ブログ「日々整体」

辛いものは体によいのかという話

例によって何の気なしにネットを眺めていると、


「辛いものを食べた時の辛さは痛覚として認識され、脳はその刺激に耐えるために多幸感を感じる脳内麻薬のエンドルフィンを分泌する。辛いものが好きな人は辛さで自分の内臓を痛めて脳内麻薬でハイになっている。」


というような記述を見つけました。

これをみて確かにそれはそうだよなぁと思いました。
で、これについてちょっとだけ考えを掘り下げようと思って検索をかけてみると、


「辛いものを食べ過ぎると馬鹿になる。」
「味覚が鈍くなる。」


という具合に辛いものを食べていると体を壊すみたいな論調が予想以上に多いようです。

ただ、正直いって、見ている限りでは掘り下げが甘いなぁと。
まず、辛いものというものがどういうものかという話ですけど、私の味覚で考えると、マクドナルドやコンビニの食べ物は辛すぎてあまりおいしくありません。たまに疲れて味覚がボケているときに、こういう辛い味付けでないと味がわからなくなっているときがあるので、そういう時に選んで食べることがあるという具合です。

だから、


「ジャンクフードを好む人は、内臓を痛めるのと引き換えに脳内麻薬を分泌してい・・・。」


という論調であれば、たぶんそうだろうなぁと思うのだけど、辛いものをすべて駄目にしてしまうというのはおそらく間違いであろうなぁと思います。

ついでにいっておくと、辛さというのもいろいろあって旨味のある辛さと、単に辛いだけの食べ物とでは全然違うのですよ。キムチなんかがいい例でしょうけど、辛いだけのキムチと、辛いのだけど旨味があって箸が止まらないものと明らかに差があります。


スナック菓子でカラムーチョなんてのがありますがこれは辛いだけでちっとも美味しいと感じません。
本当に辛いものが好きな人は、カラムーチョなんて食ってもうまいなんて思わないはずですけどね。

気の向くままに書いていたら、いきなり結論がでてきてしまいました。
辛いものを食べて喜んでいる人は脳内麻薬が云々というのはおそらく間違いで、カラムーチョ食べて喜んでいるような人が駄目なのでしょう。そういう人は、内臓を痛めて脳内麻薬を分泌することで幸せを感じるようになって辞められなくなってしまった人という事がいえるかもしれませんね。まぁ、起こっている事は麻薬と同じなので、こうなってしまうと味覚の感覚を元に戻すのは結構苦労するかもしれませんね。


カラムーチョなどまずくて食えるかという真の辛党はどういう人か考えてみましょう。
著名人で真っ先に思い出すのは武豊だったりしますね。とんねるずの番組に出演しているときに異様なほどの辛党であるという事をいっていました。現在は、怪我のせいで全盛期ほどの成績は残せていませんが、間違いなく日本一の騎手であり、世界にでてもまったく遜色のない騎乗技術をもった人です。そういう身体能力をもった人は当然味覚も一流に近いものを持っていると考えてよいでしょう。

このあたりツッコミがはいりそうな気もするので、蛇足ながら念押ししておくと高い身体感覚を持つということは高い五感を持つということでもあります。体は動くけど味覚が馬鹿になっているなんていうことはありえません。例外でいうなら、プロレスラーなんかだと洗練された動きなんかまったく不要というか、洗練された動きをしていると迫力がなくなるわけで、最近でいうと相撲取りとか柔道家なんてのもちょっと怪しくなってきてるなぁと思ったりしますね。


で、辛いものを好む人は汗をかくのが苦手であると考えていいでしょう。
代謝をおこして老廃物を体の外に出しにくいという傾向があります。四川料理とか辛いといわれますが、そういう地域は多湿なせいでよい汗をかきにくいという傾向があるはずですね。香辛料を多量に使うインドあたりなんかも多分そんな感じなんじゃないかなぁと思いますけどね。韓国あたりじゃ湿度が低いらしいけど、そのせいで漬物を作りやすい風土があるとか聞いたことがありますね。それをどうして辛くしたのかは、ぱっと思いつきませんが、いずれにせよよい汗をかきにくい地域であるという事はいえると思いますけどね。なお、よい汗がどういうものかということについては書き出すときりがなくなってくるのでここでは省いておきますね。


で、本来、味覚とか好みというのは環境だったり体質に影響を受けて生まれるものなのです。
そういうものを無視して何人かの人に辛いものを食わせて内臓の状態と脳内ホルモンの分泌具合を調べて、



「こんなんでましたけど~。」



なんて言われても全く中身がないと思いますね。
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