重い荷物の運び方
2018年10月10日
はたらく細胞の放送が終わってしまいました。
このアニメをみて体のことを信頼しはじめる人たちが少なからずでてきたようです。ただ、薬が体に何を起こしているかについては全くといっていいほど触れられていませんでした。まぁ、当然だわなぁと思う反面、ちょっと残念な気もしたりしています。ただ、このアニメで表現されていたことは、知っているのと知らないのでは人生が変わってしまうだろうなぁとは思えますね。
まぁ、そんないい内容のものだったのですが、一つ気に入らないことがありました。
それは、荷物の持ち方です。
細かく言うと白血球が持っているナイフの持ち方や振り方が理にかなっていないとか、キラーT細胞が筋肉ムキムキであるとか、そういうところも気になりはなりましたけど、まぁ、そこはキャラの個性づけだろうということで見過ごすことはできます。でも、赤血球が酸素を運ぶときのダンボールの持ち方だけは最後までずっと気になってしまいました。
ピンとこないようであれば試してみてもらえればいいんですよ。
ダンボールに荷物を詰めて運んでみればいいだけです。肩で荷物を持ち上げて、背中をそらして、あんな持ち方をしたら走るなんてのは無理で、すぐに腕が疲れて荷物を支えきれなくなってしまいます。
どっかの対談っだったと思うのですが、宮崎駿氏が、
「本当に理想的な動きを表現すると、アニメでは迫力がまったくなくなってしまう。」
なんてことをいっていました。
絵で重いものを持っている状態だったり、迫力ある動きを表現しようとすると、現実ではどうしても体に大きな負担がかかる状態になります。ちょっと古めの侍ジャイアンツという漫画じゃ、ピッチャーの番場蛮は高いジャンプして体をエビ反りにしてからボールを投げることで、球威がある上に球筋がみえにくい魔球をなげていましたけどね。現実じゃ、ジャンプしたらボールは投げられませんし、体を反った状態からボールを投げれば球筋が丸見えになるのでどんなに速いボールを投げてあっさり打たれてしまいます。
学生の頃、家電イベントの荷物運びや引っ越しのバイトをしたことがあります。
そういうところにバイトにいくと、必ずベテランの人が1~2人はいたもので、そういう人は重いものを平気で運べるんですよね。冷蔵庫や、洗濯機だって、
「一人の方が楽だから。」
といって、一人でひょいと持ち上げて運んでしまうのです。
周りの人もそれがわかっていて、じゃあ、
「この洗濯機は頼むわ。」
と言って任せてしまう、そういうのが日常風景になっていました。
で、そういう人の体格は決まって細身だったりしまいます。体格のいい人間なら2~4人ぐらい必要な仕事を、華奢な人なら一人でできてしまうという事があるわけです。肩幅が広く体重の重いタイプの人間は力に頼った物の運び方をしてしまうからで、そうでない人の方が効率的な荷物の運び方を身に着けやすいという傾向があるからでしょう。
赤血球が酸素を運ぶ時のような持ち方は、キラーT細胞のような体格でなければできない持ち方だといえます。
まぁ、いくら体格がいいからといって、ずっとあんな運び方をしていたらいずれ疲労がうまく抜けなくなってきていずれは体を壊してしまうでしょうけどね。
重いものは重さを感じるような持ち方をしてはいけません。
最近みかけた例でいうと、華奢な体格の方が着付けの手伝いをして体を痛めていました。着付けは詳しくないですが、しっかりと帯をしめなきゃいけないとかそいういうのがあるのでしょうかね。華奢な人は力まかせで仕事をしようしても体重がないから無理がでて痛めてしまいます。こなれてくれば冷蔵庫ぐらい持ち上げれるようになるわけですから、うまく体を使って力に頼らない着付けのやり方を身に着けるほうがいいといえますね。
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