ブログ「日々整体」

アロマオイルから考える冷え解消

「あれ?なんか手が温かい!」


手先にアロマオイルを塗り込んでみたら手が温かくなりました。

オイルを使ってみはじめたのはちょうど1年ぐらい前からです。その頃は、手先が温かくなるという感覚はなかったように思います。なんか具合がいいなぁというぐらいの感覚で、春先までそのオイルを使っていたように思います。


私は普段、手先がかさつくという事はありません。

だからアロマオイルを使ってみようと思ったのもなんでだったのか覚えていません。多分、世間であれこれと言われているから、なんでそんな事が言われているのか確認してみようとぐらいのものだったのだろうか?なんて思ってましたが、やたらと手の消毒をやるようになったからなのは間違いありません。過剰な感染症対策は体を弱めてしまうという分かりやすい例と言えるでしょう。


私は、ハンドクリームなんかも嫌がる傾向がありました。

だから、せっせとアロマオイルを使っているのを嫁が、


「珍しい。」


とか言っていたように思います。

それが今年になって正月すぎからやたら冷え込むものだから、手先の皮膚が硬くなって逆むけまでいかないけどちょっとささくれ立っているなぁと思って、アロマオイルの存在を思い出し試してみたら手が温かくなるのを感じた訳です。


冷えというのは基本的に肺の活動が小さい人に起こります。

これは整体を通じて観察をしているとすぐに気がつく事なので、取り立ててどうこういうものではありません。だから、世間で言われている冷え解消メソッドがちゃんちゃらおかしいと感じます。


冷えのきつい方は、太り気味になるか、かなり細い体型になると思っておくとよいでしょう。

肺の活動が小さいと、食欲のコントロールがうまくいかなくなるので食べ過ぎるようになる、または、胃の働き、つまり栄養を吸収する力が小さくなるので太れない体質になります。そして、後者の場合は、骨格が華奢なので太ろうとしても太れないと思っておいた方がいいでしょう。


余談ですけど、この事がわかっていないとダイエットが絶対にうまくいかない人がかなり多いかもしれません。

なぜなら、ダイエットというと脂肪を燃焼しなくてはいけないと考えてしまうからです。脂肪を燃やすためには20分以上運動をしろとかいわれますけど、肺の活動が健全でないとうまく酸素が取り込めないので脂肪を燃やす事ができません。


そんな肺ではいくら運動したって辛いだけで長く続ける事ができません。

だから、まずは脂肪を燃やすのではなく、肺の活動を高める事を目標に体を動かさなくてはいけません。肺が酸素を取り込めるようになればそれだけで体型はがらりと変わってきますね。だから、整体を受けている方はスタイルが良くなってくるのですけど、自身では全く気がつきません。どれだけ自分の体に興味を持って見ていないのかといつも思います。


話を戻します。


そこで気がつくのですけど、この理屈ではアロマオイルを手に塗って暖かくなる事がうまく説明できません。


それでちょっと考えてみたのですけど、おそらく皮膚の油分の都合なのでしょう。

冷え性の人は手先、足先がかさついている事が多いのですが、皮膚の油分が十分であれば保温能力高まるのではないでしょうか。これまでは肺の活動が小さければ血液中の酸素が薄くなるという点にだけ注目してきました。しかし、冷えは酸素だけの問題ではなく、皮膚に含まれる油分の事も考えた方がいい訳です。だから、鍋を食うとか、ショウガのお茶を飲むなんていうのは、こういう基礎的な部分を抑えた上でさらに体を温めたいという人が取り組む事なのだという訳です。


というわけで、まとめです。

冷えを解消したい方は、


1.肺の活動が大きくなるように運動をする。(ジョギングなんかがいいでしょう。)

2.冷えを感じる部分、肌がかさつくところをアロマオイルを塗り込む。

3.冷え解消と言われる食品を摂取する。


という感じで考えると結構いい具合になるのじゃないかと思います。先に述べたとおり、1から順にやっていかないと成果はあがらないはずです。


問題は、肺の活動が小さい人は汗をかきにくいという事です。

そういう方は体を動かしても気持ちよく汗をかくという事ができませんので、運動が面白くないと感じるはずです。だから、快を感じる程度の運動がどれぐらいなのかという事をよく考えながら取り組む事です。有酸素運動を20分とかいう情報は、足をひっぱる要素しかないものだと考えるとよいでしょう。5分がちょうどよい、心地良いと感じるなら5分程度の運動で十分で、肺の活動能力にあわせて運動量を増やしてゆくのが上手にやるコツです。

