ブログ「日々整体」

メニエール病についてちょっとだけ考察

めまいというのはたいていの場合、腎の働きに問題があるときに起こります。
もちろんめまいを感じる人全員に同じ事が起こっているわけはなく、ケースバイケースです。ただ、腎のの弱りが直接の原因である事がほとんどなので、それほど苦労することもなく元気になってしまう人が多いです。

ところが、メニエールだと診断された人たちの体をみると必ずしもそんなことはなかったりします。
私から見た場合、心臓の動きが悪くなっていたり、消化器の働きが悪くなっていたり、呼吸器の働きが悪くなっていたりとケースバイケースであまりにもバラバラです。つい先日、相談にこられた人でも、胃袋の動きが止まっているとしか思えませんでした。

メニエールなんですと言ってこられる人たちがあまりにも多様性に富んでいるのです。
だから、めまいがするからといって、それら全部をメニエールとひとくくりにしてしまっているのはちょっと問題があるだろうとは感じていたのす。そんなわけで、私ぐらいの技量では変化をみて考えながら整体するというやり方しかできないわけで、いまひとつわからんなぁと思っていたんですけどね。


ただ、最近になって、腎の弱りからくる平衡感覚の狂いをめまいと定義してみると案外、考え方がすっきりしました。つまり、腎の弱り以外からくく平衡感覚の狂いをメニエール病だと考えると、自称メニエールの人たちの体の悪いところが、心臓だったり、胃袋だったり、肺だったりと、バラバラになる事が説明がついてしまうなぁというわけです。

で、どこが悪いかというと延髄ですね。
アントニオ猪木の得意技に延髄蹴りというのがありましたけど、これをくらうと平衡感覚がなくなってしまうのでたっていられなくなるわけです。まぁ、延髄の働きが止まってしまうと死んでしまいますから、実際はその働きが悪くなっているということですけどね。


現時点ではまだ、たぶんそうだろうなぁというぐらいのものですが、だいたいあっているのじゃないかと思えますね。ただ、こう考えると腎はわりとしっかり働いている人がいるのに、メニエールではないと判断される人がいます。まぁ、原因不明なのに適切な判断ができるというほうがおかしいわけですから、そんなものかもしれません。私にとっては、どっちでも注意することがちょっと変わるだけでそれほど大きな違いがあるわけでもなかったりします。



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メニエール病の話

ちょっと前のことですが、とある芸能人がメニエール病に再燃したという事をニュースでやっていました。


「再燃」


ってなんだ?
と思って調べてみたら、症状がおさまっている状態から再び症状がでたというのを再燃というそうですね。まぁ、医学的にメカニズムがわかっていないから完治もなくて、症状がなくなっていてもいつまた再発するかわからないというわけで、そういう状態を説明するためにいくつか言葉が作り出されているみたいですね。


さて、メニエール、めまいに関する相談は月に何人かこられます。
で、その人たちの話を聞いて体をみているとメニエールの判断はかなりいい加減だと感じますね。医学的に説明ができていないから仕方がないのかもしれませんが、本人が感じている症状を聞いて判断するだけなので、あてずっぽうな印象です。最近あった面白いと思った話だと、メニエールの権威なんですとかいう医師に見てもらった人は、


「メニエールについて詳しい事はよくわかりません。」


とはっきり言われたそうです。
詳しい人は、わからないことはわからないとちゃんと教えてくれるのです。ところが、中途半端にメニエールについて知っている専門家はその中途半端な知識で説明しようとするのです。そういう人に巡り合ってしまった人はたいていひどいことになっていますね。


具体的にいうと、メニエールからくるめまいなんですという人と、メニエールじゃないめまいなんですといってくる人が両方がいたりします。


「メカニズムがわかってないのに、メニエールかそうでないかがどうして判断できるのか?」


おかしいとは感じませんかね?
日本でメニエールの権威ですとかいうとはわからんといっているのに、たいして詳しいわけでもない人が、本人がどういう不調を感じているかを聞いて判断しているのですよ。当然ですが、体に何が起こっているかをきっちり調べて判断するわかじゃありませんし、せいぜいが


「低音が聞こえにくくなっています。」


みたいな、まったく役にたたない余計な情報を添えられて途方にくれるしかないわけです。



さて、メニエールかそうでないかを区別する事はほぼ必要がありません。
どうも私がみている限りだと症状の重い人はなにか違う問題が起こっているに違いないと考えて区別しているだけのようです。

検索してみたら、30-40代に多いのでストレスが深く関係しているとかいう記述をみかけましたが、これまたほとんど無関係といっていいでしょう。体に起こっている事がよくわからないときに、それを全部ストレスのせいにしてしまう風潮はいったいいつまで続くのかと思いますね。


もしかしたら、日本一の権威の方にいわせると別である根拠はあるのかもしれませんが、めまいをなくして元気に暮らせるようになるという事が目的であれば、私の経験上、区別する必要はまったくありませんね。


