ブログ「日々整体」

胃袋を無視するから自律神経失調症になる

「背中が痛いのですがこれはどういう事が原因なんですか?」

という具合の質問を頻繁に受けます。
実はあまり意味のない質問です。これまで何回も書いているように思いますが、何回も聞かれるので何回も書いているのでしょう。

わかりにくければ、恋愛を例に考えるとわかりやすいでしょう。
好きな異性がいたとします。交際をしましたが、ある日ふられて、傷つき気持ちが落ち込んで切り替える事ができなくなってしまいました。こういう時に、落ち込んだ原因を探って意味があるか考えてみるといいでしょう。


「好きになったのがいけなかった、もう恋愛をしない。」


なんていう結論にいたったとしても、問題解決がしたとはいえないでしょう。
また、


「新しい恋愛を探す。」


という心境になるためには失恋の原因を探しても意味がありません。清潔感がないとか、収入がないとか、そういう恋愛以前の問題があればまた話はかわってきますけどね。

実は、体の問題というのは恋愛と同じであると考えた方がうまくいきます。自分の体とどう付き合っていくのか?つまり、体と恋愛をしていると考えるといいでしょう。

欲求がすべて脳の働きからくるものだと考えているから間違えるのです。
例えば、体はミュージシャンをやりたいと欲求しているのに、頭は公務員で安定した収入を求めるなんていう状況を考えてみてください。そこで、趣味として仕事が終わってから仲間とバンドを組んで演奏をしているなんてやっていればいいのです。でも、結婚して子供ができたからと、嫁と子供のために趣味のギターを処分して仕事一辺倒の暮らしをしていると、病気になりやすくなり、怪我もしやすくなります。

こういう人が、病気になったり、怪我をして仕事を休んだとしましょう。
それは療養していれば治る訳です。それで、また仕事一辺倒な生活にもどったらどうなるか?答えは簡単で、しばらくすると再び病気や怪我をする事になります。

補足しますけど、ミュージシャンになってうまくいく人は、体から衝動してあがってくる欲求に従って音楽活動をする人です。異性にもてたいとか、ちやほやされたいとかいう考えでミュージシャンになろうとしたってうまくはいきません。確かに、レッドツェッペリンのように、『金儲けをしよう』といってバンドを組んで成功したケースもあって現実はそれほど単純ではありません。しかし、お金儲けするためになぜギターを持ち出したのかと考えるとうまくいった理由がわかるのではないかと思います。

こういう事を踏まえて最初の、


「背中が痛いのですがこれはどういう事が原因なんですか?」


という事について考えてみてください。

実は、今回、質問してきた方は、若いころに事故にあってその後遺症が残っているのでした。
だから、事故に会うような無謀な事をやってしまった事を十数年後の今になって反省して意味があるかというと全くありません。そして、その事故の後遺症は自力ではどうにもできないので私の所へ相談にきているのですから、


「体の事は私に任せて、どうすれば日々、元気に、快活に過ごせるかを考えるといいですよ。」


とお話しました。
元気に、快活に過ごすという事は、体から湧き上がってくる衝動をストレートに発散させるという事だからです。そういう生活ができていれば、健全で幸福な人生を全うできるのです。しかし、基本的に脳は現時点での損得勘定しかしていませんから体が求めている衝動について考慮することはほぼありません。

人の体は数え切れないぐらい多くの細胞その他が集まって成り立っています。
それらすべてが協力しあう事で私たちは元気に生きていけるのです。つまり、自分らしく、快活に、元気にいきるというのは、そういう細胞の集合体の意思を統一して生活をしていくことが大切になります。それが自律神経を健全に働かせるという事なんです。胃袋だけとか、肝臓だけとか、脳みそだけとか、なにか機関の1つに注目して振り回されてたらうまくいくはずがありません。簡単にいうなら、肝臓ばかりいたわって、胃袋のことを無視している状態が自律神経失調症だといえるかもしれません。
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俺たちは強い!

