筋力を補助するロボットの話
2015年07月28日
随分前のことですが、腰が痛くてうまく動けない人のための補助ロボットを開発している人たちをテレビで紹介していました。モータの力で筋力を補助することによって自由にたって動けるようにということでした。
それなりの予算と人員を投入して開発しているようでした。非常に気の毒な評価になりますが、無意味な上に有害な研究開発だというのが私の印象です。
「人間の体は筋力で動かしている。」
という思い込みに気がついていい頃だと思うのですけどね。
ホンダが開発した2足歩行のロボットは、人間と比べるとずいぶんぎこちない歩き方をします。
それでも、2本足で歩くということが非常に難しいということから高い評価をうけていますね。筋肉で体を動かいしているなら、人間と同じように関節を作って、同じように動かせばよいだけなのです。
しかし、いかに筋肉の動きを微細に研究しても風が吹いただけで転んでしまうだけです。
ちょっとした振動でも、足元に石が落ちているだけで転ぶでしょう。二本足で歩くということはそれだけで奇跡のようなことといえます。人間の背筋をモータの力で補助したってすぐ転ぶだけだろうと私は思います。
あと、まれに電動の4輪車で外出しているお年寄りを見かけます。
そういう人に、
「そうやって車にのって外出していたらいつか歩けるようになるんですか?それとも死ぬまで車にのっているつもりですか?」
と聞いてみたくなります。
筋力を補助するロボットの発想は、ここでいう電動4輪車と同じだと私は思います。
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