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気温の感じ方の問題

小学生の息子の友達が毎日遊びにやってくるようです。
いつもの休みの日であれば、私はでかけてしまうのだけど大型の台風がやってきているということで家でぼけーっとしていたわけです。すると、その友達が、


「暑い、暑い。」


やたらと暑がって、エアコンを付けて欲しいというわけです。
しかし、その時の私はエアコンをつけていると寒いと感じるようになっていたのでとめていたのです。夕方になってきて涼しくなってきたからです。


暑さ寒さの感じ方というのは個人があります。
しかし、個人差というようなものではないレベルの問題といえますね。熱中症対策と称してエアコンを入れっぱなしにしていると、汗をかくことができなくなるのでエアコンなしでは快適に過ごせなくなってしまっているわけです。別に体をみせてもらって確認するような事はしませんでしたが、頚椎の6番、胸椎5,7番あたりに問題があることは間違いありません。


言い方を変えると、代謝がうまくいっていないわけです。
このような状態の時の子供の様子は、やる気がでない、何事もめんどくさがるといったようなことになります。たいていの場合、親はそういう子供をしかりつけて焚き付けますが、体が重いと感じている状態なのに、それを表現できないで、子供らしい溌剌さとはもっとも遠い状態といえるでしょう。


大人だったら、肩がこるとか、足がむくむとか、朝起きれないとか、体がむくむとか、自分の体の状態を多少は他人に説明できるかもしれませんけどね。まぁ、そういはいってもそれがエアコンの使い過ぎで体温をうまく調整ができていないからだとは思いもしないでしょうけどね。


簡単にいうと人間は汗をかいて体の状態を調整しているのですが、それがうまくできなくなっているわけです。この状態ですぐさま病気になるわけではありませんが、お医者さんなんかに相談すると心療内科送りにされてしまうことがほとんどだったりします。

汗なんていうのはでていればOKみたいに考えている人がほとんどで、


「うまく汗をかけている状態はどんな状態か?」


なんてことを考えたこともない人がほとんどではないでしょうか。
ただ、私がみる小学生はみんなこんなことが起こっているわけですから、この子達の未来は真っ暗だろなぁなんて思ったりもしてしまいます。
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ジャッキー・チェンのような体の作り方

ジャッキー・チェンの初期の映画はいはゆるクンフー映画でした。
そして、その頃の映画ではたいてい拳法の型が披露するシーンがありました。その中で私が特に印象に残っているのがドランクモンキー酔拳です。

映画の中盤より少し後だったと思います。
酔八仙拳の方を披露するシーンがあるのですが、今見ると非常に興味深いのです。わかりやすいシーンだと、肩甲骨が背中から剥がれているところでしょうか。理想的な体ですとそういう事ができてしまうわけです。これは鍛えればできるというものではなく、動ける体を作ってゆくという意識がなければ到底真似できるものではありません。

スポーツジムなどでウェイトトレーニングをする人は特にこういう事を意識するとよいでしょう。
ただただ体に負荷をかけて筋肉の量を増やすという考え方では肩甲骨は肋骨にはりついてしまってまったく動かなくなってしまいます。実はそうなってしまうと、肺や心臓の動きが悪くなって結果として運動能力が低下してしまいます。体を鍛えている人にはスタミナが極端にない人がたまにいるのはこういう事が原因です。

スタミナがないだけならまだいいんですけどね。
心肺機能が低いとうい事は体温があがりにくくなります。筋肉の量が多いのにやたらと体が冷えている人が結構な割合でいるのはやはりこういう事が原因です。ひどい場合には、心臓や肺がちゃんと動かなくなって息苦しさを感じたり、不整脈がでたりすることもあります。それなりに工夫と努力をして体づくりをしているのでしょうが、それが結果として体を弱めているわけです。

私が闇雲に運動するのをとめるのはこういう事が理由です。
体の感受性がないままで考えなしでトレーニングしてしまうと病気になりやすく、病気になっても治りにくい体になってしまうわけですね。

さて、ジャッキーの映画の話にもどしましょう。
運動、トレーニングをやりたいと考えている人で覚えがない人は、一度みてみるといいでしょう。カメにはいった水を汲み変えたり、手首で体を支える運動をしていたり、逆さまにぶら下がって体を起こしたりと辛そうだなぁとしか思わないかもしれませんし、型のシーンなどとても真似できるものではないと諦めてしまうかもしれませんけどね。同じ事ができる必要はありませんから、どうなればできるようになるかは考えながらトレーニングをしてみるといいのではないでしょうか。少なくとも肩甲骨が背中に貼り付いてしまうと真似はまったくできなくなるはずです。

