ブログ「日々整体」

天高く馬肥ゆる秋と体の関係

天高く馬肥ゆる秋

という言葉があります。
挨拶で使う言葉だそうですが、馬もまるまると太る良い季節だというような意味合いです。中国なんかだと北方民族が太った馬に乗って略奪しに来る季節という意味合いもあったそうです。

秋は実りの季節です。
いまの日本で生活すると季節を大きく意識することはないのではないでしょうか。野菜なんかは年中同じものが売っていたりしますから旬がいつか?なんてのはあまり意識しません。まぁ、旬をはずすと味がおちたり値段があがったりしますから敏感な人には何をいっているだという事かもしれませんが。

話を戻します。
秋というのは収穫の季節です。お米がとれる季節ですし、ぶどう、柿、栗、りんご、みかんなどの果物、魚類ではサンマ、イワシ、サケ、サバなど秋においしい食べ物がたくさんあります。

食欲の秋というとこういった美味しいものがたくさんあるから!
と、考えている人が多いようですが、実際は違います。人間の体も秋になると食欲がとまらなくなります。どうしてかというと、体が冷えるからです。

体が冷えると食欲が止まらなくなります。
体を冷やしたときに一番影響がでるのが、泌尿器なのです。泌尿器の働きがわるくなると胃酸が増えてきます。食いしん坊の体を胃酸過多なんていう言い方をするのはご存じでしょうか?胃酸が多い状態だと、いくら食べても満腹を感じることができません。いらくでも食べれるようになりますし、いらくでも食べたくなってしまうのです。

本来はこれでまったく問題なかったのだろうと思います。
なぜなら冬になると食べ物が極端にすくなくなるからです。秋にたくさんの栄養を蓄える。人はそうやって厳しい冬を乗り切ってきたのでしょう。そして、そうするために、体が冷えてきたときに、

たくさん食べることができる

そんな、体の状態を自然に作るようになってきたのでしょう。
もちろんこれは人間だけじゃなく、馬をはじめとする他の生き物でも同じような体の働きがあるのでしょう。それが、天高く馬肥ゆる秋という言葉につながったというわけです。

さて、これが今の日本という環境では非常に困った事を起こします。

食べ過ぎになるのです。
つまり栄養過剰になってしまうのです。今の日本人で冬になったからといってひもじい思いをするような人はほとんどいないことでしょう。

花や木に肥料をあげすぎたときに枯れてしまうように、人間も栄養過剰になると栄養中毒を起こして体がこわれてきてしまいます。

一昔前なら食欲の秋は必要な事だったのでしょう。
しかし、今のこの環境で食欲の秋は体を壊してしまうと言うことは知っておく必要があると私は思います。
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