ブログ「日々整体」

緊張と弛緩の話

「緊張しているから、ストレスがあるからリラックス。」

と多くの人が考えます。
しかし、これでは体は元気になりません。そもそも多くの人が体をゆるませるということを間違えて考えています。

これは呼吸で考えるとわかりやすいでしょう。
緩むということは、息をはくということです。ひたすらリラックスするということは、ずっと息を吐いているようなものです。そんな事をしたら息が苦しくなってしまいます。息を吐こうと思えばまず息を吸わなければいけません。つまり、リラックスしようと思えばまず緊張することが必要だということです。

このことを踏まえると、

「緊張できなければ弛緩できない。」

という事がいえるのがわかります。
息を吐くためには、息を吸うことが必要なように、リラックスするためには、緊張することが必要です。このことを理解しないで、リラックスすることはできません。

いいかえれば、ストレスがたまってリラックスできないという事は単に緊張することができない状態ということです。

ここで考える必要があるのは緊張できないということはどういう状態か?ということでしょう。

・仕事、勉強に集中できない
・努力できない
・意欲がでない

という状態です。

さて、こんな事をいうと必ず、

「じゃあリラックスできないということは、集中できないということじゃないのか?」

なんていいだします。

どっちが先かというと、まず緊張することが先です。
自律神経は交感神経と副交感神経にわかれますが、どっちが主でどっちがサブか?副という字がどういう意味かを考えればすぐにわかることです。



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お酒と自律神経の関係

「酒は百薬の長。」

なんていう言葉があります。
確かに、これはウソではありません。上手にお酒を飲めれば体にはよい影響をあたえることができます。でも、それが実践できている人など見たことがありません。

「1日缶ビールを1杯。」

とかいって飲んでいる人などには、

「それはいったい何の基準ですか?」

と、意地悪に問い詰めたりすることもあります。

奇妙な事に、お酒の飲み方を教えた方は、お酒の飲み過ぎで体を壊すという事がしばしばあります。お酒が飲みたい人は、都合よく解釈して体を壊すまで飲みつづけてしまうからです。そして、

「こういう風に飲めといったじゃないか!」

と私に苦情をいってきたりします。
私が指導したとおりに、できていないから体を壊しているという発想がでてくることはないようです。

「だからあなたは体を壊すだ。」

と、いう具合に説明します。

お酒ですが、基本的に酔っ払うまで飲むとダメです。
酔わないと飲んだ気がしないという人は、お酒の味を楽しんでいるのではなく、酔っ払っていい気分になっているだけです。行動としては麻薬をうっているのとあまりかわりがありません。

こういうのはお酒を楽しむとはいいません。
お酒の味のわかる方は、酔っ払うような飲み方はしないものです。酔えば味覚が鈍くなってきて味や香りがからなくなってきますからね。

辛いことや嫌な事があって、酔いたいということもあるでしょう。
それは否定しませんが、毎日そんな事をやっていれば体が壊れてくるのは当たり前といえます。

毎日、缶ビールを1杯飲んで酔っ払っているのでは自律神経の働きが悪くなってくるという事です。



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風邪をひけない人の体はダメな体

妻が腰が痛いというので、体をみると風邪をひいていました。
具体的にいうと体を冷やして、右の骨盤が下がっている状態です。風邪で腰が痛いとかいうと違和感をかじる人も多いよですが、体のあちこちのリンパが腫れてくるのですから、肩やら腰やらが痛くなるのは別に不思議ではありません。

「喉が痛いのではないか?」

ときくとそのとおりでした。
体を冷やして風邪を引いているのですから、熱がでてくるのは当たり前です。多くの人は風邪を引くことがダメだと考えて、風邪薬を飲んだりします。すると、自律神経がうまく働かなくなって、原因の分からない妙な不調に悩まされるようになるのです。

「健康な人は、きちんと風邪をひいている。」

ということは知っておくとよいでしょう。
風邪というのは、病気ではなく、体の乱れたバランスを整えるための治癒力の働きです。

体がおかしいと相談にこられる方は、

「ここ2~3年、風邪をひいていない。」

という事が多いのです。

今の時期でいうと、冷たいものを食べ過ぎたり、体を冷やすことがおおいでしょうか。自身の不摂生で風邪をひくというのはあまり褒められたものではありません。

ですから、

「風邪をひくなんて自己管理がなっていない。」

というのも的はずれな考えではありません。
しかし、人間というのは一定の周期で風邪をひいている人が健康であるという認識はもつべきでしょう。

風邪をひけない人の体はダメな体です。
人間の体は、風邪をひいたときにリフレッシュされます。体のゆがみやずれ、偏った疲労というのは風邪をひいたときにすべて解消されます。ですから、風邪を上手にひいている人は、重大な病気をしません。

