資産運用とダイエットの関係
2021年06月16日
最近、晩年の過ごし方について考え始めています。
私の考える晩年の過ごし方には、
・悠々自適な生活
・死ぬ直前まで仕事をしている
という2パターンがあります。
ただ、書き出してみてはじめて気が付きました。
ぼんやり考えていたのですけど、この2パターンの両立は可能ですね。考えをまとめるときには、紙に書いてみるという作業はとても大切な事なのでしょう。そういう作業なしでの柔軟な思考、頭の中だけで考えるという行為はなかなか難しい事なのかもしれません。
それで、晩年の生活ですけど、年金がもらえているという状況には全くリアリティがありません。
もちろんですけどちゃんと収めてはいますよ。私の場合、たぶん自営業だから元々それほど多くはもらえないのですけど、受給できる年齢がさらにあがったり、もしもらえても額が減少したりということが起こっているでしょう。
現実的には、ちゃんと年金をもらえる人っていうのは、寝たきりになっている人たちだけじゃないでしょうか。何しろ、今の政策をみていると、老若男女全員働いて税金を収めろという事のようですからね。確か、月5万円を超える収入がある人は税なり社会保険なりを収めなければいけないという具合に法律が変更される予定なんていう話も聞こえてきています。
つまり、
「年金をもらうために寝たきりになるか?」
我々は今、そういう選択を突きつけられているのです。
話が変わります。
これから日本はかなり大きな混乱期に突入していくだろうと考えています。
これは今後の世界的な傾向でしょうけどね。たぶん今後は経済がまともに回らなくなってくるでしょう。
新型コロナウイルスとオリンピックの対応をみているとそれがよくわかります。
既得権益者がその権利を守ることばかり考えているから、合理的で的確な判断ができていません。先日、息子が、
「なんでオリンピックをやらないのだ。」
と聞いてきたので、
「政治家とその周囲の人たちが私腹を肥やすために必ずオリンピックは開催する。でも、おまえらは我慢しろよ。収入がなくなろうが、学校がなくなろうがそんな事は俺たちにとってはたいした問題じゃない。」
という理屈は通らんだろうと説明したらそれなりに納得できたようです。
それで、そういうあからさまに手前勝手だとしか思えない判断の結果、これまでに社会に大きな傷ができているし、これからもそれは大きく広がっていく事でしょう。
その傷の痛みは当然のように我々一般人に全部なすりつけられます。
「痛みを伴う改革が必要だ!」
といっている人たちのふところは痛みどころか、痒みすらじていませんし、むしろ温まっているみたいですからね。
そういえば、ちょっと前にIOCの偉いさんが、
「日本人たちは、私たちの利益のために我慢をしなくてはいけない。」
とかいっていましたよね。
こういう発言を平然とやってしまうあたり、今の社会状況が末期的であると言わざるをえないでしょう。彼らは自分たちのもつ権益が当然のものだという認識しかもっていない訳で、これはありとあらゆる分野に共通した認識のようです。
この大きな傷を埋めるような事はもう無理でしょう。
このままどんどん傷口を拡げていって、最後はどうにもならないところまでいってしまう可能性が高いと思わざるをえません。
似たような状況は100年ぐらい前の日本にもありました。
広島と長崎に原爆を落とされて50万人ぐらいの方が亡くなりました。戦争での死者は確か300万人ぐらいでしたかね。そんな状況でも、東条英機をはじめとする政治家たちは戦争を辞めようとはしていなかったそうで、日本の国土を全部燃やされても戦争を継続するつもりだったようです。
それを見かねた昭和天皇が、
「何をやっとるんだ。」
と言って止めてくれたわけですけど、今の日本にそういう立場の人がいるかというといなくなっていると思えます。
今後は、当時と同じように、
「お国のために命を差し出す事は崇高な事だ。」
みたいな理屈や理念、当時のように高まっていくかもしれません。
例えば、
「ワクチンを接種しない人間は周囲に迷惑だ。」
みたいな理屈は、人間爆弾をやることに抵抗を感じなかった人たちの思考と同じだと私には感じられます。ワクチンを接種するという人たちの発言の多くが、
「周囲に感染させないため。」
というものだからです。
社会の事が優先されて、個人の事はどうでもよくなっている訳です。これを全体主義というのですけど、このように考えるのが当然だと思ってしまう事が、そもそも異常な状態であるとはほとんどの人は気が付いていないようです。
さて、あまり重要でない話が広がってしまいました。
日頃の不満というのが私にかなり貯まってしまっているのでしょう。でも、こんな事を訴えてもこの世の中の流れが変わる事はないと思っています。前提条件として私は今後の社会の変化についてかなり悲観的に捉えています。ただただ、そういう事を前置きとして述べておく必要があっただけです。
それで、私はそういう状況で、
「悠々自適に仕事をしながら生活をするにはどうしたらいいか?」
という事をそれなりの悲壮感をもって考えている訳です。
そんな私の思考を踏まえた上での晩年の生活費についての話です。
