ブログ「日々整体」

骨は動かない

突然、

We don't must move bornes.

という英語が浮かんできました。
最近、英語の勉強をはじめたからなのですけど、日本語より英語の方が表現しやすい事というのがあるようです。

意味は「骨を動かしてはいけない。」のつもりです。
ほとんどの人は、骨がずれたら押して元の位置に戻せばいいと考えているようです。骨のイメージを間違えてとらえているからこのような考えに陥ってしまうのでしょう。

だから、まずは骨がずれているとか、骨に力を加えて正せばよいなんて考えている人は、今夜の夕食を鯛の塩焼きにしてください。塩をぱらぱらとふって焼くだけですから簡単な料理ですが、料理が苦手でしたら日本料理店にいって注文するとよいでしょう。そして、食べ終わった後の背骨を箸でつついてみてください。マナー違反かもしれませんが、指摘されたら骨について勉強しているのだと言い訳してください。

おそらく大半の人は、

「これは動くようなものではない。」

とすぐに気がつく事でしょう。
真鯛だったら結構太い骨なので簡単には折れたりしませんが、さんまみたいな華奢な魚の骨だと突いたらすぐさま折れる事ともあるでしょう。

つまり、ずれた骨を無理矢理動かすと折れるのです。
また、この時、折れるというのは実は誤った表現になります。真鯛やサンマの骨を箸でついて折れたというのは、骨の結合がはずれたということを意味しているのは気がつけると思います。だから、脱臼と表現したほうが正解に近くなります。ところが、多くの人はこの状態を骨が折れたと表現してしまうことに違和感を感じていないのです。

医学という学問は骨というものの理解を根本的に誤っていると言わざるをえません。
だから、一般的な表現に適切なものがないというのが本当なのです。誤った表現が正確な表現に変わるには、天動説が地動説に変わるぐらいの出来事になるだろうと思いますね。

話がちょっとそれますが、問題のある骨に触れてみるとたいていの場合、通常より丸くなって大きく感じられます。これは骨に必要以上の負荷がかかっていて、その骨に関わる神経に過剰な緊張を起こしているという事になります。その緊張が内臓、筋肉に過剰な負荷をかけてそれが原因で病気を起こす訳です。整体であらゆる体の問題が解消できるのはこの事が理由です。

ただ、根本的な骨に対する理解を誤っていると、

「骨がずれて病気になる。」

という事がわからないし、その意味を理解できないのです。まぁ、そもそもわたしなどは骨がずれているなどという事を考えませんから、この表現もまた変なのですけどね。

さらに余談をはさみます。
数年前に、鳴門の海に生息している真鯛はたいてい背骨を骨折しているというレポートを読んだ事があります。いわゆる明石の真鯛は、激流に揉まれて生活しているからその成長過程において数回背骨を骨折しているという内容でした。背骨が折れたら内蔵がうまく機能しなくなるから普通は早々に死んでしまいます。仮に死ななくてもまともに泳げなくなります。そんな状態で流れの激しい明石海峡で生き残って元気に復活するなんていうのはかなりの幸運でしょう。人間でいうなら車にひかれて背骨を骨折したのだけど放置していたら治ったみたいな話です。おそらく明石の鯛の骨になんらかの変化があるのでそのような結論になるのだと思いますが、それを骨折だと判断してしまうのは骨の働きや機能を誤って認識しているからでしょう。

「そういう間違った認識を前提に治療をしてよいのか?」

学者の大半は骨についての理解を誤っているという事についてよく考えた方がいいでしょうね。

話を戻します。

骨が丸く大きくなるという事については、自分で簡単に確認できません。
そこで、ちょっと試してみてください。肩の骨に触れて、その骨に力を加えてみればよいのです。手で押すのではなく、肩を入れる、力ませればよいだけです。力が加わった時に骨の様子が変わります。それをどのように感じるかは個人差があると思いますが、変化が起こるのは誰にでも確認ができることでしょう。そして、普段から力が入ったその状態がずっと保たれていればどうなるか?と考えてみればよいのです。その骨の変化を観察してみて、

「骨がずれているから動かして元に戻せばいい。」

そう考える事ができるでしょうか?
一部の人は、ちょっと違うかもしれないと気がつけるのではないかと思います。
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LGBTとか性同一性障害の話

まずはこちらの動画をご覧ください。
音がでるから注意してくださいね。

 