「ダーウィンの進化論では、生物の進化は説明できない。」

15年ぐらい前に読んだ本には既にそんな事が書いてありました。
ダーウィンの進化論では、生物の進化は偶然の起こる変化の中で環境に優位な個体が生き残って進化が起こるなんて説明されています。簡単な言葉でいえば、キリンの背が高くなったのはたまたま背がたかく生まれた個体が生き残る確率が高かった結果、キリンの背は高くなったという事です。

このような進化は、性が分かれて交配によって遺伝子を交換することによって起こります。
人間でいうなら男女が結婚して子供をつくることで、その子供の遺伝子に変化が起こるわけです。生まれてきた子供は両親の遺伝子、特徴を引き継いで新しい可能性を持ちます。そうやって生まれてきた可能性の中で優位な個体だけが生き残って遺伝子を残していくというのが、ダーウィンの進化論です。

ただ、進化論では新しく生まれてくる個体が優秀かどうか、環境に適応しているかどうかは運任せでしかありません。そんな偶然の繰り返しでゆっくり少しづつ進化してきたというのがダーウィンの考えです。私は学校で生物の進化についてはこのように教わりましたが、生物の進化についてこのダーウィンの進化論に異を唱えた人がいます。

遺伝子の変化によって起こる可能性というのは無限に存在します。
無限にあるもののなから偶然に優秀な個体が生まれてその個体の持つ特徴が主流になっていくというのは無理があるというわけです。砕けた言い方をしてみるなら、

「宝くじを的中させる人だけが生き残って子孫をのこしていけば、その子孫たちは全員宝くじを的中させるような個体になる。」

というような事です。

言われてみれば確かに変です。
例えば、ほかの多くの生物ももっていて、私たちにもある目という器官は偶然に生まれるでしょうか。最初に目として確認できる器官は、光を感じる事ができるものだったそうです。かなりうろ覚えですが、アメリカ大陸だったかどっかに、光を感じる事ができるアメーバみたいな生物が見つかっていて、どうもそれが目というものを最初にもった生物の子孫らしいなんていう話です。

明るさを感じる機能が偶然に偶然を重ねていけば色や形を明確に識別できるようなものに変化するか?町並み、人の暮らしと営み、自然の風景を見て美しいと感じる事ができるようなものがたまたま偶然生まれたものか?

整体で考えるなら目というのは脳の一部だと野口晴哉氏が説明しています。
ということは、明るさを感じる事のできる細胞が、生物として脳を持つという進化をしていく必要があります。遺伝子の数と、そこから生まれる可能性を計算してみた場合、目という器官が生まれてくる可能性はどういう確率になるのか?おそらく世界中のスーパーコンピュータを何台つないでも計算しきれないような数字になるはずです。つまり、生物の進化は偶然に起こるものではないという事です。そして、このことを裏付ける研究もすでになされていたりします。

私が知っているのはツバメの研究です。
あるツバメを調査したところ、その種には小型化が起こっていたそうです。そして、その変化はわずか2~3世代でした。

「どうもダーウィンのいうゆっくり少しづつというのは誤りで生物の進化は私たちが考えていた以上に急速に起こるものらしい。」

という事です。
考えてみれば、日本人だってその体型や見栄えは戦後あたりの人たちと、今の私たちではずいぶん変化しています。ちょっと前まで日本人は胴長で短足で小柄だったのが、足の長い長身の日本人は珍しくない程度にはみかけます。

実は、胴長になるのは腸が長いからです。
穀物主体の生活をしていると、腸が長くなります。穀物は消化吸収に時間をかける必要があるから腸が長くなるのです。一方、肉食主体だと腸が短くなります、肉が腸内に長く留まっていると腐敗して腸の働きに悪影響を与えるからです。

これはどういう事かというと、食生活の変化に適応、あるいは進化したということでしょう。その変化はやはりわずか2~3世代です。

また、こういう事を踏まえて考えると、環境保護という考えも非常にくだらないものだという事がわかってきます。どんな風に環境が変化しても私たちの子供や孫の世代はちゃんと環境に適応して進化していくのです。

