頭痛の原因
2016年08月11日
「10年以上の頭痛に悩まされている。」
そんな相談がありました。
別に珍しいものではありませんが、頭痛について相談にこられる人は横着な傾向があります。痛みや苦痛さえなくなればいいと考えるのです。
どういうことかというと、頭痛の原因というのはたいていが生活習慣にあります。
もっとベタな表現をすると食べ過ぎです。ところが、自律神経の状態をみて食べ過ぎである事を指摘しても、
「私はそんなに食べていない。」
といいはって食事の見直しをしない人がほとんどなのです。
鎮痛剤を日常的につかって痛みを和らげているせいで、副作用で体が次第に壊れてきており、鎮痛剤が効かなくなったり、深刻な問題が体に発生していたりします。そんな人に、
「薬をやめて、食事を見なおしなさい。」
と伝えても、聞き入れるような人はほとんどいません。
今回、来られた方も間違えようがないぐらい食べ過ぎていることが原因の頭痛でした
ですから、体の状態を確認して整体してから、
「薬と食事を見なおせば頭痛などすぐにおさまりますけど、どうせ無理でしょ?」
と話をしました。
頭痛の方の相手をまじめにやるのは時間の無駄だと感じはじめていたので説明もぞんざいなものです。
ただ、この方はこれまでのほとんどの方とはちょっと違ったようです。
この10年ほど本当に辛い思いをしてきたのでしょう。なんとか、頭痛を解消しようと、いろんな専門家にみてもらって様々な相談をしてきたようです。もしかしたら、私の意見を聞き入れるしか他に方法がなかったのかもしれませんね。
私のこのようないい加減な説明をきくとたいてい2回目はこられないのですが、薬を控えて食事をかえて、私の指導を聞き入れて、熱心に整体にこられました。
現在、1ヶ月ほど経過しましたが、少し痛みが和らいできたそうです。
体の方はずいぶん元気になってきていて、
「この体の状態なら、これまでの生活の感じとは全然違うでしょ?」
と聞くと、
「すごく元気に生活できている。」
と答えていました。
ここまでくると頭痛の原因もほぼはっきりとしてきます。長く食べ過ぎの状態のせいで、肝臓の働きがおちているのです。ニュアンスとしては、肝臓がひどく疲れている状態という方が近いでしょう。頭痛の原因はたいてい、肝臓か腎臓の弱りだというのは知っておくといいかもしれません。
さて、通常ですと、現在進行中の方のお話を紹介することはやらないようにしています。
しかし、あえて紹介したのは、この方が、
「お医者さんは、私の体をみない、顔もみない、ずっとパソコンの画面ばかりみている。」
と言っていたからです。
そして、
「体には問題がないので、過去に体にあった問題があなたの意識の中に残っていてそれが原因だからあなたの気持ちの問題です。」
といわれたのだそうです。
ちゃんとその人と向き合って体をみていれば、食べ過ぎを起こしていることはすぐにわかるはずなのですけどね。
ちなみに、意識に問題があって体の調子が悪くなることは確かにあります。
それを『心のつかえ』といいます。本当に心のつかえが原因で体の調子が悪いのであればそのつかえもとってあげなくてはいけません。この心のつかえはいずれこのブログで紹介しようと思います。
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