体の問題に対しての必勝法
2018年09月22日
蛭子能収さんが奥さんにおこずかいをせがんだという話が印象に残っています。
彼は競艇が好きで、足繁く通っているそうです。あるときに、必ず勝てる舟券の買い方を発見したそうで、それを実践するにあたって軍資金がなかったので奥さんに、
「必ず勝つ方法を見つけたから!」
といって小遣いをもらって競艇場にいったそうです。
この時の奥さんの気持ちってどうだったのだろうな?
なんて考えると、ほぼ間違いなく、
「全部すってくるに違いない。」
だっただろうと思われます。
で、結果はまったくそのとおりだったそうです。
「1日のパターンをみただけで必ず勝てると思ったけど検証が足りなかった。」
というのが彼の反省の弁でした。
どうも、その前日に的中した舟券にあるパターンがあったのだとか。翌日にもそんなパターンが繰り返されるわけがありませんから当然の結果です。
さて、整体にこられる人にもたまにこういう人がおられます。
「私の体の問題は、自律神経の看板を掲げている私に整体してもらえれば解決するに違いない!」
なんていう具合の意気込みでやってきます。たいてい、こういう人は、このサイトに書いてあるたいした意味もない一文に反応してこられます。
例えば、多汗症であるという人がきたのですけど、その人は、
「多汗症は頚椎の問題。」
みたいな一文に大きな衝撃をうけて、『それに間違いない!』なんて感じでやってきました。
まぁ、確かにそれは嘘ではないのですが、首が凝っているせいで自分は多汗症なので私に首を揉んでもらって首の凝っているのが解消すれば多汗症は解決すると思い込んでやってこられました。
そうじゃないんですよね。
頚椎に問題が起こるのはなぜかと、そこを考えなければいけません。この人の場合は、単なる不摂生でした。ラーメンの食べ過ぎ、酒の飲み過ぎで頚椎がうまく機能しなくなっているわけです。この方は、更に制汗剤というのでしょうか、汗をかかないように皮膚に塗る薬を使っていて問題を深刻化させていました。ただでさえ、不摂生で代謝がおかくしくなって汗を正常にかけなくなっているのに、そんなもの使ったらどうなるか?どうも汗をかくことに異様なまでのコンプレックスを感じているようでしたけどね。気になっている女性にでも汗が気持ち悪いとか言われたのかもしれんなぁと、5~6年前の話ですがそんな事を思っていましたね。
最近だと不眠だという人がいました。
かなりハードに仕事をしているようで、疲労が抜けないまま20年ほど夜も昼もないないような生活をしていたそうです。で、最近、ほとんど眠れなくなったということで相談にこられたのですが、
「自律神経の働きが悪いから眠れないのだ。」
というワードから抜け出せなかったようです。
体の様子をみると単なる疲労の蓄積なんですよ。
20年分も疲労が溜まっていたら、自律神経の働きが鈍くなるのは当たり前なんですけどね。
「疲労についての考え方、疲労しにくい仕事の仕方をレクチャーをして、疲労の抜き方を考えながら仕事しないと駄目ですよ。」
なんて説明したわけですが、納得できなかったようで次回の予約をすっぽかしましたね。
で、すっぽかされて空いた時間で頭に浮かんだのが、
「舟券の必勝法を見つけた!」
と、腑抜けてにやけた顔でつぶやく蛭子能収さんの顔でした。
情報の取捨選択が駄目というか、情報を自分の都合のよいように解釈して結論を出してしまっているなぁと。舟券だったら、はずれて損したときに気が付くからまだいいのでしょうけどね。こういう人たちって蛭子さんよりタチが悪いのかもしれないなぁと、そんな事を思ったわけです。
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