ブログ「日々整体」

がん細胞の話

はたらく細胞の7話、サブタイトルが『がん細胞』が非常に面白かったのです。
がん細胞というのは生まれた瞬間に駆除の対象になってしまう細胞です。がん細胞はDNAのコピーがうまくいかなかっただけで、体の中の細胞ですから、生きようとする意思を持って生まれてきているわけです。細胞を擬人化して考えているわけで、生まれたときにはすでに殺される対象であったと、仲間たちが殺されていくなかでただ一人生き残ったがん細胞の気持ちなんていうものを考えることは普通はないじゃないでしょうかね。


野口晴哉氏の著書を見ると、


「ガンなどは、ただの風邪のお化けだ。」


なんて書いてありました。
その時はまったく意味がわからずに、ふーんという程度にしか思えてなかったのです。
しかし、最近になってがんの疑いのあるという方の体をみる機会があったのですが、



「確かにそうかもしれない。」



と思えました。
がんというのがどういう体の状態で起こるものかというと、免疫異常などとは完全に別物というか、一線を画したものだと思えたからです。はたらく細胞では、免疫細胞たちが一丸となってがん細胞と戦って駆逐していたのですが、どう考えてもがん細胞は敵だとは思えませんね。まぁ、自己免疫疾患が敵かというとまた違うのですけけどね。すべての病気を味方にしたときに、人は健全な状態を保てるからです。


これは、風邪に対する理解がない人にはピンとこないとは思いますけどね。
風邪の強弱を単純に表すと、


風邪<インフルエンザ<<<がん


といいうようなものだなぁと、体の様子をみているとまったくこの通りなんですけどね。で、ここで風邪というものがどういうものか定義をしておくと、


「風邪というのは体をリフレッシュして丈夫にするために起こる働き。」


です。

砕いて言うなら体の大掃除をしているようなものです。
ですから、風邪なんか予防していたら体はとっちらかってどんどん弱くなってゆきます。風邪を1回もひかないで成人した人間がどうなるか?大半はニートになってしまうんじゃないですかね。ちょっと前に、そういう人がやってきて、ニートだなぁと思ったので聞いてみると


「俺は芸術家です。」


なんていっていました。
何を作っているのか聞いたら、現代アートで何かを作ろうとしているとかなんとかいってました。残念ながら、私には何か芸術を生み出せる体の状態であるとは思えませんでしたけどね。わかりにくければ、挫折や失敗を一度も経験したことのない人間がどうなるか?なんて考えてみてもいいかもしれませんね。


平たくいうと、風邪をひかないようにしていると、これではだめだよと、インフルエンザにかかるようになるし、インフルエンザを恐れてこれまた予防しているとがんになるという理屈だと思ってもらっておけばいいのじゃないでしょうかね。まぁ、こんな話はぶっ飛んだ理屈にしか聞こえない人が大半かもしれませんけど。


体を丈夫にするという発想がいまの世の中には完全に欠けていると言えます。
病気の予防を必死にやった結果、どういう体になっているか?というのはもうちょっと考えた方がいいんですけどね。子育てしている人なんかには特にいいたい事です。人間っていうのはただ心臓が動いてさえいればいいというわけじゃないんですからね。


そんな事から考えてゆくと、がん細胞が生まれてしまうというのには必ず何らかの理由があると思えます。
もしかしたらがん細胞が増えてしまうようなひ弱な人間はとっとと死んでしまった方がいいから早く死んでもらいましょうみたなことがDNAに書いてある可能性をちょっと考えないわけではないですけどね。でも、おそらく違うと思いますね。体を健全にして元気を発揮するためにがん細胞は生まれてくるのであると思えます。風邪というのは体を丈夫にするためのもので、がんというのはその風邪の親分みたいなものですから。





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人の体は段々強くなるという話

雪が降る日、整体にこられる人は胃腸の働きが悪くなっています。
体を冷やすとまずその影響を受けるのは鼻や喉など呼吸器だという印象があります。しかし、現代人はそうではなく胃腸を壊す傾向があるように思います。胃腸風邪なんていう言葉をきいたのは割合と最近になってからのことで、私が子供の頃にはそういう言葉はなかったように思います。