ついでにいうと、二酸化炭素が増えると動植物にとっては都合が良い事の方が多いじゃないでしょうか。植物は二酸化炭素が多いほうが繁栄しやすいですし、植物が増えれば食物連鎖の底辺に厚みがでて動物たちにとっても生活しやすい環境になるはずです。二酸化炭素が増えて困るのは、今の時代を生きる我々だけで、そんな我々の都合を子や孫、子孫たちに残したって迷惑なだけだと私は思いますね。

だから、環境についてどういうこうい人がいたら、

「ダーウィンの進化論がもう石器時代の考えだという事はご存じですか?」

と質問してみるといいでしょう。
頭の中が古い人には未来の事を考えるのはちょっと難しいはずですから、そんな人の話は半分に聞いておくことです。

さて、話がまとまりを欠いてきましたのでポイントをまとめましょう。

ツバメは2~3世代で小型化しました。
その変化を観察した学者は、環境が変化したので小型化した方が都合がよくなったのだろうと考察していました。日本人は食生活が変化しましたが、その食生活の変化に対応するために内蔵と体型に変化がでてきました。

これは、

「生物には種全体としての明確な意思がある。」

という事を意味しているといえます。
『目という器官を持つ』という種の意思が働き、その上で、どのような進化をすれば目という物を見る能力を得る事ができるか、可能性の模索が行われた結果、今の私たちは目を持っているのです。そして、私たちの体は目だけではありません。私たちは、心臓、肺、肝臓といった五臓、血管、神経、筋肉、皮膚、血液、そして脳、様々な働きをもつものが集合して生きているわけですが、

「こんなんでましたけどー。」

みたいな偶然の産物だと思うでしょうか?遺伝子の可能性は無限に広がっている事を思えば、私たち人間をはじめとする様々な生物が偶然に生まれるはずがないのです。


「ダーウィンの進化論が生物誕生、そして世界生成の秘密だ!」


と考える人にはちょっとぶっ飛んだ考えにきこえるかもしれません。
ただ、15年ぐらい前に読んだ本にはそういうことが書いてありました。そして生物学だと、こういう考えが主流になっているなんて話も聞いたこともあります。

こういう具合に学問が進んでいるのにそれに私達がついていけていないなんて話はいくらでもありますね。

歴史だと4大文明なんて言葉を社会で習いますが、現在では同じ時期に10ぐらいの文明があったことがわかっているそうです。恐竜は爬虫類で肌がつるつるだと教わりましたが、羽毛をもっていて鳥類は恐竜から進化したのだというのはすでに常識になっていたりしますね。

種としての意識というのがどういうものかはまだまだ議論して研究をする必要があるとは思います。ただ、学校で教わったことでは説明できないことがいくつも確認されているという事ぐらいは知っておいてもいいのじゃないでしょうかね。


整体というのはこの種としての意識に思に働きかけた時にもっとも効果的になります。だから、生物の進化に種としての意識というものが存在しているという考えは私には割と受け入れやすい考えだったりはします。

具体的にやろうと思うと、まっさきに頭に浮かんだのはインディアンという言葉は差別用語になったんでしたっけ?北米の先住民族たちがやっていたサンダンスです。酒飲んで3日ぐらい踊りつづければ、そういう種としての意思みたいなものにアクセスできるような気はします。太古において、医療や治療が神事やまじないだったのはそういう事なのだろうと思えます。

ただ、このあたりの事を掘り下げるのは、


「この考えにはかなりときめきを感じるけど、私にはちょっと無理そうなのでごめんなさい。」


という感じがするので、もうちょっと優秀になってくるであろう2~3世代後の人たちに任せたいと思います。





最も大切な事は、


「私たちは、今の時代、社会に、環境にちゃんと適応している。」


という事を理解することです。
ストレス社会であるならそのストレスに耐えられるように進化していますし、環境が変化しているのであればその変化に応じて進化しています。私たちをはじめとすると地球に生きている生き物はそうやって進化することで38億年も生きてきたのです。霊長類に限定して考えても700万年も生きてきたのですからね。昨日、今日、ちょっと変化が起こったぐらいで病気になって生活もままなりませんなんて事になるはずがありません。

