不調や病気の経過の話
2014年11月07日
風邪をひいたときに体がどのような変化するか?
ということを考えたことのある人はすくないようです。風邪の変化を観察していると、風邪をひくまえには体の緊張がたかまってっくるのですが、風邪をひくと逆に弛緩します。この弛緩したときに、しっかり熱、せき、くしゃみ、鼻水なんかを出しておくと、風邪を治ったあとには体はきれいに引き締まって体調が整います。
「病み上がりは体の調子がとてもいい。」
という人がいますが、風邪を上手に経過させているからです。
風邪をうまく経過させられない人は風邪がなおった後も、まだ体の調子がいまいち悪いとかいっています。
胃の働きはちょっと独特の経過をします。
本当は独特なのじゃなくて、とても自覚しやすいということなのだろうと思いますけどね。胃という臓器は、調子が狂ってくると一度壊してしまうという変化が起こります。ですから、胃の調子が悪いと食欲が止まらなくなるというタイプの人がいます。
胃がうまく働いていないのに、たくさん食べるのですから、胃が壊れるという変化が加速します。
でも、胃という臓器は壊れると元の元気な状態に戻るという経過をします。ですから、早く治すために食欲を加速させて胃を壊すのを早めるのです。
ただ、この時には1回は胃が壊れるわけですから、食欲がなくなります。こんな時は、たいてい2~3日程度、食事を控えめにしていればよいのです。胃というのは壊れてしまえばもう治ってしまっているのです。
この時に、
「食欲がなくなった。自分は病気である」
とかいいだして薬を飲んでまで食べようとする人がいます。すると、壊れた胃が元に戻るという経過がとまってしまいます。
「食べられなくて、どんどん痩せてくる。」
なんて言っている人の体にはたいていこんなことが起こっています。
「病気や不調を感じたときに、それがどのような経過をたどって元にもどるか?」
知っていると知らないとでは、人生が変わるくらいの差が生まれてきてしまいます。
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