多少、時間のかかる人もいることはいますが、たいていはめまいを感じる事はなくなるので困っている人がいるのであれば、一度相談に来てもらえばいいんじゃないですかね。
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めまいの原因についてもろもろと

めまいの判断というのは非常に曖昧です。
本人が平衡感覚をどう感じているかということを客観的に判断する方法がないようです。異常なしと言われてどうしようもなくなってしまっている人も相談にきたりします。一応、眼球の動きなんかをチェックしてめまいが起こっているかどうかを判断したりすることもあるようですけどね。めまいが確認できたからといって、どうすればよくなるかというとなんにもなかったりするわけです。相談に来られている人たちの様子をみていると適切にチェックされているかどうかも妖しいという印象です。


私がめまいときいてチェックするのは胸椎10番です。
胸椎10番は腎臓の働きに関わりが深い骨です。ですから、平衡感覚は腎臓の働きに影響を受けていると考えてよいのです。そう考えれば、薬を飲みながら様子をみましょうなんていうやり方はとんでもない検討違いなやり方だと思いますね。なぜなら、薬を飲んでいると腎臓の働きは必ず落ちてくるからです。もちろん、腎不全に陥るほど悪くなることはほとんどないとだろうと思いますけどね。


余談ですが、腎臓の働きが落ちてくると影響を強く受けるのは心臓です。
少し前に著名な漫画家が心不全で亡くなられていました。ニュースでは、持病があってそれとは関係なく心不全でなくなったなんて報道されていました。私のようにひねくれた人間がこの話を聞いてどう考えるかはすぐに想像ができるのではないでしょうか。人間の体を部品単位で考えているとろくなことにならないというのを改めて強く感じましたね。


あと、ややこしいのが立ちくらみが起こっているのを本人がめまいだと言い張っているケースがあったりします。

立ちくらみというのは、頭にうまく血が登らないときに起こります。
この場合は、胸椎9番に異常があると考えていいでしょう。胸椎9番に異常があると血がうまくめぐらなくなるのです。過労で倒れるとか、突然倒れるなんていうのはたいていは胸椎9番に問題があると思っていいでしょう。この場合だと現状の検査だとまずひっかかってこないじゃないでしょうか。こちらの場合、肝機能に何らかの影響がでていると思っていいのですが、血液検査なんかで問題になるようなことはまずないでしょうしね。


体に起こっていることはまったく違うことなのに、その本人たちは『めまい』だと、同じ事をいっていたりするわけです。こんなのをいちいち真に受けて考えていたらどうにもなりませんから、体の状態をみて適切に判断しなくてはいけないわけです。


実は、私自身も学生の頃にめまいで1ヶ月ほどフラフラしていたことがあります。
いま振り返って考えてみると、風邪をひいたときに薬をつかって強引に症状をとめたせいだろうと思います。風邪を適切に経過すると腎機能はリフレッシュされて元気になるのですが、そのリフレッシュが起こらないまま風邪が終わってしまったのです。

このときはどうしたかというと、体を動かしている間はめまいが起こらないことに気がついたのでアルバイトに精を出して働いていたら1週間ほどでめまいがなくなりました。腎臓の働きというのは安静にしていても活発にならないというわけです。

私がよくやるアドバイスに、


「トキメキを感じる事をやりましょう。」



というのがありますが、どういうことかというとトキメキを感じていると腎臓の働きが高まってくるわけです。で、さっきの述べたように心臓は腎臓の影響を強く受けますから、高まった腎臓に合わせて心臓の働きも強くなって元気になるわけです。


さて、私はこういう具合にめまいについて考えていて、最近までこの考え方で全員うまくいっていたんですけどね。これではうまくいかない人がでてきました。で、これを書いているちょうど3時間ぐらい前にですが、違う経路でめまいを起こしているかもしれないということに気がつきました。

この事に気がつくのに2ヶ月もかかってしまいました。
思えば最初からなんか変だなぁと思っていたんですが、その直感より経験からくる知識を優先してしまったためです。知識に溺れるとろくなことがないないなぁと、丁寧に体をみてその都度その都度考えて整体をするようにしなくてはいけないなぁと反省しています。この経路についてはまだ、大きな声でいえるようなものではないので、ちゃんと結果がでたらまた書いてみようと思います。
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私にわかること、わからない事

最近、休日には釣りを堪能しています。
その影響でYoutubeの釣り動画をみることが多くなっています。その中である方の動画が気になりました。

動きに妙な癖があるのです。
具体的にいうなら、膝がうまく曲がっていないので小走りになったりするとちょこちょこと動く感じになります。これはどういうことかというと、胸椎10番の動きが悪いということであろうと思われます。膝の運動というのは、泌尿器の働きに関係が深いのですが胸椎10番の状態というのは腎臓の動きに深く関係している骨です。顔は丸っこい印象なのですが、普段からむくみ気味であると考えていいでしょう。重い状態になって入院した経験もあるかもしれません。

