癌を見つけてしまったときの話
2015年05月19日
最近、たてつづけに、
「いつからこの場所でやっているんですか?」
と聞かれます。
もう10年近くになるのですけど、はじめたころはただのもみ屋でした。肩、背中や腰を揉んだり押したりして、
「あぁ、気持よかった。体が楽になった。」
といってもらえればいいやと気楽に考えていました。
しかし、そんなお気楽さとはどうしても別れを告げなければいけない事が起こりました。
通りがかりで来られた方のようでした。
「肩こりが辛いので、楽にならないでしょうか?」
といわれました。しかし、体の様子をみると、肩こりがどうこうという問題ではありませんでした。
どう考えても、癌の影響で肩と首に違和感を感じている状態でした。
当時、すでに自律神経についての勉強はしていましたから、癌になる人なった人がどのような体の状態なのかは知っていましたから一目瞭然でした。
実は、癌というのは見つけるのはそれほど難しくありません。
免疫力が下がって癌が増えてきている状態というのは、非常に判別しやすいのです。ちょっとした知識と経験があれば誰にでもすぐにわかることでしょう。だから、当時の私でもすぐにわかりました。
仕方なく私は質問しました。
「最近、病院にいって健康診断などされていますか?」
というと、ここ数年いってないということでした。
「その場しのぎで、肩や腰を押して、とりあえず少し楽になってもらってさよらならといって帰ってもらうか、それとも癌の可能性が高いということを知らせるか。」
という選択を私は突きつけられたわけです。
迷いましたが、体のことについて自覚してもらってちゃんと対処してもらった方がいいとおもったので、
「癌ができている可能性が高いです。肩こりがつらいのはそのせいですね。まずは医者へいって検査してみてください。」
と説明しました。
この方は、その後いらっしゃていません。30分ほど肩をもんでもらってちょっとでも楽になればと思っていたところでこんな事を言われれば当然でしょう。
おそらく、私はこの時にもみ屋を辞めるという気持ちが固まったのでしょう。このことがなければ、とうの昔に整体など辞めていたかもしれません。
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