断食のお話
2014年03月06日
「体を整えるには食事を減らすのがよい。」
いつもこのように整体指導をします。
自律神経を整えるにはもっとも簡単で効率がよい方法だと私は思います。ところが、こういうことをいうと
「断食すればいいんですね!」
と勘違いする人がいたります。
そういう短絡思考をしているから体を壊すのですけどね。
ただ、中にはもう1歩踏み込んで、
「断食した方がはやく体が整うのでしょうか?」
と質問をしてくる方もいます。これはいい質問だと思います。
私は断食は進めていません。むしろ安易に始めないように指導しています。
過去の例を1つ紹介しておきましょう。
ヨガのインストラクターの方が、
「インドにヨガの修行にいったら眠れなくなった。」
と、相談にこられました。
詳しく聞いてみると、修行として断食したことが原因でそうなったようです。
平たくいってしまうと、交感神経の働きがたかまって、軽い興奮状態になったようです。ですから、眠れないといっても辛いということはありませんし疲れも感じません。平たくいうと、ずっとハイテンションになっているだけのことです。
ただ、日本に帰ってきてからもそういう状態が続いたので、昼間に仕事をして夜眠るという普段のリズムに戻したいということでした。骨盤の状態でいうと、左の骨盤がしまって開く動きがなくなっているということですので、そのように調整すればすぐにリズムが元にもどったようです。
これは非常に面白いな思いました。日本で生活していればそんな状態になるのは、徹夜で麻雀をしている時ぐらいしか私は思い当たりません。
さて、断食ですが、この例からわかる通り、やり方を間違えると自律神経のバランスが乱れます。
「ただ、飯を抜けば良い。」
断食とはそういう単純なものではありません。
普通の人がなんの知識や経験もなくやると体だけでなく、精神状態もおかしくなります。ですから、どうしてもやりたいというのなら経験や知識のある方にやり方をきちんと教えてもらうことです。
インターネットや本で見た情報を鵜呑みにするとたいていうまくいかないと私は考えています。
関連カテゴリー<
ブログ
>