ブログ「日々整体」

筋肉バンザイ!

「筋肉をつければ体の問題が解決する!」


というのはもう信仰といっていいかもしれません。
それなりの御利益があればいいのでしょうけど百害あって一利なしの論だから困ったものです。お医者さんで、腰が痛いとか膝が痛いとかいうと、たいてい


「筋肉をつけて関節や骨を守ればいい。」


なんていわれるわけですけど、嘘かもしれないと疑う人はあまりいないようです。
こんな事をいう医師がいたら、


「プロ野球選手にはどうやればなれますか?」
「Jリーグで活躍するにはどうすればいいですか?」
「オリンピックで金メダルをとるにはどうすればいいですか?」


というような質問をしてみてください。
たぶん、


「筋トレして筋力をあげればいい。」


なんていう返事が返ってくるのじゃないでしょうかね。
筋力の量は増やしてもスポーツでのパフォーマンスはあがることはありません。実は、むしろ低下してゆきますし、怪我や病気のリスクが増えます。プロ野球選手だった清原和博なんかがいい例でしょうか。筋肉の量に比例して成績がおちてゆき、怪我ばかりするようになってしまいました。それに対して桑田真澄はある時期から体の鍛え方をがらりと変えて長く活躍し続けましたし、大きな怪我も克服して活躍し続けました。この両者の違いは非常によい事例なんですが、あまり掘り下げて語られる事がありません。おそらく筋肉教の人たちには都合が悪いのでしょう。


世界一の○○の選手にボディビルダーみたいな人は一人もいないということです。
筋肉の量に比例して運動能力があがるのであれば、筋肉の塊のような体であれば運動能力があがるという事のはずです。競技会なんかをみているとハンマー投げの室伏は小柄な選手でしたが、世界で一位になれたのはどういう理屈だと聞いてみれば、


「筋肉の質が違う。」


当然、こんな返事なのでしょう。
じゃあ、その筋肉の質の違いはどこからくるのか?筋肉をつけて体を丈夫にしなさいという人は、それが説明できるでしょうか?筋肉について大して詳しくもないくせに、運動やスポーツについては無知なのに、運動して筋力アップをやりなさいなんていう無責任なアドバイスをしている人がいるわけです。オリンピック選手や、プロスポーツ選手をコーチ、育成して実績のある人が言っているのならまだしも、運動について無知な人が、


「筋肉をつけなさい。」


とアドバイスしていることに疑問を感じてみてもいいんじゃないでしょうかね。


私は学生のころはバスケットボールをやっていました。
それで、


「体の力を抜けば抜くほど、シュートの飛距離が伸びて正確さも増す。」


という事に気がついたのは高校2年の頃です。


運動について勉強なんかしていなくても、それなりに熱心に練習していれば誰にでも気がつける程度のことじゃないかと思えます。どの程度熱心さかというと、学校の体育館が使える日は毎日200本のシュートを放つ程度です。盆、暮れ、正月に、試験前後などなど、体育館が使えない日がありますから、おそらく330日程度ではないかと思われます。

3ポイントシュートの距離が6mほどなんですが、最終的にはそこから2~3m下がっても練習であれば8~9割以上は成功するようになっていたように思います。なお、バスケットボールの試合だと、近距離のシュートであれば9割、ロングシュートであれば8割入っていればだいたい全部入っているようにみえるぐらいだと思っておけばいいのじゃないでしょうか。


で、繰り返しますけどシュートの時に意識するのは、


「筋力をいかに使わないようにするか。」
「体の力をいかに抜くか。」


という事だったりします。

バスケットボールで正確なシュートをうてるようになるのに筋肉の量を増やす必要をまったく感じませんでした。


同級生の不幸は、そんな私が部長だった事でしょう。
部員には筋トレやれやれ言って、自分は筋トレをサボっていました。必要を感じないのですから当然のことではありますけどね。チームは大阪で32位止まりじゃなかったと記憶しています。今振り返ってみると、自分が上達することしか考えずチームがどうすれば強くなるかなんて全く考えていないかなりダメな部長でした。なかなかいいメンバーが集まっていたのに、申し訳ない事をしてしまったなぁと今振り返って思います。


筋肉をつけて体を丈夫にしなさいという人に、私のこの経験からくる考えを話したらどう考えるでしょうかね?
そして質問してみましょう。


「バスケットボールでロングシュートの飛距離と成功率をあげるにはどうしたらいいのか?」


筋力をつけろとかいわれたら、もうその人のアドバイスは聞く必要がありません。
かなり前からそういう傾向があるのですが、今の世の中では運動に詳しくない人がやたらと運動をしろと薦める傾向があります。ひどいお医者さんなんかになると、なんでもかんでも運動不足のせいにしたりします。それだけならいいのですが、たいして運動に詳しくないのに、体の調子が悪い時に、それは運動不足が原因だとかいうのです。


ずいぶん前に一回紹介しましたが、耳鳴りが辛いといって相談にこられた方が、


「毎日ジョギングでもして運動していればこんな事にはならなかった。もう手遅れだから一生上手に付き合っていきなさい。」


とか言われて、暗澹たる気持ちで私のところへやってこられました。
でも、この方はかなり軽度だったようで、整体して生活習慣を変えたら2~3週間で耳鳴りは鳴り止みました。もちろん運動なんて一切していませんし、


「余計なことはすんな!」


と厳命していましたよ。


筋肉運動教の隠れ信者たちは世の中のあらゆるところに潜んでいますから注意しなくてはいけません。
社会的ステータスの高い人たちほど入信している可能性が高い気がします。もしかしたら、宗教団体ではなく秘密結社みたいなものがあるのかもしれません。


運動をすすめるのであれば、


「どのような運動をどの程度してどのような体になればいいのか?」


ということをきちんとアドバイスをできなくてはなりません。
現状の体はどういう状態で、どういう課題があるからどのように体を作ってゆく必要があるのか説明もできないのに運動をすすめるのです。それで歩けとか、走れとか、山登りをしろとか、マシンで筋力つけろと、大雑把な事しかいわないのですからひどい話です。


筋トレはさらに難しくて、どのような体を目指すのかというのをしっかり考えなくてはいけません。
ムキムキになってホームランをたくさん打ちたいみたいな安易な考えで毎年のように肉体改造に取り組んだ清原がいまはどうなってしまったのか?世界一美しい筋肉を持っているなんて言われた人は肺と心臓がちゃんと動かなくなって死んでしまったんですけどね。そういう都合の悪いところは知らんぷりで筋肉バンザイとか叫んでいるのですから困ったものです。



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