ブログ「日々整体」

腹筋のできない人たち

ついさっきのことですが、あることを説明するために、

「試しに腹筋やってみてください。」

といいました。床に寝転がって体を起こすだけの運動です。すると、体を起こせませんでした。本人も、


「まさか、できなくなっているとは・・・。」


とショックを受けていたようです。
筋肉信仰の弊害の一つかもしれません。


腹筋運動は腹筋をほとんど使わないでもできます。
しかも、運動としては腹筋を使わない方がより理想的な動きができます。腹筋で体を起こすと思い込んでしまっているので体が起こせなくなるのです。動きをよく振り返ってみてください。腹筋というのは体を折り曲げるだけの運動です。ですから、たった状態で前屈、つまり地面に向かって手を伸ばすのとまったく同じ動きです。ですから、両足で立ったまま地面に向かって手を伸ばすことができれば、腹筋はできます。

不思議に思うかもしれますがこれが正解です。腹筋で重力に逆らって体を起こすと思い込んでいるからできなくなるのです。

そこで、どうしたらよいかと考えたのですが、私が足首にそっと手をあててみました。
すると、あっさり体を起こすことができました。別に私が支えたり補助ししているわけではありません。ただ、足首に手をあてているだけです。

体の状態をみると、できて当然なのにできないというケースがあることがわかってきました。
今回の腹筋運動もそうです。ほかでいうと、片足でたってみてもらうと見事に安定すのに、階段を登ろうとすると崩れてしまう人がいました。

「外路系の動き」という言葉をふと思い出しました。
骨、自律神経の働きに問題があってできない場合と、単に思い込みでできない場合と両方のケースがあります。この辺りのことをつきつめてゆくと、まだまだ整体技術をたかめていけそうです。


「また、1から勉強しなおしだよ・・。」


と途方にくれています。
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夏負けの兆候

ここ2~3日、夏負けしている人がちらほら見かけるようになりました。
本格的に気温が上がり始めたのは7月末ぐらいですが、本格的に夏バテしはじめたのはここ2~3日というわけです。

暑くなったからといって急にバテるわけではないということが一つ。
もう1つは、暑いから夏バテするというわけではないということがありますね。実際、昨日こられた人で、

「今年にはいって今日が一番元気ですね。」

という人がいました。
実際、体の調子もよく暑い中でもせっせとゴルフにでかけているそうです。また、夏風邪を引いている人も私の周りでちらほらみかけます。このタイミングで風邪をひくというのは、体が元気であるといえるかもしれません。みなが夏ばてするようなタイミングで風邪をひくというのは体が元気でなければできないといえます。

暑いので熱中症対策をなんていう声をよく耳にしますが、夏が暑いのは当たり前です。
特に日本人は生まれた時からずっと四季を経て暮らしてきているのですから、暑さ寒さにきちんと対応できる体になっていなければおかしいのです。

ですから、7月ごろから、

「暑くて辛い。」

とかいっていたような人は、自律神経とか体の歪みとかいう以前の問題と思っておくぐらいでよいでしょう。

環境に適応する能力が著しく弱っているのです。
夏になって気温があがって、


「暑くて辛い。」


冬になって寒くなたら、


「凍える、寒い、辛い。」


といっているようでは駄目です。
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たまにおならをしてください

「泳げるようになりたい。」


そう考えてDVDをみて本をみて一生懸命勉強して泳げるようになるという人はまずいません。でも、何も考えずにいきなり水に飛び込んで泳げてしまうという人はたまにいるかもしれません。

最近、私に対して、


「一生懸命にイメージトレーニングしたんですけどうまく泳げません。」


と言い放った人がいましたが、イメージトレーニングがうまくできていないのが体をみると一目瞭然でした。

水に浮く、水をかくという運動のイメージがうまくできていないままのイメージトレーニングなど対して意味はないといえるでしょう。

また、うまく泳げないからといって、水泳に詳しい人に電話をして、


「うまく泳げないのですがどうしたら上手く泳げるようになりますか?」


と質問する人もほとんどいないことでしょう。感覚的に電話できいて教えてもらってもうまくいかないことがわかっているはずです。

一部例外として、元阪神タイガーズの掛布雅之選手が長嶋茂雄監督に電話でスイングのアドバイスをしてもらったらスランプから脱出したなんていう話はなくはないですが、超一流の選手同士でこそ成り立つような話で、我々一般人が真似できるような性質のものではないと認識しておくとよいでしょう。

さて、このような考え方は運動の事ならそれほど違和感なく受け入れられるのですが、健康、自律神経とういことになると、わからなくなるのです。

「どうしたら私の自律神経は整うでしょうか?」

という質問は、


「どうしたら泳げるようになりますか?」
「どうしたらホームランが打てるようになりますか?

というのと同じ性質の質問です。
こんな事電話できかれたって、一生懸命練習しなさいとしかいいようがありません。これと同様に、


「自律神経が悪いのですがどうしたらよいですか?」


と聞かれたら、


「早寝早起き腹八分目、大きな声で笑って、たまにおならをしてください。」


としか答えようがないのです。
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