男性とそのとなりで若い女性が踊っています。
女性はPCで作られたものだということはすぐにわかることでしょう。それで男性と女性が全く同じ動きをしているのですが、これはモーションキャプチャというものを利用しているからです。男性が着ている全身タイツのようなものは特殊な装置で、男性の動きをコンピュータに取り込んで、そうやって取り込んだデータを使って架空の女性を動かしている訳です。数億円以上もする装置だと思っていたのですが、YouTuberが扱っているのをみるとかなり低価格になってきているみたいですね。

男性は女性っぽい動作をしています。
それは隣の女性の動きをみれば理解できるのではないでしょうか。最近は男女平等という事で、こういう事を言うと批判される事があるみたいですが、これがいわゆる

『男性らしさ、女性らしさ。』

というものの正体です。
ダンスという事もあって女性らしさが強めに表現されていますので、若い女性なんかだと、

「可愛い子ぶって。」

みたいな反発心が生まれたりするのかなと思ったりもします。ただ、私には理解できない領域の話になります。

余計かもしれませんが、たぶん女性のプロのダンサーのモーションデータと一緒に踊っているものもあるので、そちらも見てもらうとこの男性の動きがちょっとオーバーなことがわかるかもしれません。



さて、これがどういう事なのかを、一言で言ってしまうと、

「男性と女性では重心が異なっているという事です。」

性の違い体の違いは重心移動に差になって現れます。
なよなよしているようにみえる男性は女性の重心の動かし方をしているという事です。

それで、面白い点は男性が女性の重心で生活をしているとどうなるかというと、感性も女性に寄ってゆくということです。女性っぽい感情の動きや感覚をもつ男性を見たことがあると思いますけど、頭の中のフリでやっているのではなく本当にそういう感性をしている訳です。

だから、動画で紹介した男性は女性と会話をするとその女性の気持ちがよくわかるはずです。もしかしたら、

「男性として見ることができない。」

なんて言われて女性にフラれてしまう事が多いかも知れません。
本当にゲイである可能性もあると思うので余計な心配かもしれませんが・・・。まぁ、これぐらい巧みに踊れる人であればスイッチを切り替えるみたいに女性の重心になったり、男性の重心に戻したりもできて、状況に応じてうまく立ち回れるかもしれませんけどね。でも、ほとんどの人はそんなに簡単に体の重心を変える事ができませんから、たいていは、

「体の性と感覚の性が一致しない。」

と悩む事になる訳です。

同性愛なんていうのは、根本的には全く同じ問題でしょう。
もし、ダンスでは今ひとつピンとこないようであれば、歌舞伎の女形に置き換えて考えるとよいかもしれません。女形の役者は、子供の頃から女性の重心で生活を送る事で役者としての実力を身につけているはずです。

ちなみに、野口晴哉師の著書には重心を変える実験をしたところ、

『男性なのに胸がふくらんできた。』

という記述が残っています。
重心の違いというのは、それぐらい体に大きな影響を与えている訳です。だから、スタイルに自信がないという女性は女性としての所作を身につけると体になにかしらの変化が起こる可能性がありますね。無茶なダイエットや運動に励むよりよほど効果も成果もあがりやすいと思います。

こういう事を知っていると、体と感覚の性の不一致や同性愛で悩んでいる方にはちょっとした光明が見えるのではないでしょうか。
おそらくはすべて心の問題として気って捨てられてしまって、どうにも対処のしようがなくなっているでしょうけど、そういう問題ではないと考えた方が正解に近いと私は思います。

なお、女性の重心を男性に変えて性器が生えてくるなんて事はないとは思います。
男性器の成り立ちは母親の母体の中での出来事ですので生まれてしまってからではもう遅いという事なのでしょう。ただ、体つきの変化ぐらいは重心が変われば実際に起こるようで、街を歩いているとおっさんとしか思えないような体格と動作で行動している女性を見ることは珍しくありませんね。

さて、性の感覚と体が不一致を起こすのは頸椎6,7番に問題があるというのが正解のようです。だから、これらの骨の状態を正せば改善されることがあるのではないかと考えています。