しょーもないことをいう人がいたら、

「ダーウィンの進化論についてどう考えていますか?」

と聞いてみればいいでしょう。
そして、


「生物を、人間を、そして私を舐めるなっ!」


と、言ってやればいいのです。


「私たちは強い。」


これは間違いないの事実です。
私たち人間がどのような進化、歴史を経て今を生きているのか?そのことを振り返って考えてみれば疑いようなどありません。生き物の、人間の、そして自分の強さはもっと自信をもって大丈夫です。

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自律神経失調症について

2019年に感じた一番大きな変化は、自律神経の働きを整えますという事を謳う治療院だったり整体院が増えてきたという事でしょうか。それなりの観察力と技術をもった人たちが世の中に現れ始めたのかと思いきや、実情はとんでもなくひどいことになってきているという印象です。

試しに私のスマホで自律神経失調症というワードについて検索してみました。それで自律神経失調症についてどのような説明をしているかを書き並べてみます。

トップにでてくるサイトでは以下のような原因を上げていました。

・生活リズムの乱れ
・過度なストレス
・ストレスに弱い体質
・環境の変化
・女性ホルモンの影響

この情報を掲載しているのは、とある総合病院です。
この病院では、仕事がハードで生活が乱れると自律神経が乱れて病気になるという考えのようです。あと、ストレスに弱い体質ってなんですかね?血液検査やMRIで、ストレスに強いとか弱いという事がわかるのでしょうか?本当にわかるのでしたら、医療もずいぶん進歩したという事がいえるかもしれませんが、結局のところ、

「あなたは生まれつき弱いから、医療の問題ではありません。」

と、責任放棄をしているように感じられます。
また、

原因がはっきりしない不調を抱えているあなたはストレスに弱い体質に違いありません。」

と、結果ありきで述べられているのではないでしょうか。
弱いというのであれば、何がどのように弱いのか、それがどのような検査や観察結果から判断されるのか、きちんと説明してもらえていないのではないですか?

また、医療の役割というのは、じゃあ、その弱い体質がどうすれば強い体質になるのかというところにあると思われます。ところが、その対策とういのは後でも書きますが、非常にお粗末なものです。

「あなたは生まれつきストレスに弱い体質で、ハードな仕事とストレスに耐えられない体です。診断書を書いてあげますから、仕事を休んで趣味と気分転換に励みましょう。そうすれば、そのうち丈夫な体に変化するかもしれません。」

なんて言われて納得できるのでしたら何の問題はありませんでけどね。

さらに、環境の変化、女性ホルモンの影響までいくと、もう本当に擁護のしようがなくなってきます。
人間は環境の変化が起こったぐらいで病気になるような生き物ではありません。人間はこの地球上、暑かったり、寒かったり、山の上だったり、海にそばだったりと、ありとあらゆる地域に生息しているという事実について医学はどのような考えをもっているのでしょうか。

トンチンカンもここまでくると滑稽にすら感じます。医者は自律神経失調症について語るのは辞めた方がいいと私は思います。

2番目のサイトでは、

「ストレスや生活習慣の乱れの影響が大きい」

と説明していました。
これはなんとかいう社団法人の解説でした。タチが悪いのは、てんで的外れな事を言っているのに、

「自律神経失調症は治せる病気です。」

と述べている点です。
それで、具体的な解決方法としてペットや植物を育てたり、カラオケへいって歌ったり、音楽を聴くといった趣味を持つこと、趣味から人間関係を広げて、レジャーやスポーツなどを楽しむとよいと、中でも特におすすめなのは最近流行のアロマセラピーだそうです。

こういうところへ相談にいって、この話を間に受けた人たちは

「物事をプラスに考えればきっとよくなるのに、ネガティブに考えてしまう自分が悪いのだ。」

という自己批判の地獄へはまり込んでゆきます。
治す力のない人が治せますといって全く意味のないアドバイスをして患者を苦しませています。

医療現場にいる人たちは医療は何ができて何ができないかをもっとはっきりと自覚するべきでしょう。
治せない物を治せるといい、できない事をできると言う、体の不調を抱える人たちに対してどれだけ残酷な事をやっているか自覚して欲しいと痛切に思います。