どんな病気でもそうですが、特に癌などという病気は典型でしょう。癌というのは、とどのつまり風邪をひくことができない状態のときになる病気です。

風邪は万病の元という言葉があります。
これは上手に風邪をひく、上手に風邪を経過させなければ体に異常が残ってあらゆる病気になる可能性があるということです。逆にいえば、風邪は上手にひけば病気になるようなことはありません。

余談ですが、年をとった方や体の弱った方は、風邪で亡くなってしまうこともあります。
これは風邪に耐えるだけの力がない、体の異常をリフレッシュする事ができない状態だということです。平たくいってしまえば寿命ということです。人間には寿命があります。れはどうしたって買えることのない事実です。整体をしていると、どうもそのことから目をそらしている人がとても多く、そういう人は病気をすることがおおいですね。

風邪を引いた時には、難しい事は考えないで、

「左の骨盤を閉めて右の骨盤をあげてあげる。」

それだけを考えています。
交感神経、副交換神経をともにバランスよく働くようにしてあげれば、たいていすぐに熱がでてきて1~数日程度で体をリフレッシュさせることができます。

体の調子が悪い、自律神経のバランスが悪い、そういう方は上手に風邪をひくことです。



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夏バテの話

今年は割合涼しいと思います。
実際、私自身はほとんどエアコンなしで過ごせています。ところが、そう思わない人の方が多いようです。

暑さというのは気温だけで判断するものではありません。
以前、インドネシアに1ヶ月ほど滞在したことがありますが、気温は毎日40度近くありましたが、日陰に入ると涼しいぐらいでした。空気が乾いていると、涼しいというのは誰でもが聞いたことがあるでしょう。

でも、もうちょっと考えてみてください。
気温があがった時でも元気にしている人と、気温があがると体を動かす元気のなくなってしまう人がいます。この二人は同じように暑さを感じていえるでしょうか? 前者の人は暑いとは感じていますが、後者の人に比べて涼しいと感じているといえます。

暑さというのは気温で判断するのはよい判断とはいえません。
整体をしている部屋ですが、今年の夏は一度もエアコンの電源をいれていません。その必要を私が感じなかったからですが、整体にやってきて、


「暑いからエアコンいれてください。」


という人の体の状態には共通する点がありました。自律神経の働きが悪い人ほど暑さに弱いということです。

まぁ、こんな事は改めて確認するまでもないと思っていましたけどね。実際にやってみるとその差は、天と地ほど開いているというのが正直な感想です。

結局のところ、

「暑い暑い」

と文句をいっている人は体がダメだからです。
温暖化とかどーとかいう前に体を整えて、ほんとに暑いか?というのを感じてみるべきでしょうね。



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自律神経失調症と眠りの関係

良い眠りができていれば体を壊すことがありません。
ですから、体の調子が悪いということは眠りが悪いという事になります。ただ、良い眠りはなにか?ということをほとんどの人がわかっていません。

1日7時間半以上、1週間に50時間以上眠るのがよいとすることが多いようです。
しかし、実際にそれだけの睡眠時間を確保している人の自律神経の状態を確認すると、とてもよい状態とはいえません。

睡眠の状態を自律神経の働きから確認する方法は簡単です。
頭に触れてみるとすぐにわかります。理想的な睡眠ができている人の頭は適度な緊張感があります。

悪い眠りには二通りのケースがあります。
1つは、眠りが浅いケースです。ずっと夢をみている、いくら寝ても疲れが取れないなどという場合です。こんな方の頭にふれてみると、ピンと張り詰めてとても固い状態です。頭が緊張しすぎているといえばわかりやすいでしょうか。

