ブログ「日々整体」

夜になると泣き叫んでしまう

不安症、パニック症で困っている方は相当多いようです。
薬を飲んで治療しているがなかなかよくならない。そういう相談が後を絶ちません。今回、紹介する事例も同じような方でした。

2年程度、薬を飲んで治療をしているがいっこうに良くならない。

ということで相談にこられました。
ただ、一時期は外出もままならないようでしたが、多少はましになったので通えるとというので相談にこられたようです。

体の状態を確認すると、背骨や関節を少し動かすだけでもかなりひどい痛みが生じるというありさまでした。夜になると、恐怖から叫び声をあげてしまう。また、寝付きが悪くまったく眠ることができないということでした。

そんな状態だったので、薬としては安定剤と、睡眠導入剤、うつの傾向もあるというこで抗うつ剤もあわせてのまれているというこで、完全に薬漬けになっていました。

これは駄目だろうということで、まずは薬を減らすことにしました。
状況をきくと、薬は飲んでも眠れないということだったので、睡眠導入剤をやめてはみてはどうかと提案してみました。


「どうせ眠れないなら飲む必要ないでしょう。」


ちょっと乱暴に感じるかもしれません。
しかし、辛くなったら飲んだらいいだけなのですし、医師と相談しながらやってみるようにしてみました。飲んでも眠れないというのは本人も嫌と言うほど実感していたので納得もできたようです。もちろん、眠れるように整体で体を整えながらやるのです。

そういうところからはじめて、うつの薬、不安症の薬と3ヶ月ほどで順にやめることができました。12月からはじまって4月ごろには体の状態はかなりよくなっていました。この頃になると、夜は不安ではありますが、不安から叫んでしまうような事はなく、薬なしで眠れるようにもなっていました。

ところが、夏前あたりから様子が一変してきました。
なぜか、体の状態がどんどん悪くなってくるのです。薬なしでは眠れなくなり、それとともに不安が強くなってきました。そして、なぜ、おかしくなるのか?という原因がはっきりとわからないのです。

いえ、原因は体を冷やしてしまっているというのはわかるのですが、どこで冷やしているか?というのがわからなかったのです。本人も気づかないところで体を冷やしてしまっているのです。

結局、これをみつけるのに3ヶ月ほどかかりました。

原因は、エアコンでした。
この方、週に1回勉強であるところへいっていたのですが、そこのエアコンが強すぎたのです。参加者全員が厚着をして参加しているということもあって、春過ぎからエアコンが全力で稼働したいたそうです。本人は凍えながら勉強をしていたとか・・・。

週に1回エアコンがよくきいた部屋で数時間過ごすだけでこんな状態になることもあるのです。

ただ、原因がわかればあとは簡単です。
再び元気になるまでには1ヶ月ほどすみました。体にたいしての不安はなくなり、もう大丈夫ですとうことで整体を終えました。

不安、パニック症でこれほど時間がかかったのはじめての経験でした。
こんな事で体を壊すこともあるというのは知っておくとよいでしょう。何をやってもよくならない人は、たいていこういう落とし穴にはまっています。



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