ブログ「日々整体」

土俵を肴に考えてみる

20年ぐらい前にちらっと読んだだけの記事なのに、いまでも鮮明に記憶に残っているものがります。経済がらみのデータを発表する冊子の隅に掲載されていたコラムなのですが、妙に感銘を受けていまでも印象に残っているようです。

それはなにかというと相撲の土俵の話です。
土俵が一段高くなっている理由はなにかというと、実は怪我を防ぐためなのだそうです。私はそれまで相撲ってのは神前でとるみたいなもので、神棚というような意味があるのかなぁと漠然に思っていたのです。土俵の上には、派手な櫓もありますしね。


土俵は、周囲より高くなっていて、その上で相手を倒したり、土俵の上から落とすわけです。
落ちたら危ないし怪我の原因になるのではないかと思われるのですが、高くすることで怪我をする事がほとんどなくなってしまったのだとか。当時は、『へぇ!』とぐらいにしか思ってなかったのですが今から思うと案外理にかなっているのだろうなぁと。


土俵が高くなっている理由のう1つは踏ん張りすぎないようにするということでしょう。
交通事故なんかに多いのですが、骨が折れていればこんなに大変なことになってなかっただろうと思えるものが少なくありません。骨が折れることで力がそちらに逃げてくれますし、きれいに折れた骨はすぐに繋がってなんの後遺症も残りません。

つまずいてコケてとか、足首をひねったとかでも同じで骨が折れていれればキレイに治るからいいんですよ。これが、靭帯が伸びたとか傷ついたとかいうことになってしまえば、その後一生足をひきずって歩かなければいけなくなったりするわけです。このことを踏まえて考えると、平地に土俵があると無理に踏ん張るということが起こりやすいだろうと思えます。

このことは、逆を考えればわかりやすいですかね。
高いところで相撲をとっていると、死に体、つまり完全に負けの体制になっているのに無理に踏ん張って落ちると受け身がとれません。そうなると、命に関わるような怪我をしてしまうことがあるだろうと推測できます。

高いところからだとキレイに落ちなければ危ないのです。
ですから、死に体になったときに変な体の残し方をせずに諦めて安全に落ちるということが自然とできるのではないかと。


で、この考え方、普段の体調管理にも活かせる考え方だったりします。
風邪をちゃんとひいておけば体がすぐにリフレッシュするのです。それなのに予防したり、半端なところで止めるからおかしなことになってるわけです。骨おっておけばすぐにくっついて後遺症など何もないように、風邪もしっかりひいておけば後々変な病気になることもなくなるんですけどね。
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