メニエール病の話
2018年05月18日
ちょっと前のことですが、とある芸能人がメニエール病に再燃したという事をニュースでやっていました。
「再燃」
ってなんだ?
と思って調べてみたら、症状がおさまっている状態から再び症状がでたというのを再燃というそうですね。まぁ、医学的にメカニズムがわかっていないから完治もなくて、症状がなくなっていてもいつまた再発するかわからないというわけで、そういう状態を説明するためにいくつか言葉が作り出されているみたいですね。
さて、メニエール、めまいに関する相談は月に何人かこられます。
で、その人たちの話を聞いて体をみているとメニエールの判断はかなりいい加減だと感じますね。医学的に説明ができていないから仕方がないのかもしれませんが、本人が感じている症状を聞いて判断するだけなので、あてずっぽうな印象です。最近あった面白いと思った話だと、メニエールの権威なんですとかいう医師に見てもらった人は、
「メニエールについて詳しい事はよくわかりません。」
とはっきり言われたそうです。
詳しい人は、わからないことはわからないとちゃんと教えてくれるのです。ところが、中途半端にメニエールについて知っている専門家はその中途半端な知識で説明しようとするのです。そういう人に巡り合ってしまった人はたいていひどいことになっていますね。
具体的にいうと、メニエールからくるめまいなんですという人と、メニエールじゃないめまいなんですといってくる人が両方がいたりします。
「メカニズムがわかってないのに、メニエールかそうでないかがどうして判断できるのか?」
おかしいとは感じませんかね?
日本でメニエールの権威ですとかいうとはわからんといっているのに、たいして詳しいわけでもない人が、本人がどういう不調を感じているかを聞いて判断しているのですよ。当然ですが、体に何が起こっているかをきっちり調べて判断するわかじゃありませんし、せいぜいが
「低音が聞こえにくくなっています。」
みたいな、まったく役にたたない余計な情報を添えられて途方にくれるしかないわけです。
さて、メニエールかそうでないかを区別する事はほぼ必要がありません。
どうも私がみている限りだと症状の重い人はなにか違う問題が起こっているに違いないと考えて区別しているだけのようです。
検索してみたら、30-40代に多いのでストレスが深く関係しているとかいう記述をみかけましたが、これまたほとんど無関係といっていいでしょう。体に起こっている事がよくわからないときに、それを全部ストレスのせいにしてしまう風潮はいったいいつまで続くのかと思いますね。
もしかしたら、日本一の権威の方にいわせると別である根拠はあるのかもしれませんが、めまいをなくして元気に暮らせるようになるという事が目的であれば、私の経験上、区別する必要はまったくありませんね。
多少、時間のかかる人もいることはいますが、たいていはめまいを感じる事はなくなるので困っている人がいるのであれば、一度相談に来てもらえばいいんじゃないですかね。