次は、3つ目ですが、ここが一番ひどいかもしれません。
3つ目にでてくるサイトでは、原因を大きく2つに分けていました。

・本人の要因
・環境の要因

この言葉たちだけで大まかに何が書いてあるかは想像できるでしょうから、もう突っ込みは控えておく事にしましょう。

こういう記述をみていると、医療に関わる人たちは、自分たちの事を神だとでも考えているのではないかと、そんな風に感じることがあります。医学は十分に進歩して、体のあらゆる問題について間違いのない観察ができていて、適切なアドバイスと治療をしていると考えているかのように書いてあるからです。

医者っていうのは技術者なのではないでしょうか?
技術者というのは、自分にできることとできない事を明確に判断できるできる存在でなければいけません。もちろん、

「できそうな気はするけどちょっと手をつけてみなくては、やってみなくてはわからない。」

そういう事はあるかもしれません。でも、その場合だって、わかる部分とわからない部分が明確に線引きできてこそ優秀な技術者だといえるのではないでしょうか。

これら私がスマホで自律神経失調症について検索して上位にでてきた3つのサイトについてです。
こんな考えで治療方針を決めていたら、自律神経失調症の症状が解消して元気に暮らせるようになることは、120%ないでしょう。まぁ、中には宝くじがあったるぐらいの確率で何が起こって、体が変わることはあるかもしれません。しかし、それは日々の生活のなかで何か体が大きくかわるきっかけをつかんだからで、治療の成果ではありません。

なぜ、こんな事がいえるのか?
整体師風情がいい加減な事を書いていると思う人もいるでしょうか?もしかしたら、大半の人はそういう風に思うかもしれませんね。

でも、これだけははっきりと伝えて起きたいと思います。
私は体の不調に関して、どうしてそのような不調が起こっているか、その原因については100%見つける事ができています。そして、いままで見てきた人たちの中に、ストレス、環境、考え方、生活習慣、といった医療が掲げる事が本当に原因だった人は1人だっていません。

日本という国で暮らしていれば嫌な事や辛い事など日常茶飯事でしょう。
私だって日本に暮らしているからわかります。こないだなんて、新幹線で隣に座った女性の口臭がひどくて京都から品川までずっと悶絶していました。私はたまたまたストレスに強い体質だったから病気にならずに済んだのでしょうかね?新幹線ではとなりに座る人の体臭にまで考慮して生活しなくては健康でいられないなんておかしいと気が付くべきです。

人間という生き物が、嫌な事や辛い目に合うたびに病気になるほど弱々しい生き物でしょうか?
人間は、引っ越しするたびに、考え違いをするたびに、過ちを犯してしまうたびに、いちいち病気になるような生き物ではありません。そんな柔な生き物であれば、とっくの昔に絶滅していた事でしょう。

体の不調には必ずその原因となる問題、異常が見つかります。
医療は、それを見つける技術をもっていません。機器が進歩して様々な事がわかるようになってしまったせいだと思うのですが、すべてを見通すことができるようになったと大きな勘違いをしています。そのせいで、自律神経失調症について誤った認識をして、そして誤った情報を発信してしまっています。

MRIや血液検査ではわからない事が私にはわかるというのは不思議に思うかもしれません。
しかし、医療は、姿形、顔色を見て、体に触れることで得られる情報を軽視しすぎています。繰り返しになりますが、今行われている検査ですべてを見通す事ができているというのが大きな勘違いであるというだけの話です。

めまいだって、吐き気だって、乗り物酔いだって、ふらつき、動悸、トンネルや建物にはいったら息切れや動悸がするとかいうパニックだって全てはっきりとした原因を見つける事ができます。体を丁寧にみればちゃんと悪いところがあって、それが影響して起こしている体の問題だという事は一定以上の観察力があればちゃんと確認する事ができます。

自律神経失調症に関して、医療は完全に誤った認識をしています。
その理由は簡単で、現在、医療が行っている検査では見つける事ができないというだけの事です。医療は機械が進歩したことであらゆる事を見通せるようになったと過信してしまっているのでしょう。あらゆる検査をしても何も問題がみつからなかったという人でも、私が体をみれば問題がある場所はたいていすぐに見つかります。

