胡散臭い人の話
2016年06月07日
胡散臭い人がいます。
その胡散臭い人とは何を隠そう私です。
私が、
「これならよくなりますよ。」
「こういうことに気をつければ元気になりますよ。」
なんて事を言うと猛烈に胡散臭くなります。
何しろ、それはこれらの体の問題は、他の専門家から、
「もう治りません。」
「一生上手に付き合っていかなくてはいけない。」
「死ぬわけではないから心配はいらない。」
と言われているからです。
このようなセリフの説得力はこれまでどのような実績をあげてきたのかではなく、その発言する人間の社会的なステータスによる部分が大きいということを嫌というほど思い知らされてきました。
「病は気から。」
なんていう言葉があります。
この言葉は、気持ちを明るく保って、無用の心配をしない方が病気になったりせず元気にすごせるというような意味でしょうか。ところが、ちょっといい方を変えると、
「もう治らないという考えている人は治らないし、健康になれると思っている人は健康になる。」
という意味ともとらえることができるのではないでしょうか。
ちょっと前に、
「脊椎管狭窄症なんですが・・・。」
という人が相談にこられました。
そして、
「これならよくなりますね。」
というと胡散臭く聞こえたようです。
不審そうな表情を浮かべてかえっていきました。愚痴になってしまいますが、
「もう治りませんので、一生上手に付き合いなさい。」
という言葉の方が説得力を持つというのは悔しさを感じずにはいられませんね。
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