もう1つは、眠りすぎのケースです。
眠り過ぎている人は頭の皮膚が指でつまめるぐらいゆるくなっています。眠りは長ければ長いほどいいと考えている人が多いですが、長く眠り過ぎている人は、『あたまがゆるく』なってきます。こんな状態になると、いくら寝ても眠さが取れなかったり、やる気や気力がわいてこないようになります。、もちろん頭がゆるいのですから、頭の回転も悪くなります。ちなみに、よく言われる1日7時間半以上眠っているとたいてい頭がゆるくなってきます。

自律神経の働きがよい人の頭は、適度な緊張感があります。
固くなりすぎても、ゆるくなりすぎてもいけないということです。自律神経の状態がよく、頭に適度の緊張があると1日4~6時間程度の睡眠時間で十分になります。7時間以上眠っていると、たいてい頭がゆるくなってきます。7時間も眠らなければいけないというのは、自律神経の働きがすでに悪くなっていると考える方がよいでしょう。

余談ですが、整体で体が整ってくると、

「眠れなくなった。」

と言い出す人がたまにいます。どうしてそう思うのかと聞いてみると、朝5時に目が覚めるようになったというのです。しかし、これはよい眠りができるようになったせいです。短い時間で深く眠るようになったので必要な睡眠時間が短くなったのです。

健康で元気な人は短時間の眠りですっきりと疲れがぬけます。それに対してバランスが乱れている人は、だらだらと長く眠るようになったり、寝てもトイレなどで目が覚めて何回も寝直すようになります。

体の状態は、同じ人でも季節や疲れ具合によって異なります。
それら様々な状態の人の平均をとった目安などはほとんど参考にならないと考えるべきでしょう。体の状態がかわれば、理想的な生活のリズムは変化するのがあたりまえです。7時間半眠らなければならないとか思い込んでいると、それだけで体を壊します。

「5時に起きてもすることがない。」

と言って寝なおしている人は体を自ら壊しているようなものです。
必要以上にの眠りは自律神経の働きは悪くするからです。私であれば5時に目が覚めるのなら有意義に時間が使えるようると喜ぶところです。体は活動できる状態で目が覚めたのですから、それを無視してはいけません。自律神経の状態の良い人と悪い人では生活のリズムがかわってくるのは当たり前なのです。本来は、体の状態にあわせて活動するのが自然だからです。


最後に、眠りが悪くなる原因について説明します。


「眠りが悪くなるのは、原因は交感神経の働きが悪くなることです。」

ほとんどの人は逆だと思うことでしょう。そこで、二人の人間の生活をモデルに考えてみてください。

Aさんは、趣味として山登りやスポーツをしています。体を動かして汗をかくことで、交感神経の働きが高まりますから日々元気に、健康に生活できるようになります。

一方、Bさんは、仕事や学校にいかず、ずっと家の中にとじこもってテレビをみて、3食きっちり食べて、さらに間食もして、趣味といえばパソコンのインターネットとゲームという生活です。

Aさんは精力的に、体を動かしていますから、交感神経の働きがよく元気ハツラツです。
一方の、Bさんはリラックスに満ちあふれているといえます。ストレスなど皆無といっていいでしょう。完全に副交感神経優位な状態です。

AさんとBさんでは、どちらの方がよい眠りができるでしょうか?
聞くまでもないと思ったのですが、念のために、整体にこられた方10人ぐらいに質問してみました。すると全員が、

「Aさんの方がよい眠りができると思う。」

と答えました。
どうやらたいていの方は感覚的にはわかっているようです。交感神経の働きがよい生活をしている方が深い良い眠りができるということです。交感神経の働きがよくなれば、副交感神経の働きもたかまってくるので当たり前なのですけどね。

眠りの状態を確認するときは頭のかたさを見るのが良いと説明しました。
これは、実は頭だけではありません。体の状態、生活にすべてにもいえることです。

つまり、

「緊張しすぎても駄目だし、リラックスしすぎても駄目。」

ということです。

自律神経のバランスが乱れて眠りが悪くなったとき、体がゆるみすぎである事が圧倒的に多い傾向があります。つまり交感神経の働きが悪いのが原因です。それにもかかわらず、

「眠れないのは副交感神経の働きが悪いからだ。」

ということで、まったく逆の対処をしてしまっている人がほとんどです。

息を吐いてばかりで、吸うことを考えなければ息苦しくなります。
昼間、元気に活動できる状態でなければ、よい眠りができるようにならないのは当たり前のことです。リラックスすることと、緊張することが、ともにうまくできなければうまく眠ることができなくなってくるのです。



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