ただ、仮に男性が内面に女性的なところがあってそれが生きていく上でのメリットになる事も少なくないと思うのです。
例えばこの男性は内面に女性的な部分があるからこのように踊れるわけですから。体が変わると物事の感じ方や捉え方が変わってしまう可能性があり、芸術面において才能を発揮をしているような人であればその才能を失うような事になるかもしれません。才能というのは、実は体にある種の問題があって、その影響で発揮されているなんていう事も珍しくありません。もし悩んでいるからといっても、それが本当に問題なのか、もしかしたらそれは個性でそれで得られているメリットもあるのではないかをよく考えてみたらよいと思います。
関連カテゴリー< 性同一性障害整体について

骨の役割は地動説で考えなさい

「体は骨で支えていて筋肉で体を動かしている。」

と多くの人が考えています。
しかし、実はこの認識は誤ったものです。実際に人が立って動いているのを見たままに感じると確かにその通りです。しかし、我々は地球の自転に引かれて円運動をしているという事は皆が知っている事のはずです。我々は常に円運動をしていて、その運動は無視できるほど小さな物ではありません。この事については、あとでいくつか事例をあげてます。

ところが、人間の脳は視覚に影響される事が多いのか、自分たちが皿状になった地面の上に立っていると勘違いをしてしまいます。このように、人間の脳は、現実と認識にずれを生じさせます。

私はこの事をよく、

「天動説でものを考えてはいけない。」

と説明しています。
そして、このような説明をしても理解できる人はごく少数です。だから、今回のテーマである骨の役割について理解できる人はほとんどいないという事になります。

ただ、改めて考えてみると難しいことではないですし、感覚的にはわかっている事ではあります。


「オリンピックで金メダルをとりたい。」


プロのスポーツ選手でもいいのですが、そんな事を思った時に、医者に相談にいく人は一人もいないでしょう。医者に相談したって運動能力があがらない事を感覚的にはわかっているからです。もっとわかりやすく表現すれば、医者は運動については無知で、ほとんど何にも知らないという事です。そういう無理解で無知な人に、


「運動しなさい。」
「筋肉をつけなさい。」


とか言われて何にも疑問を感じない人が大勢いるのが不思議でなりません。

では具体例をあげてみましょう。
陸上競技は必ず半時計回りに走るのは、反時計回りに走った方が速く走れるからです。これは半時計に走った方が自転のエネルギーをうまく活用できるという事です。人間に右利きが多いのも同様で、地球上で暮らしていると右腕を使った方が効率よく体を使う事ができる、自転のエネルギーを活用しやすいという事です。

でも、医者は

「右肩ばかりで鞄をもってはいけない。」

と言うことがよくあります。
これは医者の頭の中が天動説で止まっているという事になります。なお、天動説が正しいといわれていたのは今から500年ほど前の事です。

医者は、我々人間は平坦なお皿のような地面の上に暮らしていると考えているようです。
だから、人間の体は左右が対称でなければいけないと考えています。そもそも人間の体は左右対称ではありません。外からの見た目は一見、左右対称のようですが、内臓は左右対称ではありません。心臓は少し左側に寄っているので左側の肺の方が少し小さい傾向があります。当然ですが、すべての臓器が左右にバランスよく配置されている訳でもありません。医者はこういう事は知っているはずなのですけど、完全に無視して、

「左右対称に均等に疲れなければならない。」

といいます。
500年前の聖職者や神学者はきっとこういう人たちだったのだろうなぁと思いますね。

次に、運動について考えてみましょう。
筋肉で体を動かしているのであれば、かつてハンマー投げで世界一になった選手に室伏広治という人がいますが、彼が世界一になれるはずがありません。室伏が参加する競技会を見たことがありますが、室伏より背の高い筋肉の多い選手がたくさん出場しているのです。それなのに他の選手に比べて小柄な室伏浩司が世界一になれたのは彼が自転のエネルギーをうまく活用できたからです。

こういう事を踏まえて、イチローやダルビッシュなんかの話を聞いてみると面白いことに気がつくかも知れません。ダルビッシュなんかはYoutubeに動画をあげていますので興味があれば見てみると良いでしょう。

話を戻します。

こういう事がわかってくると、最初に述べた、

「体は骨で支えていて筋肉で体を動かしている。」

という事がおかしな考えである事が理解できるようになってきます。
ただ、残念ながら多くの人は目で見た感覚でしか理解できないものです。だから、このような説明をしても多くの人はピンとこないのです。それにこういう事がわかっていなくても全然問題ないというか、体の事は逆に知らない方が案外うまくいったりするものだったりします。