私が見つける事ができる理由は簡単です。
手で体に触れて異常、問題のある箇所を探すからです。整体は、ある程度の経験を積むことによって手の感度、触覚がよくなるといわれます。自分自身としてはそれほど自覚があるわけではありませんが、以前はわからなかった事も今ではわかるようになってきています。また、医者が触診しているのをみて、

「下手くそすぎてそれではなにもわからんだろう。」

と思うぐらいには上達してきています。
医者は高価な機械に頼りすぎて技術が著しく低下しているのは間違いないですね。


さて、

「原因がわかればあらゆる体の問題は解決できるのではないか?」

と思うかもしれません。
残念ながら、人間の体はそれほど簡単なものではありません。問題を見つけるというのと、それを解消するというんはまたまったく別の技術だったりします。山登りをする際に登山ルートが決めるのと、そのルートを間違いなくたどるのとではまった意味が違います。土砂崩れが起こって道がなくなっていたり、雨や雪が降ったりすればそれ以上すすめなくなって一度引き返さなくてはならない事もあるわけです。だから、全ての人がうまくいって元気になっているわけではなく苦労をさせてしまっている人も実際には何人もいます。

でも、体の事で困っているのであれば一度、相談へ来ていただければと思います。
おおまかな道のりは示すことができるはずです。まったく見当外れの方向に進んで迷い続けるよりは、ゴールがどこにあるかははっきりと確認することができるはずです



なお、自律神経失調症のはっきりとした原因については、四面楚歌(有料)の記事にまとめてあります。
現実に困っていて、興味がわいた方であれば無駄になることはないと思いますので決済して閲覧していただればよいでしょう。



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音と体のバランスと

東京へいく新幹線にのる際にある曲が頭の中でずっと回っていました。
こういう時は頭の緊張が強くなっているものです。頭の緊張というのは睡眠の様子を見ればわかりやすいでしょうか。5時に起きれるよう目覚ましをセットしていたのですが、3時半に目が覚めて、でもちょっと寝たりない感じがあるなぁと、そういう感触でした。

こういう時は、いったん起きて眠気が再びやってきた時に10~30分ぐらい眠れば深く眠れてスッキリするものです。それじゃあ、新幹線でちょっと眠ればいいやという事で体を起こしてごそごそと遊んでいました。ただ、新幹線に乗る京都駅へ向かう途中である曲がえんえんとループしはじめたのです。

曲はsumikaというグループのフィクションという曲です。
「ヲタクに恋は難しい」というアニメの主題歌だったりします。ゲーム、アニメ、漫画が好きなカップルの恋愛にちょっと特殊な面があることに注目したラブコメです。

ちなみに、この略してヲタ恋が面白いかなのですが、評価がちょっと難しかったりします。
私は基本的にアニメや漫画が好きなわけですけど、バリバリの体育会系ヲタクというちょっと特殊なポジションにいます。わかりやすくいうなら、一般人の中に入るとでかい顔をしてヲタクのふりができますけど、本家のヲタクたちにまじると肩身が狭くなるという感じです。そういう半端なオタクからすると、ちょっと共感しにくい内容とストーリーです。あと書いていて気がつきましたけど、本題に関係ない事でちょっと語りをいれたくなるのはヲタク気質の現れといえるでしょう。

話を戻します。

ある日、このフィクションという曲が頭の中でループしていたのです。
しかし、私はこんなこともあろうかとスマホにこの曲をダウンロードしてありました。それで、これはいい機会だと延々とループさせて曲を聞いてみることにしました。5~6回も聞いていると、いろんな音を聞き分けられるようになってきます。すると、


「ジャズっぽいピアノの演奏をしているなぁ。」


そんな事に気がつき始めます。
ピアノの音から始まるのですが、木琴の音が唐突にはいってきます。それからバイオリンがピアノをサポートして、タンバリンで拍子をとって、こっそりと鉄琴の音もまじってきます。そして、終盤に女性のコーラスが1カ所だけはいっていてという具合に様々な音を使って曲としてまとめている事がわかってきます。

