パニックと骨の関係
2015年12月01日
パニック症候群だという人の相談には大きく分けて3つあります。
1つは、心臓の働きに難がある場合です。
簡単にいうとドキドキと心臓の動きが高まる動悸が起こっているケースです。
背骨に異常が見つかります。
骨でいうと胸椎4番です。
心臓の働きに関わる交感神経の働きに異常あるわけです。
ただ、こういってしまうと
「この辺りを温めればよいのか?」
「この硬いところを揉んで柔らかくすればよいのか?」
という具合に早合点してしまう人が多いので、あまりこのような説明はしないようにしています。
緊張が起こるということは、緊張する必要があるということです。
つまり、緊張が起こるのは結果であって、原因ではありません。ここに緊張が起こる原因は1つではありませんが、ジャンクフードばかり食べているという人が割合多い印象ですね。なお、メンタルやストレスはあまり関係がないことがほとんどです。食べるのが好きでいつもにこにこしていたような人、すこしぽっちゃり気味の体型の人が困っているのも多いようにも感じます。
2つ目は、呼吸がうまくできない、つまり肺が上手く動かないケースです。
この場合は、肩甲骨がうまく動かなくなっています。肩甲骨の動きが悪くなると肺の動きが悪くなってずっと息苦しい感じが続くようなことが多いといえるでしょう。こうなる原因も、仕事での手の使い方が悪かったり、過去の怪我や病気のせいだったり、生活習慣に問題があったりと様々です。
3つ目は、胸椎8番に問題がある場合です。
整体という技術を通して体をみるとこれが本当のパニック症候群です。しかし、このケースは非常にレアですね。滅多にみることはなく、ほとんどが最初にあげた動悸がおこっているだけです。事故やストレスなどの影響で体の一部に緊張が残っていたりすることも確かにありますが、ほとんどはやはり不摂生が原因です。
パニック症候群というとストレスが原因であると考えたい人が多いようです。
しかし、残念なことにしストレスが原因でないことがほとんどです。こんなボタンの掛け違いで何年も、ヘタすれば一生ひきづってしまうのはずいぶんもったいないことだと私などは思うのですけどね。