これもよく私がする話です。

「松岡修造と私と体についてどっちの方が詳しいと思いますか?」

という問題です。
答えははっきりとしていて間違いなく私の方が詳しいです。でも、松岡修造と私ではどっちの方が元気ですか?というと、これは間違いなく松岡修造の方が元気です。変な話に聞こえるかもしれませんが、元気や健康というのは、知っているから手に入るというものではないのです。

「ダルビッシュ有のボールの投げ方の説明をされても同じボールを投げれる訳ではない。」

という事で、このあたりの勘違いをしない事が、健康に元気になるためのコツみたいなものなのです。そして、知らない方が元気でいる事が簡単だという事実も付け加えておきましょう。

ただ、

「骨がどういう役割をしているか?」

という事についての答えは書いておこうと思います。

『骨は、その重さによって体をコントロールしている。』

これが正解です。
歩く、走る、物を持ち上げるという動作から、内臓の働きまで体の運動の総てをその重さでコントロールしています。先程述べたとおり、ほとんどの人は納得できないかもしれません。ただ、イチローやダルビッシュといった運動能力の高い人は、骨の操作が上手なのだと理解する事ができれば、彼らに近づく事ができる人もでてくるかもしれません。
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健康な体を作る上での基本的な考え方

友達を作る方法を言葉にするなら、 

1.声をかける 
2.趣味や興味をもっているものについてきく 
3.メールやラインなど、連絡先を聞く 
4.1日一件以上、メッセージをおくる 
5.既読無視、メッセージの返信を滞らせてはをしてはいけない 

といった具合でしょうか。 
ただ、このように友達を作るポイントを箇条書きにしていけば、誠実である、嘘をつかない等々、必要な項目などいくらでも挙げることができる事でしょう。それで、それらのポイントを総て守れば友達100人できるかというと案外そんな事はなかったりするものです。 

例えば、相手になんら問題がなくても、過去、嫌な目に合わされた人に面影が似ていてダメだ。たまたま、こっそり鼻くそをほじっているのを見かけてしまって、それ以後、その人の事を汚く感じるようになってしまった。あの人はアニメというかオタク趣味で嫌悪感を持つようになってしまう等があったりする訳です。こんな、当人には問題ないのに、どうしようもない理由でよい人間関係を築くことができないなんて事が実際にあったりします。 

多くの人は友達というか、人間関係というのはそういうものではない、つまり要点を抑えておけばすべてうまくいくというようなものではないと理解している事でしょう。人間という生き物は感情をもっているからすべてが合理的に考えられ判断されている訳ではないと理解しているはずです。 

この事がわかっていれば、 

「体によい。」 
「腰痛によい体操。」 
「肩こりが治るストレッチ。」 

なんていうものが意味がないという事も理解できると思うのです。しかし、体の事になると多くの人が勘違いをしてしまいます。

私に相談にこられた方によくある質問に、 

「どのような体操をすればいいのですか?」 

という物があります。 
この質問は、 

「どうしたら友達100人できますか?」 

というのと全く同じ性質ものです。 

例えば、私がダルビッシュ有のボールの投げ方を説明したとします。 

1.ボールの握り方 
2.足の挙げ方 
3.手の振り方 

といった具合にポイントを箇条書きにして説明していく訳です。 
それで、それを理解したあなたはダルビッシュと同じボールを投げられるのか?と問われれば、無理だという事はわかるのではないでしょうか。これはイチローのバッティング、羽生結弦のスケーティング、大坂なおみのストロークでもまったく同じなのも説明は不要だと思います。 

それなのに、 

「腰痛によい体操」 
「肩こりが楽になるストレッチ」 
「自律神経が整う呼吸法」 

は箇条書きにして教えてもらったらすぐにでもできると勘違いをするようです。 
ダルビッシュと同じボールが投げることが不可能なように、こういう動作、運動だって同じように不可能です。これはプロ野球でもみていればすぐにわかることでしょう。何しろ同じ球を投げられる選手などの一人もいないのですから。 

