説明できない事の方が多いという話
2014年05月23日
数年前のことですが、
「私の体に起きている事を論理的に私でもわかるように説明してください。」
と、いってくる人がいました。
私は、
「無理です。」
と答えました。
私は誤魔化してしまうのが嫌いです。
だから、
「年のせいです。」
「老化のせいです。」
「ストレスのせいです。」
「考え方が悪いんです。」
「姿勢が悪いんです。」
「背骨の隙間がせまいんです。」
「かばんを左右バランスよく持たないからダメなんです。」
こういう事は絶対にいいません。
こんな物はすべて
「わかりません。」
といえないのをごまかしているだけだと考えています。
単純に考えてみてください。
時点で、
「生命がどうやって創りだされたか?」
という疑問には答えがでていません。
地球という環境でなんらかの化学反応が起こってはじめの生命が生まれたみたいな説明がされることが多いですが、有機物を人為的に化学反応させたって生命は生まれてきていません。
とりあえず人間という生き物に限定して考えみても、確かに材料はわかっています。
酸素、炭素、水素、窒素、カルシウム、リン、硫黄、カリウム、・・・・・と材料はわかっています。有機物の内訳でみたら、水、たんぱく質、脂質、糖質という具合に解明もされています。
でも、これらの材料集めて混ぜたり温めたりしても人間が生み出される事はありません。
人間を生物たらしめるためには、なにか不思議な力、あるいは現時点の人間では見つけられないなんらかの要素があるというわけです。昔の人は、それを魂といったりしたんだろうなぁと私は考えています。
さて、話を現実に戻します。
人が人として存在するためには、どうにもよくわからない何かが必要らしいのです。ここでは、とりあえずそれを、「その力」と呼んでおきましょう。
「その力」がうまく働かなくなった時に、体が壊れてくると考えるとわかりやすいのではないでしょうか?
わからないという言葉を連呼していますが、「その力」はどうなったときにおかしくなるか?そして、どうやってあげれば「その力」は元にもどるか?ということは、ある程度わかっていると自負しています。もちろん、まだまだわからないことも多いので、残りの人生を使って少しでも理解してゆきたいと考えていますけどね。
さて、ここで最初の質問に戻りましょう。
「私の体に起きている事を論理的に私でも納得できるように説明してください。」
と聞かれれば、私はこう答えるわけです。
『そんなものは私にはわかりません。
でも、それがなぜ起こったのか、そして今の状態を変えて健康な状態へ体を整えるためには何をすればよいのか?ということはある程度説明できます。
もし、どうしてもそれが知りたいと思うのなら、頑張って、あと100年、500年、1000年と長生きしてください。もしかしたらその頃には全ての事が説明できるようになっているかもしれません。』
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