社会が混乱してしまうという状況でもっとも困るのが通貨の価値が下落していくという事です。平たく言うとインフレ負けという状況ですね。つまり、いままで100円で変えていたモノが200円とか300円とかに値上がりする状況が考えられます。まぁ、実際には、すでに起こっている事がダイソーにでもいけばすぐにわかりますけどね。
この状況を想定するなら全ての資産を現金で持っているのは非常に具合が悪くなります。
放置しているだけで価値がどんどん下がっていきますからね。それで資産の一部を、現金以外のもので持つようにしておくのがよいだろうと考えました。それでいくつかの投資信託を少々、という具合に現金を有価証券に変えはじめています。
ちなみに、はじめたからにはこれから20~30年ぐらいは買い続ける事になります。
もうすぐ50歳ですから、80歳まで買い続けてそこで暴落したら値を戻すのにさらに10~20年ぐらい必要かもしれません。そうなる事も想定して10~20年ぐらい先には切り崩していく必要もあるでしょう。今は現金で持ち続ける事の方がリスクが高いと判断していますし、はじめたのが遅くなったのでこういうリスクがあるのは仕方がありません。
私の感覚からすると投資というのは数十年単位で考えるものです。
でも、あれれこれと調べていると、長期で投資を考えることのできる人って案外少ないようだという事に気が付きました。
多くの人は、日々の価格に一喜一憂しているようなのです。
円の価値が永遠普遍なものだという感覚で生活しているからでしょうか。だから、株価の価格が上がったり下がったり、みたいな情報に踊らされてしまうのでしょう。通貨の価値もまた上がったり下がったりしているから、株価が上がった時に通貨の価値は下がっているはずで価値なんていうものはもっと相対的に捉えなくてはいけないものなんですけどね。
ちなみに、私もさっき価格を確認したら数百円ほど目減りしていていました。
円に換算しての価値なんてほとんど意味がないと思うのですけどね。円基準での目先の変化を気にしていたら投資なんてできません。それは投資ではなく投機、ただのギャンブルになってしまうからです。多くの人は通貨というものについての理解がまったくないのでしょうか。私にはそういう具合に株価の上がり下がりに一喜一憂する人たちの気分がまったく理解できないのです。
だから、この先、株価が半値ぐらいに下がってもたぶん動揺するような事はないだろうと思います。
お金という資産の価値なんていうのは泡みたいなものでふくらんだり、しぼんだりするもので、それ自体にはたいした価値を感じません。先に述べた通り、私は将来に対してかなり悲観的になっている訳で、どうしたものかとかなりあれこれと考えています。それでも、将来の苦難の大きな助けになるであろう資産の増減にたいして、私自身はそれほど不安を感じなかったりします。
でも、ある朝、体重計に乗ったときに突然理解できました。
私は、体重計に乗って減っていると嬉しくなって、増えているとがっかりしてしまっていたのです。体重なんてただの状況確認で、目先の変化にを気にしてたらダメだろうと頭ではわかっているのです。でも、どうしても日々の増減変化に一喜一憂してしまいます。それで、ついつい食事や水分を控えすぎてしまったり、運動をハードにやろうとしてしまいます。
「株価の増減に一喜一憂する気分はたぶん、これと同じだな。」
という事に気がついたのです。
こういう心理的な浮き沈みがある状態で株なんか所有してしまうと、絶対にうまくいかなくなって損しておしまいになってしまうでしょうね。私にはそういう風に確信できてしまいます。
驚愕の事実じゃないですか?
ダイエットがうまくいかない理由と投資に失敗する理由が実は同じだったのです。 成果が上がらないと継続するのが難しくなります。でも、常に現状を踏まえて体、体質を変えて、体の問題点を解消していけば必ず成果があがるものです。 これは株式相場だって全く同じなんですよね。
ただ、ダイエットなら自分の行いが反映されるのに対して、株価なんてのは自分の行いはまったく関係ないところで変動します。そんなものに対して一喜一憂していたら身も心ももたないでしょう。だから、資産運用をしようというに人は、まずは通貨というものについての理解する必要がありますね。円単位での資産価値など意味も価値もないという事を肌感覚でわかるようになる必要があるでしょう。
ダイエットだと、大切なのはどのような体になりたいのかという目標を明確にする事ですね。
キレイ、格好良くなりたいとかいうのではちょっと掘り下げが浅すぎです。キレイとは、イケメンとはどういう事か、最低でもそういうところまで掘り下げて目標が定まらないとうまくいく事はないでしょうね。
株やダイエットだったりの経験がない人には、思い通りにいかないときの不安や怒りといった負の感情について理解できないかもしれません。だから、そういう人には、なんの話かまったくわからないでしょう。
まぁ、、つきつめて言葉にすると、
「不安や恐れといった自分の負の感情とうまく向き合う事ができないと何をやってもうまくいかない。」
というごくごく当たり前の、どこにでも書いてあるような話に落ちついてしまうっていう話です。
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