水泳の達人になる方法と健康になる方法は同じ
2014年06月26日
朴歯の下駄という本を読みはじめる。
整体を生み出した野口晴哉氏についてのエピソードが多く紹介されており非常に興味深い。その中で、健康についての秘訣みたいな話があったので紹介してみます。
それは水泳に例えたお話でした。
人間は、溺れると沈んでゆき、死んでしまうと浮いてくる。誰でも知っている知識といえるでしょう。水泳に達人が、水泳を上達する秘訣として、こんな話をしたそうです。
「浮かぼうとあがけば体はどんどん沈んでゆく、でも浮かぶ努力を辞めてじっとしていると浮かんでくる。水泳を上達しようと思うなら、人間の体は水に浮かぶという事を知らねばならない。」
泳げない人は、水を恐れるあまり浮かぼうと暴れるから沈んでしまうとうわけですね。
野口氏はこの話を例えとして、人間の健康ということについても同じ事がいえるといっていたそうです。つまり、
「健康になろうとあがくとどんどん不健康になる。人間の体は水に浮かぶように、ほっておけば健康になるようにできているのだから、余計な事をしてはいけない。」
というような事をいっていたそうです。
今年になってずっと私は、
「健康であるということは当たり前のことであって努力してなるようなものではない。」
と言い続けてきました。
まぁ、これを読んだ時、
「おっ!私は野口晴哉氏と同じようなこといっているぞ!」
みたいに思ってしまって、自分はつくづく俗物だなぁと思ったわけですけどね。
さて、いまだに、
「薬が効かなくなってしまって困っている。」
というような電話での質問が後をたちません。薬を飲むというのは、浮かび上がろうとあがいているようなものですからどんどん沈んでいってしまうは当たり前です。
整体についての認識はほぼ全ての人が間違えていますね。
整体は浮き輪ではありません。整体というのは自らの身体が水に浮かぶものである理解し泳げるようになるのを手助けするものです。
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