起立性調節障害の意外な原因
2016年09月27日
以前に整体させてもらった中学生の子がまた具合が悪くなってきたと相談にこられました。
一旦は、元気になって毎日学校へ通っていました。ところが、2ヶ月ほどたってまた朝おきれなくなってきたのです。
熱心に部活に通っており練習がハードだったとのことで、体の疲れてそれが抜けていないせいだとみていたのですが、ちゃんとした原因が別にありました。
なにかというとある食品の食べ過ぎです。
私はよく、
「体にいいものを何か食べていませんか?」
と質問することがあります。
これは、体によいと言われているものを日常的に食べていると、体が栄養過剰の状態になってしまいます。これはどのような状態かというと、
「肥料をあげすぎた花や木はどうなるか?」
と考えてみてください。元気がなくなってきて枯れてしまうというのはどなたにでもわかることでしょう。
実は人間の体にも同じことが起こります。
栄養をとりすぎると体から元気がぬけていき、それが行き過ぎると体のあちこちに問題が起こり始めます。
「良質な栄養をしっかり摂取することが健康にもっとも大切である。」
と考える人にとってはとてもじゃありませんが、受け入れられない事でしょう。
しかし、これは現実におこっていることです。このことは言い方を変えてみると理解が簡単です。栄養のとりすぎというのは、食べ過ぎであるということです。食べ過ぎが体の毒であることなどは説明する必要もないことでしょう。食べ過ぎというのは量の食べ過ぎを意味していると考えがちですが、質の食べ過ぎという点については考えたことのない人がほとんどではないでしょうか。
さて、最初の紹介した中学生はいったい何を毎日食べていたかというと、
ヨーグルト
です。
ヨーグルトが好きで毎日のようにたくさん食べていたそうです。ヨーグルトを食べすぎている人は腸を冷やして硬くしてしまっています。この時、たしかに便通はよくなりますが、これは下痢をしている状態ににています。無理やり下痢の状態になって便通を確保することが体によいはずはないのですけどね。腸内環境がよくなると言われている食品ですが、ビフィズス菌などは外から足して補うようなものではなく、腸内環境がよくなれば自然と増えてくるものなのでしょう。
似たようなケースに、チーズを一生懸命に食べている40歳の女性がいます。
この方は、仕事にいくことができないということで整体にこられていますが、
「なんでチーズばかり食ってるんですか?」
と聞くと、
「ご飯は食べられないがチーズなら食べられる。」
といっていました。
ヨーグルトやチーズなどの乳製品はうまみの塊のような食品のため、体が栄養を欲していない、つまりお腹が空いていなくても美味しくたべられてしまう傾向があります。
回転寿司などにいくと、あまりおいしくないネタにチーズがのって回っているのを見たことがある人もおおいのではないでしょうか?ところが、高級感のある寿司店でネタにチーズが載っていたらどうおもうでしょうか?すくなくとも私なら2回目にその店にいくことはありませんね。チーズというのはそういう食品だということです。
乳製品の食べ過ぎが起立性調節障害を起こしているケースはすくなくないと思います。もし心当たりがあるなら1回辞めてみることですね。