人の体は段々強くなるという話
2017年02月07日
雪が降る日、整体にこられる人は胃腸の働きが悪くなっています。
体を冷やすとまずその影響を受けるのは鼻や喉など呼吸器だという印象があります。しかし、現代人はそうではなく胃腸を壊す傾向があるように思います。胃腸風邪なんていう言葉をきいたのは割合と最近になってからのことで、私が子供の頃にはそういう言葉はなかったように思います。
食生活の変化のせいか、気候の変動による体の影響の起こり方はかわっているのではないかと考え始めています。これが北陸、東北、北海道のあたりになるとまた様子がかわってくるのかもしれませんが、おそらくはタイミングが変わるだけではないかと予想しています。
今年は正月明けから、雪が降る日がおおく、その度にほとんどの人は胸椎6番と腰椎2番が悪くなっています。寒くなって体を冷やすと、腰が痛くなったりする事が多いという認識ですが、この場合は腰椎5番が悪くなって起こる問題です。腰椎2番が悪くなった場合、痛くなるというより重くなるという感覚が近いはずです。まぁ、腰の違和感や痛みの出方などは骨盤の状態でケースバイケースなのでたいていはそんな感じだろうという程度のものですけどね。
さて、今朝、また雪がふっていました。
それでもしかしたら、またみなの胃腸の働きが悪くなっているかもしれないと予想しました。しかし、結果は完全に予想を裏切りました。どうやら体が寒さに対応できるようになってきたようです。そのため冷え込んだりしたぐらいでは体の調子が悪くなったりはしないようです。
人の体というのは、このように環境の変化に合わせて丈夫になってゆくものです。
しかし、雪がふって胃腸の働きが悪くなった時に、薬を飲んでしまうと、体が丈夫になる機会が失われてしまって寒波が来る度に胃腸を壊すということを繰り返してしまうようになります。結果、食べたものをうまく吸収できなくなります。いくらいい物を食べたって、それを吸収する力が失われてしまっていてはまったく意味がありません。植物でいうなら根が駄目になっているようなもので、そんな状態で体がどうなってゆくかは説明する必要もないことでしょう。
「不調を感じたとき、それは体を丈夫にする機会である。」
そういう発想を持てれば体の状態はずいぶんかわってくるのです。