下痢の話
2016年02月18日
「下痢をしたら、体のどこかが悪い。」
ほとんどの人はそう考えるでしょう。
しかし、下痢というのは健康でなければできません。ですから、下痢をしたということは体は元気な状態であるといえます。もちろん、ひどい下痢になると、脱水症状を起こすことがあるので、注意が必要ではあります。ただ、下痢をしたからといってすぐさま薬で下痢をとめてしまうと体をかえって壊してしまいます。
その典型的な例は、風邪をひいた時でしょう。
人間の体は、風邪をひいて治った時に下痢をします。風邪というのは体の中の大掃除をしているとようなものです。ですから、風邪が終わった時には下痢をして体の中の悪いものをすべて排泄します。ですから、風邪をひいて症状が治まったのに下痢をしないというは逆に心配で、将来の病気の種が体の中に残っているかもしれません。
ほかのケースでは胸椎12番が緊張して悪くなったときに下痢をします。
悪くなるというのは緊張して固くなった状態です。この時、腸が緊張して固くなってしまうので、お腹が痛くなったりますし、腸の弱い人だと腸捻転といって腸がねじれてしまったりします。もっと平易な言葉で表現するなら、お腹を冷やした状態です。アイスクリームを食べるだけでこんな状態になる人もいます。この時も下痢をすることで、胸椎12番の緊張がとれて正常な状態に戻ります。
重心で考えると体の左側に重心が偏った時にやはり下痢をします。でも、きちんと下痢を経過させると重心が元にもどって健康な体に戻ります。
下痢とういのは体を正常に戻すためのものというのはこういう事です。
ですから、健康でなければ下痢はできません。食あたりやウイルスのせいで下痢を起こすと長引いたり、かなり辛いこともありますが、脱水症状に気をつけて経過させてあげることで体は健康な状態に戻ります。