食生活の変化のせいか、気候の変動による体の影響の起こり方はかわっているのではないかと考え始めています。これが北陸、東北、北海道のあたりになるとまた様子がかわってくるのかもしれませんが、おそらくはタイミングが変わるだけではないかと予想しています。

今年は正月明けから、雪が降る日がおおく、その度にほとんどの人は胸椎6番と腰椎2番が悪くなっています。寒くなって体を冷やすと、腰が痛くなったりする事が多いという認識ですが、この場合は腰椎5番が悪くなって起こる問題です。腰椎2番が悪くなった場合、痛くなるというより重くなるという感覚が近いはずです。まぁ、腰の違和感や痛みの出方などは骨盤の状態でケースバイケースなのでたいていはそんな感じだろうという程度のものですけどね。

さて、今朝、また雪がふっていました。
それでもしかしたら、またみなの胃腸の働きが悪くなっているかもしれないと予想しました。しかし、結果は完全に予想を裏切りました。どうやら体が寒さに対応できるようになってきたようです。そのため冷え込んだりしたぐらいでは体の調子が悪くなったりはしないようです。

人の体というのは、このように環境の変化に合わせて丈夫になってゆくものです。
しかし、雪がふって胃腸の働きが悪くなった時に、薬を飲んでしまうと、体が丈夫になる機会が失われてしまって寒波が来る度に胃腸を壊すということを繰り返してしまうようになります。結果、食べたものをうまく吸収できなくなります。いくらいい物を食べたって、それを吸収する力が失われてしまっていてはまったく意味がありません。植物でいうなら根が駄目になっているようなもので、そんな状態で体がどうなってゆくかは説明する必要もないことでしょう。


「不調を感じたとき、それは体を丈夫にする機会である。」


そういう発想を持てれば体の状態はずいぶんかわってくるのです。


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下痢の話

「下痢をしたら、体のどこかが悪い。」

ほとんどの人はそう考えるでしょう。
しかし、下痢というのは健康でなければできません。ですから、下痢をしたということは体は元気な状態であるといえます。もちろん、ひどい下痢になると、脱水症状を起こすことがあるので、注意が必要ではあります。ただ、下痢をしたからといってすぐさま薬で下痢をとめてしまうと体をかえって壊してしまいます。

その典型的な例は、風邪をひいた時でしょう。
人間の体は、風邪をひいて治った時に下痢をします。風邪というのは体の中の大掃除をしているとようなものです。ですから、風邪が終わった時には下痢をして体の中の悪いものをすべて排泄します。ですから、風邪をひいて症状が治まったのに下痢をしないというは逆に心配で、将来の病気の種が体の中に残っているかもしれません。

ほかのケースでは胸椎12番が緊張して悪くなったときに下痢をします。
悪くなるというのは緊張して固くなった状態です。この時、腸が緊張して固くなってしまうので、お腹が痛くなったりますし、腸の弱い人だと腸捻転といって腸がねじれてしまったりします。もっと平易な言葉で表現するなら、お腹を冷やした状態です。アイスクリームを食べるだけでこんな状態になる人もいます。この時も下痢をすることで、胸椎12番の緊張がとれて正常な状態に戻ります。

重心で考えると体の左側に重心が偏った時にやはり下痢をします。でも、きちんと下痢を経過させると重心が元にもどって健康な体に戻ります。

下痢とういのは体を正常に戻すためのものというのはこういう事です。
ですから、健康でなければ下痢はできません。食あたりやウイルスのせいで下痢を起こすと長引いたり、かなり辛いこともありますが、脱水症状に気をつけて経過させてあげることで体は健康な状態に戻ります。




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人間がなぜあくびをするのか?

