学生の動悸の話
2017年06月06日
10代の学生で動悸がするという事例です。
高校生の頃から困っていたそうです。で、大学へ通い始めて心機一転新しい生活を始めたいと思うのだけど、動悸がしてそれがままらないということで相談にこられました。
このようなケースはほぼ間違いなく、
「受験でのストレスが原因だ。」
なんて言われてしまっています。
しかし、大半というか99%ぐらいはストレスは関係ないと考える方が無難でしょう。実際、ストレスが原因で動悸がしている人など私がみるのは年に2~3人程度です。ところが、
「体には異常が見つからないからストレスが原因だ。」
というのは黄門様の印籠ぐらい説得力があるようです。私に言わせれば原因がみつけられていないだけなんですけどね。
私がこんな事をいうのは、変に聞こえるかもしれませんが、動悸の原因が
「ストレスが原因だ。」
「自律神経が乱れているのが原因だ。」
なんていう専門家がいたら、その専門家は見切ってしまって他をあたることをおすすめしますね。動悸がするというのは、背骨がある程度読めればすぐに原因となる異常がみつけられます。わからないから消去方で結論を導くなんていうのはあまりにもひどい話なのです。
動悸の原因ですが、たいてい胸椎4,8番に異常が見つかります。
例外というのはたまにありますが、胸椎4番にはほぼ間違いなく何か問題があると思ってもらっていいでしょう。胸椎4番には心臓の働きに関わる神経が通っているからです。
そして、彼の場合も例外なく胸椎4,8番に問題がみつかりました。
3月末ごろからきて、今日、
「これで一区切りにしよう。」
ということになりました。
若さというのは素晴らしいものでたったの2ヶ月で片付きました。動悸はもうちょっと時間がかかることが多いのですけどね。整体した回数も数えてみたら今日が8回目です。日に日に元気になっていくというのはこういう事をいうのでしょうね。
動悸というのは、やり方を間違えなければこれぐらい簡単に解決することもあるわけです。
ただ、その一方で体の緊張をゆるめて様子を見ましょうなんてことをやっていると、どうにもならなくなってしまうこともありますからよく考えて対処したほうがいいでしょう。
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