さて、ではどのように考える必要があるかという事についてです。 

「体の運動、動きを極めた人と一般人は、身体感覚が全く異なる。」 

という事を理解しなくてはいけません。 

イチローは体を伸ばす時には不要な力を抜くことができます。 
ところが、運動が苦手な人が体を伸ばそうとすると体中に力みが生じます。抜いていると思うかもしれませんが、抜けていれば運動が苦手なはずがありません。つまり、ほとんどの総ての人は力を抜いているつもりでまったく抜けておらず、逆に力がはいっていまう事になります。体の力を上手に抜くことができる人は運動が得意ですからイチロー並みに運動ができる人以外は基本的にダメだと思った方が正解でしょう。 

毎日、ヨガやストレッチをして元気そうな人は、その動作をどれぐらいの時間と年月を使って身につけたかと考えてみてください。テレビ、雑誌、Youtubeで見かけるような人たちは、おそらくプロ野球選手並の鍛錬を繰り返してきているはずです。 

その成果についての説明を5分程度聞いて、全く同じ事ができると思い込むのはちょっと問題があるのです。
 
私はいつもこの事を説明するのに、お金儲けに置き換えて考えるといいですよと説明しています。 

「1日15分で一億円稼げる。」 

とか言われたら、胡散臭い、詐欺ではないのかと感じるのが正常な感覚です。 
それで、こういうのにひっかかる人ってたいていお金を失う訳ですけど、それって体に置き換えたら体を壊してしまうという事です。だから運動が苦手な人が考えなしで、ストレッチや体操を熱心にしてもかえって体を痛めてしまうのです。 

ただ、こういう事を説明すると、 

「それじゃ、どうすればいいのですか?」 

とたいていの人が困ってしまうようです。
この疑問はもお金儲けに置き換えればよいのです。 

お金持ちになりたければ、 

「熱心に働いてお金をためていく。」 

しかありません。 
それが嫌な人はどうするかというと、宝くじを買って一攫千金を夢見たりするようです。 

「腰痛がよくなる体操。」 

なんていうのは宝くじを買ってお金持ちになろうというような発想だという事です。 あなたがもし本当に健康になりたいのであれば、まずはこのことを理解しなくてはいけません。
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自律神経の働きを高める方法

自律神経の働きを整えるために、

「規則正しい生活を」
「バランスのよい食事を」
「前向きにストレスを溜めないように」

なんていう事が、様々に表現を変えて語られています。しかし、これらは基本的に順番が反対だと考える方がうまくいきます。

自律神経の働きが十分に健全であれば生活の質が高まってくるからです。
勉強、仕事、趣味などに興味をもって取り組めるようになれば、規則正しい生活をするようになりますし、バランスのよい食事をするようにもなるし、くよくよと考え込んで立ち止まるような事がなくなってゆきます。これは、自律神経の働きは常に自身を元気に健全になるために働いていると考えれば当然の事です。

逆の言い方をしてみましょう。
健全な生活をするために、規則正しい生活は必要ではなく、偏った食事の方が向いているという事になれば、一般的に良しとされる生活習慣からかけ離れてゆきます。メジャーで活躍したイチローは毎朝、カツカレー、夜は焼き肉という食事だったそうです。サッカーで活躍した中田英寿は主食がスナック菓子だったなんていう話も聞いた事があります。世界で最も活躍したいっても過言ではないスポーツ選手がバランスなんか糞食らえといわないばかりの偏食だったという事実についてきちんと考え直してみるべきでしょう。

彼らが偏食になった理由はとてもシンプルで、

「体がそれを求めていた。」

という事です。
つまり、自律神経がそのような食事を求めていて、それに素直に従った結果、彼ら日本を代表するようなスポーツ選手になったのです。学業成績のよい、あるいは賢い人たちは、今の所、このような事実はなかった事にしているようですけど、突っ込んだ質問をしたらどのように説明してくれるのでしょうか。

自律神経の働きの高め方というのを考えると答えはとてもシンプルです。

「体が求める事をやる。」

という事になります。

ここで間違えてはいけないのは、

「体が求める事と脳が求めている事は違う事が多い。」

という事です。
イチローは野球選手になりたいと頭で考えたのではないという事でもあります。彼は子供のころに、野球をみてトキめいたのではないでしょうか。もちろん生まれついての才能に恵まれた事もあるかもしれませんが、そのトキメキに素直に従った結果、メジャーにまで活躍の場を拡げたのです。

それでは、思考実験を試してみてください。

「お金が欲しいか?」

と、自問してみてください。
たまにお金なんていらないという人もいますけど、ほとんどの人はお金が欲しいと考えると思います。もちろん贅沢がしたい、嫌な事や辛いことを避けるために、家族と豊かな暮らしをするために、という具合に理由は人それぞれだと思います。でも、そのお金が欲しいという気持ちは、脳が思っていることでしょうか?それとも体が思っている事でしょうか?

