セルフコントロールの話
2014年12月16日
職場でミスをしたとき、それを上司に指摘されたとき、
「頭が真っ白になってしまう。」
「パニックを起こして冷静さを保てなくなる。」
というような相談を過去に何回か受けた事があります。
こんなものは、ほとんどの人が心の問題だと思うことでしょう。私自身もそうだと思っていました。私だって何かにしくじったり、誰かに怒鳴られたりしたら慌ててしまって落ち着いていられなくなったりします。でも、一呼吸おいて、
「いま、どのように対処すればよいか?」
という事を考える事ができます。
このような気持ちの切り替えができない人を、セルフコントロールができないといったりします。
太っている人やタバコをやめられない人をセルフコントロールができていないといったりします。しかし、禁煙や過食はセルフコントロールとはちょっと切り離して考える必要があるのではないかと考えるようになりました。
「パニック起こしたり、頭が真っ白になる。」
と相談にこられる人たちの体はほぼ間違いなく同じ状態だからです。
どういう状態かというと、
体が弛緩している、ゆるみきっていて緊張感がまったくない
という状態です。
このような状態の方はたいていニートをしているか、精神を病んでいるということにして引きこもっています。引きこもってしまうのは、トラブルが起こった時に頭が真っ白になってしまうのが恐ろしいからだと考えると、セルフコントロールというのがどういうものか見えてきませんか?
こういったことはシンプル化してしまうのは望ましいとは思いません。
ただ、引きこもってしまう人、頭がすぐに真っ白になってしまう人たちは交感神経の働きがひどく悪いという共通点があります。
全ての元気は交感神経が源です。
あらゆる状況にくじけずに適切な対処、対応ができるようになる元は交感神経の働きにあるということです。
「健全な精神は健全な肉体にやどる。」
なんていう言葉があります。
元々はまったく違う意味の言葉の誤訳だったそうですが、どうもこの言葉は生きるということの真理をついているように思えます。体が元気な時は気持ちが前向きになってどんな困難も乗り越えらるというのは、あたり前といえば当たり前です。そう考えれば、整体で自律神経を整えればセルフコントロールができるようになるとうのもあながち的外れではないと言えます。
ただ、整体すれば解決できるようになるか?
というとうちょっと違います。車を運転できる能力があるというのと、実際に運転できるというのは別だといえばわかるでしょうか?なんの練習もなしでいきなり運転できるわけではありません。車の運転など誰でもできますが、教習所などでのてほどきがなければ大半の人が事故を起こしてしまうことでしょう。
整体でできるのは車を安心して運転できるようになることです。
そこから先は、失敗しながら学んでいく必要があります。大半の人は当たり前のようにやっていることです。
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