天才を真似しちゃ体を壊すよ
2018年10月23日
世間じゃ「楽しんで○○する」をプラス思考といっているのじゃないでしょうか?
私は、プラス思考とか、「楽しんで○○する」なんていう言葉は爆弾だと思っておいたほうがいいと考えています。なぜかというと、こういうのは体を壊している人が口にするセリフで、毎日元気に暮らしている人はこういう単語を口に必要がないからです。
で、最近、妙にプラス思考なんていう言葉を口にする人が増えているのです。
おそらく時期的なもので、夏が終わって秋に差し掛かるとそういう人たちが活発に活動をしはじめるのではないか?大手企業における月ごとのクレーム件数なんてのをグラフにしてみると9月から増えだして10月がピークだったりしませんかね?
石川遼がいつぞやのインタビューでこんなことをいっていたように思います。
私が思うに、谷亮子が楽しんで勝てましたみたいなことを言い出して、石川遼のこの発言で、
「楽しんでやらなければいけない。」
なんていう価値観が定着というか、変な広まり方をしたように感じています。
私はそんな考え方はかなり駄目だろうと感じます。
なんでかというと、楽しまなければいけない、「~ねばならない。」と考えている時点ですでに楽しめていないからです。苦しい、辛いという感情を楽しいという言葉で蓋をして、楽しいと思えないものを無理やり楽しんでいるふりをしてたらどうなるか?
少なくともこういう言葉や考えがあるせいで、
「楽しくなければ、辛いだけなのなら辞めてしまえ!」
という非常に最も適当かつ適切だと思える意見が完全になりを潜めてしまっているのじゃないですかね。
で、そんなことを踏まえて
「楽しんでゴルフができました。」
という言葉の意味するところは、
「これは生まれもった才能を持つ天才の発言だ。」
だと、私には思えます。
多分、凡人は無心でプレーして、そういう時に結果がついてくるんじゃないですかね。楽しんでプレーして結果がついてくるなんてのは天才だからこそで、凡人と天才の差の1つというのはそういうところにあると思えます。
世の中の大半の人は凡人なのに、
「楽しんで仕事をしなくてはいけない。」
「楽しんで家事、子育てをしなくてはいけない。」
「楽しんで毎日、過ごさねばならない。」
なんていっていると、うまくできないわけですよ。
できないのが当たり前で、できるほうがおかしいといってしまってもいいじゃないでしょうかね。24時間365日元気でハッピーでなくてはならないとか考えているから、
「もっと前向きに、プラス思考で生活しなきゃいけないのにそれができないから自律神経の働きが悪くなっているのです。」
なんて、馬鹿な事を私にいってくるのでしょう。
無心で淡々と仕事して、帰り道になんとなく見かけた洋菓子店でロールケーキでも買って帰って、それを子供がうまそうに食っているのを見ているときに、よかったなぁとか、幸せだなぁとか、超気持ちいいとか。辛いこととか嫌なことばかりだけど、たまーにそういう嬉しいとか楽しいことがあって、それだけで結構いい感じで暮らしていくってぐらいで、普通の人にはちょうどいいのじゃないでしょうかね。
結局のところ、
「楽しむっていうのは天才だけができる特権だ!」
そういってしまってもいいのじゃないかなぁと私なんかは思いますけどね。
天才の真似をしてうまくいくわけがないから、凡人は足掻いて苦しんで、でもそれでもなんかいいこと見つけてそれなりに幸せに暮らせるわけで、こういうのが天才にできない凡人だけの特権なんじゃないでしょうかね。
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