背骨で言うとその影響をうけて、4,8番もあまりよい状態とはいえないでしょう。
心臓の働きが強いとはいえません。もしかしたら、もともと心臓の動きが弱くてその影響で10番の状態がいまひとつになっているかもしれません。元気な人と比較すると、疲れやすく、眠りが浅い傾向があるといえます。

整体するなら、ここまであげた4,8,10番を中心にみてあげること。もう1つは膝の動きがよくなるように腰椎3番をチェックしてあげること、尾骨の力が抜けるように整体する事ポイントになるでしょう。

とまぁ、実際に会って体の状態をみなくても、動画で動きや仕草をみていればこれぐらいの事はわかるわけです。多少、ずれている可能性はありますが、大きく間違えてはないと思います。神戸界隈でヘチ釣りという釣り方をメインに動画をあげている方なので、どうしても見てみたいということであれば探してみればすぐにみつかるはずです。


一方、私にはわからないこととというと、電話なんかで、


「脳梗塞が原因でめまいを起こしているのですが?」


なんていう質問です。
脳梗塞を起こしているということであれば胸椎5,7番に問題が間違いなくあるといっていいでしょう。しかし、それがめまいの直接の原因になることはありません。これはどういうことかというと、脳梗塞が原因でめまいが起こることはないということでもあります。

ところが、実際にそれが起こっているということであれば、可能性はいくつか考えられます。


まずひとつ目は、脳梗塞の薬の副作用で胸椎10番が悪くなっているという事。
可能性としては一番高いかもしれません。もともと5、7番が悪かったはずですから、脳梗塞の治療をすると悪影響が顕著にでるはずです。


2つ目は、5,7番の異常が胸椎9番に及んでしまったということ。
この場合、正確にいうならめまいではなく、立ちくらみを起こしているということになります。ケースとしては割合レアですが、皆無といいうほど珍しくもありません。細身な方だとはこのような状態になりやすい傾向があります。めまいというのは、自分自身の感覚ですから、たちくらみでも、


「これはめまいだ!」


と思い込んでしまっているわけです。
症状を聞いてもらってお医者さんがめまいですと診断していることもありますが、私からすると、これはめまいではありませんねということになるわけです。


あと、脳梗塞を現在進行形で起こしている人だとめまいはするでしょうね。
ただ、そんな人だとまともに歩けなかったり、ろれつが回っていないのではないでしょうか。ついでにいうと、以前に軽い脳梗塞なんていう単語を聞いたことがあります。脳梗塞に軽いも重いもないだろうと思いますが、これだと胸椎5,7番が原因といえますけどね。そんな状態の人が電話をしてくる元気があるとも思えません。

そのほか、


「こんな事がめまいの原因になるのか!」


なんていうレアケースもいくつかあったりします。
まぁ、私にすれば体の状態を確認してからどうするか考えますからどれでもいいんですけどね。ただ、


「めまいはこのようにすればよくなる!」


みたいな唯一絶対の方法があると考える人がたまにいたりするわけで、そういう人にはこういう話がまったく通じないわけです。ですから、


「脳梗塞が原因でめまいを起こしているのですがこのケースは経験がありますか?」


なんてなんて聞かれたら、


「ありませんし、わかりませんね。」


という返事になりますね。

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めまいと骨の関係

めまいの原因はいろいろあります。
ですから、体のどの部分に注目するかで原因が違うという考え方もできます。ですから、考えないといけないのは、


「なぜ、そのようなことが起こっているのか?」


ということです。
そのめまいの原因は不摂生ですということも少なくありません。その場合は、生活を改めなければいけないのは当たり前のことです。

でも、こんな事をいっているとどこから手を付けていいかもわからないと思います。
そこで、今回は足首の状態に注目して説明してみようと思います。めまいの起こっている方は、足首と足の外側に硬直がみつかります。緊張ではなく硬直です。何が違うのかというのはちょっと説明しにくいのですが、明らかに違うものです。

hikotsu.jpg

くるぶしの周囲と足の外側、たいていこのあたり


簡単にいうと、すねの外側の腓骨(ひこつ)という骨が下がっている。
そして小指の中足骨という骨が硬くなって動かなくなっています。ただ、このような状態になったときには外反母趾を起こして親指の中足骨が硬くなっている方もいます。体の動かし方の癖で同じところが悪くなってもそれに影響を受ける骨が変わってしまうことがあるということです。

ただ、外反母趾気味の方は腓骨が下がっているのはほぼ間違いないといえるでしょう。ですから、外反母趾とめまいの両方を起こしている人はそれほど珍しくなかったりします。


「足首がおかしいのにめまいに鳴るのか?」


と思うかもしれません。
でも、体は足にのかっているのです。足元がおかしければその上に乗っかっている体に様々な異常がでてくるのは当たり前の事といえます。ゆがみがどうこうというのであれば、まずは足元から見直すことです。
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