ブログ「日々整体」

オーロラが見られた日に体調不良が増加した理由

先日、日本でオーロラが見られました。
それと同時に体の調子が悪い、頭が痛いと訴える人が非常に多いのです。おそらくなのですが、日本でオーロラが観測されたのと、体調が悪くなったのは同じ現象が原因ではないでしょう。なぜなら、整体にこられるほぼすべての人が不調を訴えていたからです。今回ほど極端になることはこれまでなかったにしても、このようなことは珍しくないことですし、私自身もここ1週間ばかり体調が妙だと感じていました。

オーロラのメカニズムは、太陽風が原因だそうです。
太陽風が何かというと、太陽で発生するプラズマだそうで、それが地球に届くタイミングで発光現象として肉眼で観察されるということのようです。プラズマについて物理的説明を掘りさげれば理解はできると思いますが、正直にいってわかったようなわからないような説明だと感じます。ただ、太陽で異変が観測された後にオーロラが地球上の各地で観測されるのではないかと期待されていたそうで、それで実際に観測されたわけですから、太陽風でオーロラが見えたという説明はだいたいあっているということなのでしょう。

太陽風の影響を目で確認できるのは光だけですが、実際には電磁波、磁場、電流なんかも太陽から届くそうです。その影響を受けて体になんらかの変調がおこっていたのではないかと思われます。先に述べたとおり、ここ数日の頭痛の訴え方というのはこれまでの経験ではあり得ないといっていいほど多かったのです。

ちなみに、中国の歴史でオーロラは何回か観測されているというのを見たことがあります。どうもオーロラが現れると寒冷化が起こるようで食料難になり王朝が滅ぶとか、そんな話があったように思います。オーロラが見られるというのは単純な自然現象には留まらない可能性が高いのかもしれません。

人間の体は、環境の変化に対応して、常に一定の状態に保つ働きがあります。
これをホメオスタシスというのですが、発汗による体温調整などはこのホメオスタシスの働きの代表です。ただ、知っている人でも一般的には気温が暑くなったり、寒くなったりという変化への対応程度と考えているようです。特に影響の大きいのは気圧の変化なのですが、台風が近づいたときに頭が痛くなるではありませんかと質問するとピンとくる方は割合多いように思います。

今回は、日本でオーロラが見えるというような百年に1回、下手をすると数百年に1回あるかぐらいの現象が起こったのです。それが大きく体に影響するであろうということは想像することが難しくないでしょう。むしろ普段通りでなんにも気がついていないという人の感受性、身体感覚はかなり鈍いものであるということを自覚した方がいいかもしれません。

わかりやすく極端な例として熱中症を挙げてみます。

「暑さに気がつかなくて心臓が止まりました。」

というのが熱中症で亡くなるということだということです。犬や猫を見ているとわかると思うのですが、彼らは日差しの強い暑い日には涼しいところでじっとしています。ですから、暑さで亡くなるということは人間に比べてかなり少なくないのではないかと思います。それが生き物としての自然な姿なのです。

ところで、こういう時に、多くの人が考えることは、

「何かの病気になったのではないか?」

ということのようです。
先に述べた通り、このような状況でなんらかの体の変調に気がついたのであれば、逆に体は健全であると考えて問題ないでしょう。環境になにか変化があれば、それに対応できるのが生物という存在です。環境が変わっているのに、自分の体に異常な変化が起こっていると考えてしまうのは、ちょっと問題があると思っておくくらいでよいと思います。

なお、続報を見てみるとこの減少は長引く可能性があるおうなことも行っていました。寒冷化してどうこうなんてことが本当に起こるかもしれません。

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