今月のちょっと腹のたった話
頭がぐわんぐわんするときの対処法
1年ぐらい前、70歳ぐらいの方から、
「あたまがぐわんぐわんする。」
という相談を受けていました。
ただ、最初こられたときはそういうような問題ではなくて、1週間後に息がとまっていても不思議ではないなぁと思えました。だから、正直いって、
「もしかしたら駄目かもしれないなぁ。」
なんて内心考えていましたね。
ただ、そんな状態でも検査では異常なしみたいなことになってるんですよ。それで、年齢のせいだとか、気持ちの問題だとか、そういうことを言われちゃっているようでした。歳のせいで頭がぐわんぐわんいうのであれば、加齢によって何が起こっているから頭がぐわんぐわんいっているのか考えるのが専門家の役割のはずなんですけどね。
検査結果に問題がなければ永遠に生きられるわけではないんです。
肝心なのは、検査結果をどうみるかという、経験とか知識を踏まえた判断なはずなのですけどね。本人が苦しい思いをしているのに、数字に問題がないから問題がありませんっていうのはちょっとおかしいのです。
「ほっとけば心臓とまるかもしれないなぁと。」
これぐらいは検査などせんでもわかるようになっていないと具合が悪いはずなんですけどね。
さて、最初こられてから1年ぐらいすぎました。
で、結果を書いてしまうと、今の時点では結構元気にしておられます。わたしからすると、生きるか死ぬかの瀬戸際にずっといたのに、延々と、
「あたまがぐわんぐわんするんです。」
といってくるので、私はずっと、
「つばでもつけとけ。」
と指導していました。
これならひとまず大丈夫じゃないかなぁと思えたのが半年後で、その頃にもまだぐわんぐわんするといっていましたね。今、振り返ってみると、もうちょっとやりようがあったかなぁと思わんでもないですが、最近になってほぼぐわんぐわんいわなくなったそうです。これを書いている3日前にやってきてそういっていました。
ところが、今度は膝がいたいとかいっていましたので、
「つばをつけとけ。」
とアドバイスしておきました。
さて、このぐわんぐわんがいったい何かなんですが、ほぼ間違いなくめまいだったのだろうと思われます。めまいをどう感じるかは、本人の感覚のものですし、その表現もまた本人の感覚からくるものですから、発言と体の状態を照らし合わせて体に何が起こっているのかをよく考えないといけないというよい例ですかね。
あと、このぐわんぐわんが抜けるときには3週間ぐらい高熱が続いたそうです。
体の不調が抜ける時、とくにめまいはその傾向がありますが、高熱がでることがよくあります。この高熱を無理矢理抑え込んでしまうとめまいはうまく解消されないとう事は知っておく方がいいでしょうね。