起立性調節障害は整体でないと解決できない
2017年02月03日
「中学3年の受験生が朝体を起こすことができず学校へいけない。」
ということで整体にこられました。
実は、これまでも何回かきていたのですが、その時には私は原因をつかむことができずにいました。そのせいで修学旅行などの学校行事などへ参加することもできず自分の実力不足を痛感していました。ところが、わたしも日々、多少は進歩しているようです。このときはこれまでとは違い、原因がはっきりわかってしまいました。そこで、受験まで時間もないので元気に学校へいけるようになるので週2回のペースで整体にくるように話してみたら、
「このままでは高校の入試すら受けられない。」
ということもあって、整体での解消を目指すことになりました。
結論からいくと、なんとか正月明けぐらいには通常の生活がおくれるようになりました。
11月上旬からはじめたのですが、3ヶ月程度で変わることができました。はじめの頃は明け方まで眠ることができず、一旦眠ると夕方まで起きることができないとい状態でした。体にはまだ多少、問題は残ってはいるため寝起きに30分ほどかかるのですが、これまでは叩こうが蹴ろうがまったく起きることができませんでしたので、かろうじて通常の生活ができるようにはなってきたといえるでしょう。
彼の場合の原因は打撲でした。
小学生の頃に跳び箱から落下して背骨を折ったことがあったそうです。その時の打撲が、頚椎、胸椎、尾骨に残っていました。肩がすごくこるとか、たまに腰がいたくなって足がうまく動かないとかいう事はあったようです。
そんな事が原因で、睡眠がうまくいかなくなるなんていうことがある事はほとんどの専門家も知らないことでしょう。レントゲンにもMRIにも映るわけでもありませんし、血液検査でも異常はみつかりません。辛うじて、尿にたんぱくがまざるという問題は見つかっていたようですが、これまた跳び箱から落ちたときのダメージが原因で尿にたんぱくがもれるなんていうことを知っている専門家など皆無といっていいかもしれません。かくいう私も、ちょっとした偶然と幸運が重なって知ることになっただけですしね。
起立性調節障害ですが、これまでの経験から考えると7割が彼のように打撲が原因です。
ただ打撲が原因の場合は、本人や家族にはまったく記憶に残っていないこともよくあるので注意が必要です。例えば、友達とプロレスごっこで遊んでいたのが原因なんていうことすら考えられます。こんな事は、仮に思い出せたとしても問題解決にはなんの足しにもなりませんから原因を探しても意味がないことの方が多いだろうと思います。
残り3割は薬の使いすぎですね。
ほかのケースもあるかもしれませんが、現時点ではお医者さんでは解決が不可能で私のような整体師の出番といえるでしょう。ちょっと困るのが、薬でごまかしているせいで治りにくくなってしまっているというケースがあることです。症状を安易に薬でごまかしてしまうと深刻な問題に発展してしまうこともありますので注意が必要です。
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