うつの仕組み その1
2018年03月16日
「ぼくはうつですか?」
と、笑顔で私に質問してきた人がいます。
確か、北陸からわざわざやってきてた人でしたが、それで私にこんな質問をしてきたので、
「こいつはアホだ。」
と思いました。
基本的には、こういう人は相手にしないようにしています。自分の事をうつだと称する人を、大まかに分類すると、
1.優しくして欲しいので病気のふりをしている 30%
2.仕事をしたくないので病気になりたい 30%
3.専門家にうつだと言われたので自分がうつだと思いこんでいる 35%
4.その他 4%
5.ほんとうにうつの人 1%
という程度でしょうか。
ちなみに、この時やってきた人は明らかに2にカテゴライズされる人でした。ところが、世間じゃ自律神経のバランスが悪いことをうつと言うと考えている人もいたりするので、このあたりのカテゴライズとか判断は無茶苦茶ですね。
こうなってしまうのは、専門家の判断があてにならないからですかね。
大半の人は、なにかの機会に専門家に、
「うつの傾向がありますね。」
とか言われて、その気になって本当にそういう風に変わっていってしまうわけです。このセリフ、仕事が辛い、人間関係が辛いとか感じている人にとっては非常に安心する言葉のようです。
「自分は病気だから辛いのだ、適切な治療を受ければ仕事や人間関係の悩みがキレイに解決するに違いない!」
なんて感じられるようです。
ただ、自分をしっかり保っている人は、こんな判断は納得いかないと私のところへ相談にくるようです。前にも紹介しましたが、
「あんたはうつになっているから薬を飲んで様子をみなさい。」
と言われたけど、どうも納得できないと私のところに相談にきた人がいました。その方は、その2週間ほど前に父親が亡くなられていただけでしたね。
父親が亡くなれればショックを受けるのはあたりまえといえます。
そりゃ、ひどい父親で亡くなって清々するなんていうこともたまにはあるかもしれませんけどね。普通は悲しいわけですから、気持ちが落ち込み気味になったり、ふさぎ込みがちになってもまったく不思議ではありません。
まずはなんでもかんでもストレスのせいにするのは辞めることですね。
仕事のプレッシャーがきついのでそれを薬でごまかしていればどうなるか?人間関係が辛いというのでそれを薬でごまかしていればどうなるか?失恋したショックを薬でごましていればどうなるか?
病気になるのは当たり前ですね。
立ち直ったり、気持ちの切り替えをするのには時間がかかったり、他人の助けが必要だったりすることもありますけどね。でも、そういうのは自分の力で立ち直らなきゃいけないんですよ。
大前提として、こういう当たり前の事を踏まえておかないとおかしなことになっていくというのはまず抑えておくべきでしょう。
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