体を鍛える時には骨、肩甲骨の動く範囲が広くなるようにトレーニングすることです。
いたずらに負荷をかけると特に肩周りは硬くなって動きが悪くなってしまいますから経験と知識をもった人にアドバイスをしてもらいながらやることをおすすめします。

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紳士淑女の嗜み

「女性は肩を出したドレスを着こなせるようになって初めてレディとして認められる。」


イギリスに旅行へいった友人がそう聞いてきたそうです。
もう20年ぐらい前の事なので今でもそんな事が言われいているのかはわかりません。ただ、いまから振り返ってみるととても興味深い考え方だと思います。合理的にしか物事を考えられない人にとっては、けしからんというような考え方に聞こえそうな気がするのも、なおさらいいと思えたりもします。


肩を露出した女性を思い浮かべた時にまっさきに思い出したのは動物の毛をつかった襟巻です。


「だから、ドレスを切る女性は襟巻をしているわけだ。」


と私には思えました。


服装というのはオシャレという要素は後から付け足したものだろうと考えています。
ですから、意味のよくわからないものとしてネクタイなんてありますが、本来の目的は嗜みというより身を守るものから発展してきたのではないかと思うわけです。

そういう理解をしている襟巻というものの意味は非常にわかりやすいといえます。体を寒さから守るには、足先と首周りを冷やさないようにすることが重要だからです。


では、肩を露出する意味はなにかというと、自分が健康であるという事のアピールでしょう。男性が女性を見る時に注目してしまうのは、胸だったり、お尻だったり、足首だったり、肌の状態だったりが多いでしょうか。女性によっては、そういう視点は忌避の対象で内面が大事だなどと主張している人もいるようですけどね。こんなものは本能からくるもので理屈でどうこうできるようなものではないといえるでしょう。


動物だったら当たり前にようにやっいることですしね。
もちろん、動物によって毛並みや色艶だったり、体の大きさだったり、角だったり、牙だったり、主によってアピールの方法はいろいろありますけどね。


で、いったい何をいいたいかというと、


「肩を露出したドレスを着こなせるということは自分が若くて健康な女性である。」


ということをアピールできるということなのだろうと思うわけです。
肩をだしてすぐに体を壊すようでは健康とはいえませんからね。また、肌の状態が悪いのであればそれは内臓の働きが万全でないと言うこともいえますしね。もちろん、露出しっぱなしではいけませんからそうならないように、ドレスに映える襟巻というグッズが考え出されたのだろうと思うわけです。
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人の体は段々強くなるという話

雪が降る日、整体にこられる人は胃腸の働きが悪くなっています。
体を冷やすとまずその影響を受けるのは鼻や喉など呼吸器だという印象があります。しかし、現代人はそうではなく胃腸を壊す傾向があるように思います。胃腸風邪なんていう言葉をきいたのは割合と最近になってからのことで、私が子供の頃にはそういう言葉はなかったように思います。

食生活の変化のせいか、気候の変動による体の影響の起こり方はかわっているのではないかと考え始めています。これが北陸、東北、北海道のあたりになるとまた様子がかわってくるのかもしれませんが、おそらくはタイミングが変わるだけではないかと予想しています。

今年は正月明けから、雪が降る日がおおく、その度にほとんどの人は胸椎6番と腰椎2番が悪くなっています。寒くなって体を冷やすと、腰が痛くなったりする事が多いという認識ですが、この場合は腰椎5番が悪くなって起こる問題です。腰椎2番が悪くなった場合、痛くなるというより重くなるという感覚が近いはずです。まぁ、腰の違和感や痛みの出方などは骨盤の状態でケースバイケースなのでたいていはそんな感じだろうという程度のものですけどね。

さて、今朝、また雪がふっていました。
それでもしかしたら、またみなの胃腸の働きが悪くなっているかもしれないと予想しました。しかし、結果は完全に予想を裏切りました。どうやら体が寒さに対応できるようになってきたようです。そのため冷え込んだりしたぐらいでは体の調子が悪くなったりはしないようです。

人の体というのは、このように環境の変化に合わせて丈夫になってゆくものです。
しかし、雪がふって胃腸の働きが悪くなった時に、薬を飲んでしまうと、体が丈夫になる機会が失われてしまって寒波が来る度に胃腸を壊すということを繰り返してしまうようになります。結果、食べたものをうまく吸収できなくなります。いくらいい物を食べたって、それを吸収する力が失われてしまっていてはまったく意味がありません。植物でいうなら根が駄目になっているようなもので、そんな状態で体がどうなってゆくかは説明する必要もないことでしょう。


「不調を感じたとき、それは体を丈夫にする機会である。」


そういう発想を持てれば体の状態はずいぶんかわってくるのです。


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