普通、グループが曲を作るというと、メンバーそれぞれ好きな楽器を担当して演奏しているという事になるのじゃないでしょうかね。でも、この曲はメンバーたちが、あるテーマに沿って音を作って曲にまとめあげている感じられました。だから、こういう個性的な曲になるのじゃないかなぁと、多分ですけど、ピアノ、バイオリン、タンバリンっていう楽器はヲタクな楽器、少なくとも音を出している人たちはそういう想定で音を作っていると思えました。


さて、こんな事を考えているとあることに気がつきます。
それは、


「同じ楽器でも演奏する人によって様々な性質を持たせることができる。」


という事です。
人によって得手不得手なんてのがあって、タンバリンでヲタクっぽく拍子はとれないけど、元気溌剌オロナミンCなら任せろって言う人もいるでしょうし、悲しくリズムを刻むのが得意だなんて奏者もいるでしょう。

ピアノはジャズ専用の楽器ではありません。
もともとはクラシックと分類される分野の楽器なのではないでしょうか。でも、ジャズっぽく演奏して、それをちょっとアレンジするとヲタクっぽい演奏になっていると私には感じられます。同じ楽器でもそれを演奏する人の音の出し方、そしてそのイメージに沿った音の性質に変化が起こるわけです。


さて、これって体でも同じ事が言えるなぁ、と思ったわけです。
例えば、心臓という臓器はみんなが持っています。すべての人の心臓は鼓動して、血液を体中におくっているわけですけど、皆がすべて同じように動いているでしょうか?常に元気溌剌と動いている心臓、しずしずと控えめに血を送っている心臓、ヲタクっぽく動いている心臓もあることでしょう。センスのいい人なんかだと、その場の状況に合わせて動かし方を変えているかもしれません。

当然ですが、内蔵は1つだけではありません。
肺、肝臓、腎臓、脾臓という五臓にそれを助ける六腑があるわけです。さらに血管があり、筋肉があり、リンパがあるわけで、それぞれに個性があり、その個性が複雑に絡み合って人間としての個性を形作ってゆきます。音楽であれば、その個性がギターが得意だとか、ドラムが得意だとか、アップテンポの曲が得意だとか、悲しい曲が得意だとか、そういう個性が生まれてくるわけです。人間の体だったら、どんな個性が生まれてくるのか?数え始めればキリがありませんよね。


五臓六腑、血管、筋肉といった体を構成する要素を楽器に例えてみて考えられないでしょうか?
音楽家は様々な楽器の音を組み合わせて曲を作ります。それと同じように、わたしたちは内蔵や血管といった体の働きを調和させる事で生活しているわけです。これはもうバンドというレベルではなく、オーケストラといっていいと思います。

内蔵たちの性質に影響を受けて当然、得意、不得意が生まれます。
コミュニケーションが上手な人、人付き合いが苦手な人、体を動かすのが得意な人、頭を使うのが上手な人、他人の長所を引き出すのが得意というリーダ向きの人もいるでしょうし、頭を使うのが苦手なので指示をもらう事で120%の実力がを発揮するという人だっていることでしょう。


「あなたが指揮をするオーケストラはどういう曲を奏でるのが得意でしょうか?」


そして、


「どういう曲が苦手でしょうか?」


もしかしたら、あなたが演奏したいと思っている曲と、あなたが得意な曲は全く違うかもしれません。
オーケストラで、ピアニスト、バイオリニスト、オーボエ、ホルン、チューバなど一流の人たちを集めたとしましょう。一流の人たちが出す音ですから、音がずれたりはずれたりすることはないでしょう。でも、皆が好き勝手に音をだしたらどんな演奏になるか考えてみてください。演奏には指揮者が必ず必要で、その指揮者に従ってメインになる音を出す人がいて、その音に合わせて音を出すから調和のとれたよい演奏になるはずです。

体をオーケストラだと考えたら、体のためと取り組んでいる事におかしな事はないでしょうか?
心臓、肺、肝臓、腎臓、脾臓すべてばっちりであっても、好き勝手に動いていれば演奏は不協和音になるのです。こういう状態を自律神経失調症というのだと私は思うのですけどね。