「体は思考をしない。」

そう考える人もいるかもしれません。
そう思う人には、

「好きな食べ物は何か?」

と、さらに質問を増やしてください。
お肉が好き、野菜が好き、カレーライスが好き、鶏の唐揚げが好き、ケーキが好き、など人それぞれでしょう。その『○○とうい食べ物が好き』思考や考えは脳がしているでしょうか?それとも体がしているのでしょうか?ここまで掘り下げると気がつく人もいるかもしれません。

「好きな食べ物というのは、それを食べると体が元気になるもの。」

の事を意味しています。
体、つまり自律神経が求めているものを食べた時に我々はおいしいと感じるのです。朝は軽めの和食がいい、夜はお酒が欲しい、というのを頭で考えて判断している人などほぼいないはずです。

さて、ここで最初の質問に戻ります。

「お金が欲しいですか?」

たぶん、頭で考えるとほとんどの人はお金が欲しいと思います。
でも、体にも聞いてみてください。もし、体に聞くという感覚がわかならければ心に聞くのでもよいでしょう。すると、心からお金が欲しいと思う人はごくごく少数のはずです。

余談ですけど、心からお金が欲しいと思う人はビジネスや企業で成功できる事でしょう。逆に、頭でお金が欲しいと考えてお金儲けしたような人は、どこかで躓いてお金を手放すような事が多いですね。

では、ここから転じて自律神経の働きを高める方法について考えてみましょう。

「健康になりたいか?」

この質問に対してノーと答える人はまずいないと思います。
ところが、そのためにどうすればよいのか?というところを頭で考えるからおかしくなるのです。脳というのはとても横着な臓器です。だから、自分に本当に必要なものが何かということを考えないようにできています。私はこの事をお金儲けとか恋愛に置き換えて説明しています。

「この土地を買っておいたら10年後に価格が10倍になる。」
「夜景のキレイな食事でお酒を飲んで告白したら必ずOKをもらえる。」

という話を聞いたらどう思うでしょうか?
土地の話は、怪しいから詐欺に違いないと思う事でしょう。恋愛なら、イケメンならOKをもらえる確率はあがるかもしれませんが、必ずOKをもらえるかというとちょっと違うとわかると思います。

ところが、

「腰痛がよくなる体操。」
「肩こりがとれるツボ。」

とかいう話だとあっさりと多くの人が騙されます。実は、土地の話、恋愛の話と世間でよく聞かされる健康法は同一レベルの話なのです。

では、腰痛の治し方、肩こりの治し方はどうすればいいかというと体にきけばよいのです。
イチローや中田が世界を代表するスポーツ選手になったのはどうしてかというと、どうすれば良いかを体に聞いたからです。腰痛や肩こり程度の問題なら簡単に答えがみつかるでしょうし、メニエールやそのほかの難病に関わるような病気だって治し方もちゃんとみつかるはずです。ひとつ注意するとすれば、知人が友達がその方法で治ったからといって、自分も同じ方法で治るかはまた違うという点でしょうか。根本的な解決方法は同じなのですけど、それを具体的な手法に落とすとなればそこには体の個性についての差が生まれてきますからね。まぁ、ちゃんと体が何を求めているかをちゃんと聞くことができればこんな事を考える必要はなくなってしまうのですが。

さて、最後に一番肝心な自律神経の働きの高め方についてです。
それは、

「体に聞く。」

というのが正解です。
体の声を聞くという発想がない人にいきなりそうしろといってもうまくいきません。だから、私は、

「トキメキを感じる事を生活にとりいれてください。」

と説明をしています。
このように説明をすると、半分ぐらいの人はなんとなくでも理解できるようです。理解できない半分の人には、

「横着するな。」

と補足します。
おそらく体の感覚、感受性が鈍いと理解できないのです。そういう人は体がある程度整って、元気になってくると、

「言っている事が意味がわかってきました。」

言い出す人が多いですね。
頭で理解しないといけないというのは、単なる思い込みでしかないのです。
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