栄養のお話
2014年02月28日
先日、健康食品の営業マンがやってきてこんな事をいっていました。
人間が衰える原因は○○という栄養が不足するとういことだとわかりました。
これは最近あらたに発見された養素でして、その○○をこの健康食品で
補う事ができるので、うんぬんかんぬん・・・・
どっかで聞いた事があったのでなんだったかなぁと思い出してみたら
「ゴマの油を飲めば80歳を超えても、エベレストに登頂できる!」
というものだったかと。
ヒット商品がでるとそれを模倣した商品が必ずでますね。まぁ、実際のCMは違う表現をしているのかもしれませんが、そういう印象が残っているCMです。
さて、体を作る材料は栄養だから、良質な栄養を摂取することで健康になれる。そう考えている人が多いのではないでしょうか?
でも、元気で健康な人の食生活を詳しく聞いてみると、食事に気を使っている人はまれです。
体を作る材料だからと、食事に気を使うのは、実際は健康や体調に不満がある人ばかりです。そして、そういう人が食事に気を使って元気になっているか?というと、成果の上がっている人はすくないのではないでしょうか?
家を建てるということを例に考えてみましょう。
「いい家を建てたい。」
そう思って、日本中を探しまわって質のよい木材を集めてきたとします。
でも、それだけでいい家はできません。いい家を作ろうと思ったら家を建てる大工職人が必要だからです。
いい材料を集めれば雨漏りしないか?
いい材料を集めれば家が傾かないか?
いい材料を集めれば長持ちするか?
と、考えてみてください。
すべて材料はあまり関係ありません。かろうじて長持ちという点で言えば、多少は関係があるかもしれませんが、材料より高い精度で家を組み上げる方がよほど大切です。
実は、健康で元気な人は、何でも食べて、なんでも飲んで、そういう人です。
材料がしっかりしているのではなく、大工がしっかりしています。摂取した栄養を、体に作り変える働きがしっかりしている人が健康な人です。少し前の、大雪の際には、立ち往生時にパンを分けてもらったのに、
「防腐剤など体の毒だ。毒入りのパンなど配るな!」
と怒っていた人がいたそうですが、この人はおそらく健康に自身がなかった人だったのでしょう。
体がしっかりしていれば体に害のある成分は吸収しないでちゃんと体外に捨ててしまいます。
だから、青酸カリのような口にいれるとすぐに死んでしまうようなものなら駄目ですが、添加物として防腐剤がはいったパンを食べたぐらいで健康をそこなうようなことはありません。
人間にとっての大工の役割がいったいどういうのか?
実はわかっていません。それがわかれば、人間を構成する要素、銅45g、亜鉛25g、ニッケル、リン、水・・・・・・・、と人間を構成する要素はわかっているのですから人間が作れてしまうことになります。
ただ、大工がいい仕事をしている体はどういうものか?
については私はわかります。
だから、体に不満のある人は、そういう体を目指せばよいのです。少なくとも材料についての吟味はほとんど必要ないというのが私の考えです。
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