「人間がなぜあくびをするのか?」

というのははっきりとわかっていないそうです。
諸説紛々あるようですが、私はあくびというのは肋骨を広げるためにやっているのではないかと考えています。肋骨の中にはいくつかの臓器が収められていますが、特に肺の動きをよくするためのに横隔膜を大きく動かして肋骨を広げているというわけです。あくびにともなって手を動かしたりするのも、そう考えればピンとくるところはないでしょうか。

ボディビルダーなどで異様に持久力のない人がいます。
これは胸の筋肉を鍛えすぎた結果、肋骨の動きが悪くなって肺の能力が落ちているからではないでしょうか。検証したわけではないですが、ほぼ確信めいたものはあります。

そう考えれば眠くないのに、あくびがでるのは胸が緊張して肺の動きが悪くなっているからだといえます。
胸の緊張をゆるめたいという欲求があるときに起こる運動というわけです。でも、学校での授業であくびをしていたら先生に怒られたりするかもしれません。そんな時には、


「ちょっと胸が緊張していて。」


と言い訳してもおそらくは聞いてもらえないので注意しましょう。

あくびを止めるには上唇をなめるとよいといいます。
上顎というのは体の運動の起点になる部位なので、そこを意識することであくびをとめることができるということなのでしょう。口を舐めるのに抵抗がある人は、上顎を意識するだけでもずいぶん違うかもしれません。

ただ、体が自動的に行う運動、これを自律運動といいますが、自律運動というのは体の調整をするために行う運動です。ですから、無理やり止めるのはあまりよい判断とはいえません。

あくび以外の自律運動というと、胸椎5番の動きが悪くなった時にはくしゃみをして胸椎5番をゆるめます。咳をするのは、腰椎2番をゆるめるための自律運動です。


「咳やくしゃみを無理にとめてはいけないよ。」


とお話することがあるのは、こういうことです。
ちゃんと体にとって重要な意味があって起こる運動ですので、薬で無理やりとめてしまうのは面白くありません。

ただ、あくびというのは人から人へ伝染るというのが確認されています。
犬なんかでも伝染るそうですね。単純な呼吸器のための運動の他にもなにか意味はありそうです。
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肺に腫瘍ができたんですが

「肺にできものができのだけど治るだろうか?」


という質問を先日されました。お医者さんには治らないと言われたそうです。肺腫瘍だとかほかにもいろいろ症状の出方で分類されているようですが、


「おそらく治るだろう。」


と返事をしました。
すると、


「どうすればいいのか?」


と続けて聞かれました。
しかし、


「そんなものがわかるはずがない。」


という答えになります。
なぜかというと、この質問は間接的なもので、本人の顔をみたこともなければ、骨を見たこともないからです。これが、


「東芝の○○というパソコンが画面が映らなくなったんだけど治るだろうか?」


ということであれば答えようもありますが、人間の体とパソコンの体を同じようなやり方で治せるとでもおもっている人が多すぎます。

パソコンの画面が映らないのであれば、状態をチェックして、モニター交換、基盤交換、電源交換など、3つほどのケースを想定すれば問題ないでしょう。しかし、人の体はそうはいきません。肺にできものができる原因など、掘り下げていけば、


「腸内環境を整えるために毎日ヨーグルトを食べているのが原因。」
「美容と健康のために毎朝30分歩いてから体操をしている。」


ということが原因だということもありえます。
つまり、ヨーグルトを食べるのを辞める、運動をやめるということで肺の出来物が治ったりすることも十分ありえます。

しかし、体にいいと思い込んでいるので、


「辞めなさい。」


と言っても辞めない人もいたりします。
自分で自分の体を壊しておいて、その壊す行為を続けながら今度は治したいとか馬鹿なことをやっていれば治るものも治るはずがありません。嘘だと思う人がほとんどかもしれませんが、こういう人が今は本当に多いのです。


余談ですが、運動とヨーグルトに関しては本当にそのせいで体を壊している人がすくなくありません。たいていは大した根拠もなく、思い込んでいるだけのはずですから、体の調子に不満を感じているならまずそこを見なおしてみることですね。


さて、こんな話は定期的にブログに書いています。
今のような世の中を生活していると自分らしさとというのをほとんどの人が追求していることでしょう。しかし、自分らしい体というのはどういうものか考えたことなどないようです。

自分の体をロボット扱いして、心だけは人間らしくなんていうのがうまくいかないのはSFやアニメでいくらでも見たことがあるのではありませんか?


「そんなことをやっているから体を壊すのだ。」


なんていうのが肺にできものができる原因だというわけです。
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