パニックと動悸、息切れの違い
2016年06月23日
パニックや動悸で相談でこられる方の自律神経の状態をみていると気がつくことがあります。
なにかというと、
「お医者さんではパニックと動悸について明確に区別することが難しいのではないか?」
という事です。
実際、ただ動悸がおこっているだけのにパニック症だということで相談にこられる方が非常に多いのです。
確かに、どちらも体に起こっている現象としては心臓の鼓動が早まってしまっているということです。しかし、私などからみると全くの別物といえます。
まず、パニック症というのは不安や恐怖がつきまとうもので、動悸が起こるせいで不安になるのはただの動悸と考えてよいのではないかと思います。ところが、原因がうまくみつけられないときは、ストレスや心の問題ということでパニック症であると判断されてしまう傾向があるようです。
このあたりの定義など私にとってはどうでもよいのですけどね。
以前に、パニック症だということで相談にこられた方を1つ紹介します。車で高速道路を走るときに、渋滞したりトンネルに入ると強い不安のせいで車にのっていられないということでした。そして、この方がこうなってしまう原因は、ポテトチップスなどのジャンクフードばかり食べているせいでした。
私は常に
「体のどこが悪くなっているか?」
という視点を忘れないように注意しています。
そして、さっき紹介した方の原因は、それが毎晩お酒を飲みながら食べていたジャンクフードのせいで胸椎8番が悪くなっていたことでした。ですから、自律神経を整えながら食生活を改善してもらうことで解消することができました。
ちなみに、体質によっては同じような事が原因で胸椎4番が悪くなることもあります。また、日常的にジャンクフードを食べていると必ずパニックや動悸を起こすわけでもありません。この辺りの事を踏まえていないと体の事をきちんと把握する事が難しくなるといえるでしょう。
パニック症だからココが悪いはずだ、動悸がするからココが悪いはずだという決め付けをしてしまうと本当の原因はたどりつくことができないからです。
さて、自律神経と背骨から動悸とパニックをみた場合、動悸がする時は胸椎4番に異常がみつかります。
一方、パニック症である人は胸椎7番か8番に異常がみつかります。だから、それぞれの原因は、胸椎4、7、8番に関わる神経が過敏になっているせいです。しかし、本当の原因は、
「どうしてそこが悪くなったか?」
という事です。
生活習慣だったり、薬のせいだったり、怪我をしたせいだったり、エアコンで体を冷やしているせいだったいりと人によって様々です。