そう考えれば、自律神経失調症の原因なんてのは簡単です。
ストレスでもなく、性格でもなく、生活スタイルでもなく、環境でもない、単に指揮者がヘボなだけという事です。ベートーヴェンという作曲家は耳が聞こえない状態で、名曲といわれる曲を残しています。これはどういう事かというと、体になにか問題があってもよい人生、よい生活ができないわけではない事を意味しています。自分が指揮者としてヘボなのを、自律神経のせいにしないことですね。

そういや現代には乙武洋匡さんなんていういろいろ体に難があるのに結構しっかり生きている人がいますね。私は彼の本を手にとった事はありませんが、彼の著作には指揮棒を上手に振る秘訣なんかがいろいろ書いてあるんじゃないでしょうかね。


さらに、そういえばですが、私がやっている事っていうと調律でしかないとういことですね。
いくら私がパーフェクトな調律をやっても演奏する人が下手くそだったらいい曲どころか、いい音すらでませんからね。まぁ、パーフェクトな調律ができるかというと、残念ながらそこまではまだまだ遠いなぁというのが現状ですけどね。
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自律神経がなにかについてちゃんと考えましょうや

先日、たまたまテレビをつけるとどっかのえらい先生が自律神経の整え方なんていうのを語っていました。うんざりするというか、げんなりするというか、どうも自律神経についての勘違いというのはどんどん加速していっているように感じますね。


「寝る3時間前に食事するのが大切だ。」


なんていっていました。
で、それを聞いたある弁護士が、


「お腹が空いて眠れないから、寝る前につまみ食いしていいですか。」


なんてことを聞いていました。
で、それについてなにか答えていたように思いますが、ちょっと聞いて居られませんでした。


私なら


「お腹が空いて眠れませんなんていっている時点でもう駄目です。」


と、答えますかね。
1週間ほど食事を抜いていたとかいうなら話は変わってきますが、3食食べていて寝る前にまたお腹が空いて眠りにくいとかいう体の状態は100点満点で点数つけるなら40点ぐらいでしょうか。なお合格点は70点ってところですので。私からすると、すでに自律神経の働きが鈍っている人たちが、それをどう誤魔化すかみたいなテーマを熱心に話あっているようにしか見えませんね。

そもそも自律神経の働きをコントロールできるとか考えている時点で駄目なんですけどね。
副交感神経を優位にするために、○○しましょうなんていう話はいくらでもでてきますけど、そんなことは普通の人にはできないんですよね、キリストとか、釈迦とかそういう人ならできるのかもしれませんけど。


人間の体は宇宙みたいなもんなのですよと書いたことがあります。
で、ちょっと前にはたらく細胞というアニメを紹介しましたけど、そのアニメは、


「人間の体には37兆2000億個の細胞が働いている。」


というくだりからはじまります。
で、ここで気がついて銀河系の星の数がいくつかあるか調べたらたったの2000億個なんだそうです。人間の細胞の方が宇宙なんかよりよほど数が多くて複雑なわけで、体は宇宙みたいなもんだという私の認識はまだまだ甘かったということが今更ながらに判明してしまいました。

銀河で考えたらすぐわかるでしょう。
この星の軌道が気に入らないからちょっとずらそうとか、この星の温度が高すぎて居心地が悪いからちょっと冷やそうとか、そういうことができると思う人はあまりいないんじゃないですかね。人間の体は銀河系より複雑なわけですから、人間の体について詳しく知っていますなんて偉そうに語っている人がいたら、そいつはきっと嘘つきだと私は思います。

ついでにいうと、自律神経失調症がなにかというと、気温が高すぎて熱中症が心配なんでちょっと太陽の温度を下げたら元の温度に戻らなくなったみたいなもんですかね。宇宙と違って人間の体ってのは、あれこれ手をいれてイジるることができるのでやっちゃいけないことをして、おかしなことになってしまっているだけなわけです。


ちょっと今の世の中って自律神経っていうのを安易にとらえすぎですかね。
人の体が宇宙みたいなもんだなぁという実感がない人が、


「自律神経を整えるにはどうすればいいんですか?」


なんて質問されたって私とコミュニケーションが成立するはずがないんですよ。
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