどね。Bプランは常に用意しておかないと、こういう時に困り果ててしまう事になります。その結果、大切であるはずの家族を責めて追い詰めてしまうという事になる訳です。
一応、セカンドオピニオンといって病院によっては他の病院の診察をすすめてくる事がありますが、結局は同じ医者ですから基本的には変わらないと思っておく方がいいでしょう。
だから、まずは自問してくみてださい。
「医者は、なんでも知っているし、どんな病気でも治せる神のような存在だ。」
「立派な医師が言うことなのだから間違いなどあるはずがない。」
彼らは神ではないし、全知でもありません。
彼らの手からこぼれている人たちが少なからずいるという事は知っておいた方がいいと思いますね。
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