ブログ「日々整体」

子育てと健康と

私の息子は今、中学生です。
私の同時期をふり返ると、その頃はバスケットボールに熱心に取り組んでいました。高校の進学についても多少は頭にありましたが、部活を引退してから考えればいいやというぐらいの認識だったと思います。

私の頃ならそれでも問題はありませんでした。
ぬるま湯に浸かったそんな状態でもなんとかなる程度の余裕があったといえます。ところが、これから先、あるいはもう既にそうはいってられない状況になってきました。

それで息子に、

「もし自由に生きたいと思うのであればお前はこれから人生をかけて勉強に打ち込まなければいけない。自由に生きるという事は選択肢が多いという事で、狭まって少なくなった選択肢を取捨選択することではない。」

と、こんな話をしました。

日本は没落はもう止まらないでしょう。
残念な事に、今でも先進国の1つであると勘違いしている人も大勢いるようです。ところが、アジアでいうなら韓国や中国はもう日本を越えた経済力をもっていますし、インド、フィリピンといった国々も経済的にもう日本を追い越したといっていい状態です。各国の格差を理解するために、ビッグマックの価格差で比較する手法があります。先月、確認してみたら、ビッグマックの価格は日本よりフィリピンの方が高くなっていました。
そのような状態で最近示された、増税と軍事費の増強です。
傾いた経済にさらなる大きな負担を強いるこの政策が実施されるようですから、日本の国力低下はさらに加速するでしょうね。蛇足ですが、これは80年ほど前の日本と全く同じ選択でもあります。

話を戻します。

所得の半分程度を所得税や住民税、そこからさらに生活のための費用に消費税がかかります。もちろんガソリンだったらガソリン税といった具合に、消費には他にもさらに様々な税金がかかっています。実質的には、所得の7~8割程度が税金として吸い上げられてしまうのじゃないでしょうか。

あほかと思いますが、それが現実です。
残った2~3割の中で選択する自由は自由とはいえません。これらは、

「息子に日本はもうダメだから日本をでていけるように準備をしろ。」

という話をした後にでてきた情報なので、もうちょっと漠然とした話をした訳ですけどね。ただ、息子は私が言うことがどうやら本当らしいと理解しはじめたようです。

「自由に生きるという事は、アメリカでも、カナダでも、オーストラリアでも、ニュージーランドでも、中国でも、インドでも、欧州でも、もっとも自分が幸福に暮らせる地域、国を選べるという事だ。もちろん、日本でもいい、でもこの状況の日本で暮らしていくという選択は頭が悪いか、それともとんでもなく頭がよいかのどちらかだ。」

と補足をしました。

もちろん先の事はどうなるかわかりません。
だから、救世主が現れて日本の様子をがらりと変えてくれるかもしれません。そういう風になり得る人は数人心当たりがありますが、そういう人たちが、

「何をやっているのか、言っているのか理解できなくて腹が立つ。」
「ちゃんと政治家としての仕事をまっとうする気持ちをもっていない。」

なんて言われているのをよく耳にします。
どうやら、ほとんどの人は、所得の7~8割を税金として治める国、憲法9条の意味をよく考えもしないで軍事費を増大させる国、未来の人たちの負担を増やしていけないとかいいつつ未来を潰してしまう国で生活をするという選択をするようです。

そうして、そんな状況の中で、自分の息子や娘に、

「やりたい事をみつけて欲しい。」
「やりたい事をやって欲しい。」

といっているのですよね。
とてもおかしな事をいっているのですけど、そうやってしまっている事に気がつけなくなっている訳です。

さて、人生経験が十分なはずの大人たちがこんな状態です。
今の10代の人たちはどう考えるでしょうか?10代の学生では、これから先、日本がどうなっていくのか判断できるほどの知識と経験をもっていません。息子以外にも何人かの学生と話をしましたから間違いないようです。もちろん、優秀な中学生だっているでしょうが一部の優秀な学生だけです。

だから、私は自分の考えと判断を押しつけなければいけないと考えました。

「本当に自由な人生を望むのであれば今は必死になって勉強しろ。」

とね。
今の10代は日本という悪魔に取り憑かれて殺されてしまうでしょう。それから逃れるために必要な事は、様々な知識を得て、それを活かせるような人間にならなくてはいけません。自由に生きるという言葉は簡単に口にすることはできますが、それを実現させるのはかなりの努力や労力が必要です。

そう言えば、使い古されたセリフに、

「俺は親のいいなりにならない、親が敷いたレールを走るのは絶対に嫌だ。」

なんていうのがありますね。
私が中学、高校の頃このセリフをいう同級生が何人かいました。でも、私はそれを聞いた時、

「レールの上も走れない奴が、レールから外れて走れるはずがないだろう。」

と思ってましたね。

10年そこらしか生きてない人間に、

「好きなことを見つけなさい。」
「自由に生きなさい。」

というのは、現状の日本においてはただの責任放棄になります。
やりたいこと、好きなことを見つけるのは簡単な事ではありません。私がそうであったように30年とか40年とか生きてみてはじめて気がつく人の方が多いのではないでしょうか。

なぜこんな事をまとめたかというと、この考え方って健康にも同じ事がいえるなと思ったからです。
今の日本では、我々の人生には3つの選択肢が用意されています。

1.寝たきり介護人生コース
2.癌闘病コース
3.その他の病気コース

さぁ、あなたらどのコースを選びますか?
私ならこの3つからは選びませんね。医学、医療というものの存在が我々からその他の選択肢を奪っているのだと気がつける程度の教養と知性は身につけておいた方がよいと思います。
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