体は繋がっている:頸椎と腰痛の不思議な関係
2023年09月21日
「頸椎の異常が影響していますね。」
このような私の説明を聞いて不思議そうな顔をしていたのは腰痛で相談に来た方です。 頸椎の狂いのせいで腰痛が生じるというのは理解できない人がほとんどでしょう。ただ、体の繋がりをなんとなく感じている人などは、
「繋がっているんですね。」
と言って納得する方もそれなりに存在しています。
そういう方は、医師の説明に納得できずに整体師である私のところにこられるのでしょう。今回の方は、ご家族に無理矢理連れてこられた方だったので理解の及ばぬ範疇の話だったようです。
気の毒だと思うのは、腰が痛いから腰に問題があるはずだとしか考えられない医療を完全に信頼してしまっている人たちです。そういう人たちは、
「整体師の考えなど信用できない。」
と考えることがほとんどですから、私などの言葉に耳を貸すことはないでしょう。
それでもそういう人の中には、医師の言うとおりに様々な治療を済ませた結果、どうにもならなくなってから相談にこられることがたまにあります。鎮痛剤が体の感覚に影響を与えていたりすると、その改善にはかなりの時間が必要になります。また、背骨にメスを入れてしまっているとどうしようもないことも多いので緩和する方向で対処を考えるしかない人もいます。
それにもかかわらず、
「やはり整体なんぞ信用できない。」
と言い出す訳ですから、
「最初からこちらに来てくれていれば今頃は腰痛のことを気にすることなどなくなっているだろうに。」
と愚痴りたくなってしまいます。
結果、腰痛をとやかくいう人にはあまり関わりたくないなぁというのが私の本当の気持ちになっていたりします。
そういえば、今、腰が痛いといって3ヶ月ほど通っている人がいます。
かなり辛いようで、早く何とかならないかと私に催促してくるので、
「おそらく数年前から体がおかしかったはずですけど今までほったらかしにしていたんでしょ?そういう長年かけて悪化した体の問題が1~2ヶ月で治るはずがありません。どうししてもというのなら病院へ行って優しい先生に相談してください。」
と返事をしました。
どうやら3年ほど前から体の調子がおかしかったようで、いままで薬漬けになってしまっていたようです。その結果、不眠になってさらに腰痛が悪化となるわけですから、時間がかかるのは当たり前だと考えるべきです。私から見ると、随分と様子がよくなってきて、睡眠導入剤なしで眠れるようになってきているので、かなり回復が早いと感じます。
「余計なことをする前にまずはこっちに相談してくれませんか?」
と、つい言いたくなってしまうのでした。
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